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【WRC Rd.10 アクロポリスラリーギリシャ🇬🇷Day1ハイライト🚗💨】

初日から大波乱となったアクロポリスラリー、Day1を終えて総合トップを走るのはオィット・タナック🇪🇪(ヒョンデ)。6ステージ中でステージウィンはSS5のみでしたが、ノートラブルでDay1を終えたのはタナックと2番手のソルド🇪🇸(ヒョンデ)くらい。クラッシュする確率が他と比べて格段に高いこのアクロポリスでは、いかに車を最後まで確実に持って帰るかが非常に大事になってきます。タナックはその中で見事な走りを披露してくれました。

改めて、このDay1は波乱の連続で何も起きないステージが一つもない1日となりました。
SS1ではまずエヴァンス🇬🇧(TGR)がいきなりパンクに見舞われます。さらにその後トラブルを抱えてパワー不足も。なんとか走り切るもパワー不足はSS3後のミッドデイサービスまで解消することが出来ず大きく後退します。

またタイトルを狙うヌービル👓(ヒョンデ)にもパワー不足のトラブルが。後にエンジンの4気筒のうち1つが機能してないことが発覚。なんとか走行は出来るのでデイリタイアは避けますが、痛い失速です。

SS2 ではミュンスター🇱🇺(Mスポーツフォード)にトラブル、なんとハンドブレーキ故障が発生。低速で巧みなコントロールが求められるアクロポリスでこの故障は辛い。一方で勝田貴元🇯🇵(TGR)はオジェ🇫🇷(TGR)やタナックを差し置いてステージウィンを飾ります。

好調を見せていた勝田でしたが、一転してSS3では何かをヒットして足回り破損、敢えなくデイリタイア…(チーン)

ミッドデイサービスを終えたヌービルとエヴァンスのパワー不足は完全に解消とまではいかないまでもかなり改善した模様、SS4では速さを取り戻します。WRCは走る場面だけでなく、30分の僅かなサービスタイムでマシンを可能な限り修復する場面も一つの見どころ。むしろ僕はそこが最初に感動してWRCに興味を持ちました。

そしてこのステージではフルモー🇫🇷(Mスポーツフォード)がクラッシュアウト(アチャー)。

SS5は順調に終わる初めてのステージになるかと思われましたが、今度はここまでトップ快走だったオジェのマシンにトラブル発生。ステージトップから16.7秒も離されフィニッシュ後のインタビューも余裕なく足早に去って行きました。
そのトラブルはSS6で顕著になり大きく後退。のちのTGRの声明よりターボ異常と思われ、午前中にエヴァンスが抱えていたのも同様の問題だったそう。今季ここまで6戦参戦で優勝3回、2位3回と連続で表彰台に登ってましたが途切れる可能性が出てきました。

そしてこのSS6では復活のヌービルがステージウィンを飾ります。彼がこのような走りをしてくれるとサービスメカニックの努力が報われますね。

クラッシュ系のアクシデントはないかなと思ったDay1最後のステージでしたが今度はミュンスターがパンクでストップ。さすがは悪路ポリス、最後まで波乱の連続でした。

そしてこのDay1を終えての総合順位はこちら。

なんとヒョンデ勢が1-2-3を構成、安心安定と思われたTGR勢が悉く後退。オジェはトラブルに見舞われタイムは大きく離されてますが総合順位としては4番手に位置しており、タイトル争いを考えると最悪の状況は避けることができていると言えるでしょう。
驚きは総合5番手につけたのはWRC2トップのパヤリ🇫🇮。SS6でミュンスターがステージ内タイヤ交換を行ったことによりポジションを上げ、TGR勢2番手でDay1を終えました(笑)。

各車様々なトラブルはありましたが、改めて感動したのはWRCが行われる世界各地の景色の素晴らしさ。広大な大地や山を爆速で駆け巡るラリーカーは本当に美しいです。ギリシャはヨーロッパなのでWRCを見るまで全く想像にありませんでしたが、山が綺麗でそこからの眺めは絶景です。アクロポリスラリー、いつかは見に行ってその景色を自分の目で見て見たいものです。

ラリー1勢のほとんどにトラブルやアクシデントがあり、堅実な走りを見せた者が上位に生き残ってはいますが、まだDay2, 3と続きます。まだまだ波乱が起きる可能性は十二分にあるので誰も気が抜けません。
Day2はいったいどんなドラマが待っているのか?見逃せません!


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