【WRC Rd.11 ラリーチリ・ビオビオ🇨🇱Day1ハイライト】

雲ひとつなく綺麗に晴れ渡る空の下スタートしたRd.11ラリーチリ。
現地の様子を見ていると非常に寒そうな様子。
そらそうだ、向こうは南半球、季節的には春先でまだまだ寒さが残る季節ですね。
実況を聞いていると一部では路面の水溜りが凍っているのでは?という声もあり、気温の低さが伝わってきます。

総合順位

WRC

Day1を終えてリーダーはオィット・タナック🇪🇪(Mスポーツフォード)。6ステージ中3ステージでトップ通過。出走順も功を奏し路面が整ったタイミングで走れたのかもしれないですね。映像を見ていても修正舵が少なくスムーズな印象でした。ただしSS2, 3ではハイブリッドを失いパワーロス。以後は改善したようですが、一度症状が出ると後が少し心配なところですね。

2番手は今季WRC出走2戦目のテーム・スニネン🇫🇮(ヒョンデ)。SS4ではステージウィンも飾り一時は総合首位に名を連ねます。タナックからも僅か4.2秒差でノリに乗れてるのがわかりますね。
3番手に続くのがエルフィン・エヴァンス🇬🇧(TGR)。トップのタナックから12.7秒遅れですが、まだまだ巻き返せる距離にいます。ロバンペラのチャンピオンをここで決めさせないためにも、2日目は順位を上げていきたいところです。

ラリー1クラス4番手以降は以下の通り。タイムはトップとの差。
4 : ヌービル🇧🇪(ヒョンデ) +27.7秒
5 : ロバンペラ🇫🇮(TGR) +38.7秒
6 : 勝田🇯🇵(TGR) +45.6秒
7 : ミュンスター🇱🇺(Mスポーツフォード) +1:38.4秒
10 : ヘラー🇨🇱(Mスポーツフォード) +2:29.3秒

WRC2

ラリー2は前回のアクロポリスラリーで3度のパンクから不死鳥のように蘇って優勝したサミ・パヤリ🇫🇮(Toksport/シュコダ)がトップ。
2番手は13.3秒遅れでオリバー・ソルベルグ🇸🇪(Toksport/シュコダ)が続きます。ステージ後のインタビューではしんどそうな表情を浮かべてましたが大丈夫だったのか?
3番手は藤原とうふ店ステッカーでお馴染み、ニコライ・グリヤジン🇷🇺(Toksport/シュコダ)がトップから51.4秒遅れ。背後に僅か5秒差でグリーンスミス🇬🇧(Toksport/シュコダ)が続いているのでDay2は防戦になりそうですね。

ハイライト

Day1はいきなりアクシデントの連続。
一見スムーズそうに見えるグラベルですが、道幅が狭く僅かなミスが命取りとなり得ます。
SS1ではエサペカ・ラッピ🇫🇮(ヒョンデ)がいきなり横転の大クラッシュ!左コーナーを周る際に車体の向きを振りすぎ、ドリフト状態でイン側にあった人工石?を右前からヒット。そのままバランスを失い転がってしまいます。幸いクルーに大怪我などはありませんでしたがマシンは大破。
映像で見る限りロールゲージも曲がっており、残念ながらデイリタイアではなく完全リタイアを余儀なくされました。

さらにSS3ではピエール・ルイ・ルーベ🇫🇷(Mスポーツフォード)もコースオフし横転!Day1午前だけでWRCクラスは2台姿を消すことになりました。

またクラッシュはせずとも、どのドライバーも皆口を揃えて「滑りやすい」「グリップがない」などを訴え、気温が低いせいもあるのかなかなかに走り辛そうな様子でした。

他にも、クラッシュではありませんが目を疑うトラブルがあったのは今回ラリー1デビューとなるグレゴリー・ミュンスター🇱🇺(Mスポーツフォード)。
ラリーに欠かすことのできない絶対的アイテム「ペースノート」をどこかに忘れるという大失態!チームサイドに連絡を取ってコ・ドライバーにペースノートの写真を撮って送ってもらったのでしょうか?スマートフォンでペースノートを読むという珍事に見舞われました。
ブルーライト浴びまくりできっと目がドライアイになったでしょう(^_^;)
シェイクダウンではラリー1の速さに感動し目をキラキラさせてたミュンスターの笑顔もこの日は何処へやら…疲れる1日になったでしょうね
Day2は忘れないように体に巻き付けて寝ましょう

勝田貴元はインタビューの声を聞いていても「車が悪いわけじゃない、ペースノートと僕のドライビングが合ってなくてダメダメなんだ。」と午前中は超絶弱気なコメント。こういう時は無理に攻めようとせず、サービスまで確実に車を持ち帰ってくることが大事。
気持ちをリセットしてセッティングも修正して挑んだ午後ループでは自信を取り戻したのか表情も良くなってました。取り戻し過ぎてSS5では相変わらずの危うい場面もありましたね(^_^;)
ステージ順位も午前は下位に沈んでましたが、午後のSS4では4番手につけるなど数字にも復調が現れてましたね。
Day2も調子を維持しつつ、ミスのないドライビングで頑張ってほしいところです。

WRCポイントリーダーのロバンペラも、出走1番手ということもありまだ荒れてる路面に苦しみDay1は難しい展開に。インタビューの際の表情も非常に浮かない顔でした。
Day2は出走順も変わるし、巻き返してくるでしょうね。

さて、Day2も6ステージが予定されてますが、その全てが20km超のロングステージ。一つのミスが大きなギャップになり得ます。
次はどんなドラマが待っているのか?Day2も目が離せません!


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