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【WRC Rd.5 ラリーポルトガル🇵🇹Day4ハイライト🚗💨】

Day4は4ステージ62.18km。様々なドラマを越えて最終日を終えてこのラリーポルトガル総合優勝を飾ったのはセバスチャン・オジェ🇫🇷(TGR)!
最後まで集中力の切れない圧倒的な走りでした。

2位にはオィット・タナック🇪🇪(ヒョンデ)。Day3以降安定した走りを披露し、オジェから7.9秒遅れでフィニッシュ。今季初表彰台となりました。
3位にはティエリー・ヌービル👓(ヒョンデ)。Day2の遅れが響き優勝争いには絡めませんでしたが、チャンピオン獲得に向けて貴重なポイントを重ねることに成功しました。

Day4は日曜日ということで今年から始まったスーパーサンデーポイントが対象となる1日。今後のキャリアのために総合順位も大事ですが、この日曜日単日の順位で獲れるポイントも決して小さくはないので特にDay3でデイリタイアを喫したり後退したドライバーたちは何としても挽回したいところでした。

しかしいざ始まるとSS19, 20は天候が好ましくなくひたすら霧の中の走行でなかなかプッシュが難しいステージとなりました。
その中でオジェ、ヌービル、タナックは他よりも1ランク上の速さを見せスーパーサンデー最速を争う走りを披露します。

全体的に安定した走りを見せてましたが、それでもドライバーたちを悲劇が襲います。ミュンスター🇱🇺(Mスポーツフォード)はSS21でコースオフを喫し身動きが取れない状態に。さらに付近には「妖精さん」たちもおらずハマったところから自力で抜け出すことができず。非常に残念ですがリタイアを喫することになりました。

さらに同じSS21でエヴァンス🇬🇧(TGR)にもトラブルが発生。冷却系に問題が現れ突如失速。問題を改善してラリーに復帰し無事にフィニッシュまで戦うことができましたが、これでエヴァンスはサタデーポイントもスーパーサンデーポイントもパワーステージも全てを逃すこととなり非常に痛いノーポイントラリーとなってしまいました。

普段ならこの日曜日は総合順位上位陣がリタイアを避けるためにクルージング気味の走行をして、デイリタイアなどで後退したメンバーが攻めた走りで少しでも多くのポイントを稼ごうとするのですが、今回は最後のフィニッシュまでトップ3が攻めた走りでスーパーサンデーポイントを獲りに来ました。
その結果このラリーを終えての総合獲得ポイントはこちら

優勝はオジェでしたが最多獲得ポイントはタナックの26pt。但しオジェ、ヌービルは1pt差ずつで僅差の大接戦。この3人がこのラリーでいかに抜きんでていたかが分かります。
ヌービルはDay2の段階では力がなく後退している印象でしたが、最後のパワーステージでは見事な走りを披露。他車と比べても速くて車のコントロールがしっかりしているのが素人目にも分かり、以前は速いけど荒い印象でしたが今は速くて「強い」走りに変わってきたなと感じました。今年のヌービルは一味違います。

このラリーを終えての年間総合ランキングはこちら。

エヴァンスが6pt加算に対してヌービルは24ptを加算しリードを大きく広げることに成功。逆にタナックがエヴァンスに対して8pt差まで迫ってきました。エヴァンスは次戦しっかりとポイントを重ねたいですね。

またWRC2の方ではいつも上位に名を連ねるソルベルグ🍩(Toksport/シュコダ)やグリーンスミス🐍(Toksport/シュコダ)、ロッセル🇫🇷(DG Sport/シトロエン)がデイリタイアやペナルティなどで後退したことにより、普段あまり見ない顔ぶれがTOP3に並びます。その中で今年ラリーデビューしたGRヤリスラリー2を駆るヤン・ソラン🇪🇸が優勝を飾ります!GRヤリスラリー2にとってこれが嬉しいWRC2初勝利となりました。
GRヤリスラリー2はまだまだ未成熟なマシンだので優勝はもっと先になるかなと思ってましたが、嬉しい1勝目となりました。

さて、その次戦は5月30日~6月2日開催のRd.6ラリーイタリアサルディニア🇮🇹。イタリア本土から離れた西地中海に浮かぶ島で行われます。ハードな路面に高温でドライバーたちにとっては非常にタフなイベントになります。
次戦は一体どんな戦いが待っているのか?次も見逃せません!


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