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【WRC Rd.12 セントラルヨーロピアンラリー🇪🇺Day4ハイライト】

初開催となったセントラルヨーロピアンラリー(CER)もついに最終日を終えました。
総合優勝を飾ったのはティエリー・ヌービル🇧🇪(ヒョンデ)!Day3で築いたギャップをしっかり守ってCER初代勝者となりました。
2位にはカッレ・ロバンペラ🇫🇮(TGR)、そして3位にはオィット・タナック🇪🇪(Mスポーツフォード)が入り異なるメーカー3チームが並ぶ表彰台となりました。

そしてこの最終リザルトを持って、ロバンペラの2年連続2回目のチャンピオンが決定となりました!

エヴァンスのリタイアを見て確実にフィニッシュすることを目指す走りに切り替えましたが、それでもオンボード映像を見ていると余力はありながらもスムーズで非常に速さがある走りを披露。
シーズン序盤は沈んでましたが、中盤以降はほぼ表彰台に登り圧倒的でしたね。

WRC2を制したのは初優勝となったニコラス・シアミン🇫🇷(シュコダ)!スポット参戦にも関わらず見事な走りでした。
2位はエリック・サイス🇨🇿(シュコダ)!2022年開幕戦ラリーモンテカルロ以来の表彰台獲得となりました。
3位にはカエタン・カエタノヴィッチ🇵🇱(シュコダ)が入り、新鮮な表彰台となりましたね。

このWRC2もこのイベントを持ってタイトル争いが決し、アンドレアス・ミケルセン🇳🇴(Toksport/シュコダ)が2年ぶり2度目のタイトルとなりました。

今回のラリーは踏んだり蹴ったりでポイント圏外に転落してましたが、同じくタイトル争いしていたロッセル🇫🇷(PH Sport/シトロエン)がリタイア、グリーンスミス🇬🇧(Toksport/シュコダ)も調子がイマイチ。最終的にグリーンスミスがWRC2ドライバーズ4位(クラス5位)で12ptを重ねたのに対し、ミケルセンはクラス14位でポイント圏外フィニッシュだったもののSS18パワーステージでトップタイムを叩き出し3pt獲得。2人とも111ptで並びましたが、年間の勝ち星の数でミケルセン3勝に対しグリーンスミスが2勝。エントリー型有効ポイント制のWRC2でグリーンスミスはこれ以上出走が出来ずポイントを計上出来ないため、最終戦ラリージャパンを残してミケルセンのチャンピオンが決定となりました。お見事。

最終日Day4は各車それなりにギャップが開いていたのであまりリスクを負わない展開。勝田貴元🇯🇵(TGR)とスニネン🇫🇮(ヒョンデ)が唯一近目の距離にいましたが勝田がSS16で3番手、SS17で2番手のタイムを出しスニネンを引き離しました。
勝田は最終的にSS18でも4番手でパワーステージポイントを獲得。総合を5位で終え最後は納得の走りに近づけたのか笑顔も見受けられました。

残念だったのはWRC2クラスでDay3までトップを走っていたリンドホルム🇫🇮(ヒョンデ)。スタート前にオルタネーターの異常が発覚し、なんと走らずしてリタイアとなってしまいました。

勝てば昨年のアクロポリスラリーギリシャ以来の優勝だっただけに悔しい終わり方となってしまいましたね。
またリンドホルムもラリージャパンは出走しないため、これが今季最後のラリーとなりました。今年はシーズン途中からヒョンデ育成にも抜擢されマシンも変わり難しいところもあったとは思います。来シーズンの走りを楽しみにしましょう。

また、今回日本からWRC2へ参戦していた福永修(シュコダ)はDay2で民家の門に刺さりデイリタイア。Day3はリエゾン走行中にメカトラブルに遭い、完全リタイアという結果に終わりました。

さて、次戦はいよいよWRC最終戦、フォーラムエイト・ラリージャパン。
WRCもWRC2もドライバーズ及びチームのチャンピオンが決まってしまった状態ですが、その分後腐れなく思い切り走って走ってくれるでしょう!笑
最後の最後まで、注目です。

※サムネイル写真はカッレ・ロバンペラのXより引用。

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