【WRC Rd.11 ラリーチリ・ビオビオ🇨🇱Day3ハイライト】


総合順位

3日間に及ぶラリーチリ・ビオビオ、その全行程を終了しました。
様々波乱があった今回のラリー、まずはWRCとWRC2それぞれの総合順位です。

WRC

最終日Day3を終えて優勝を飾ったのはプーマラリー1ハイブリッドを操るオィット・タナック🇪🇪(Mスポーツフォード)!
2位を40秒以上引き離す圧倒的速さでの勝利。Rd.2ラリースウェーデン🇸🇪以来の優勝となりました。ここ最近は不運なマシントラブルの連続だっただけに、嬉しい優勝となりましたね。

2位はティエリー・ヌービル🇧🇪(ヒョンデ)。SS1は6位から始まりましたがステージを進めるごとに着実にポジションを上げていき、Day2終了時点ではトップのタナックから1分12秒のギャップがありましたがDay3は4ステージ中3ステージで最速をマークし最後は42秒差まで詰め寄り、見事な追い上げを見せてくれました。
3位はエルフィン・エヴァンス🇬🇧(TGR)。Day2に後輪Wパンクに見舞われながらも見事な巻き返しを見せ、SS16パワーステージもステージ2位に入りしっかりとチームにポイントを持ち帰ってきてくれました。

4位以降は以下の通り。タイムはトップとの差。
4 : ロバンペラ🇫🇮(TGR) +2:11.0
5 : 勝田🇯🇵(TGR) +4:41.5
13 : ミュンスター🇱🇺(Mスポーツフォード) +16:39.7
15 : ヘラー🇨🇱(Mスポーツフォード) +20:02.9

WRC2

WRC2クラス優勝を飾ったのはオリバー・ソルベルグ🍩(Toksport/シュコダ)!
3日間浮き沈みがありつつも最後は安定した見事な走りで後続を25秒引き離し逃げ切りました。

タナックと同じく、ソルベルグもRd.2ラリースウェーデン🇸🇪以来の今季2勝目となりましたね。

2位はガス・グリーンスミス🇬🇧(Toksport/シュコダ)、そして3位はサミ・パヤリ🇫🇮(Toksport/シュコダ)が入り、Toksportが表彰台を独占する結果となりました。

ハイライト

Day3は最終日である程度各車ギャップが生まれているので、大体のケースは安全走行をしてタイヤを温存し最後のパワーステージ(以下PS)に備えるのが一般的。今回もそうなるかなと思ってました。
ただ、このハイライトを読まれてる方なら思われたのではないでしょうか?
「あれ?スニネン…どこ行った?」
なんとSS15で路面のギャップにやられ足回りを破損、右リアタイヤが明後日の方向を向いてしまい、さらに挙動を見出してコースを外れ崖に転落…
ここまで素晴らしいラリーをしていただけに、非常に残念な結果となってしまいました。

またWRC2ではカエタノビッチがタイヤが残っていなかったのか左リアがパンクしたままSS14をスタート。案の定、途中でタイヤを失い、それどころかサスペンション丸ごと車体から外れてしまいバネがビヨ〜ン。流石にその状態で続行は不可能、リタイアとなりました。
最終日もなかなかに面白い1日となりましたね。

シリーズランキング

今回のラウンドを終えてドライバーズランキングは以下の通り。

WRC

1 : ロバンペラ🇫🇮(TGR) 217pt
2 : エヴァンス🇬🇧(TGR) 186pt
3 : ヌービル🇧🇪(ヒョンデ) 155pt
4 : タナック🇪🇪(Mスポーツフォード) 146pt
5 : オジェ🇫🇷(TGR) 99pt

エヴァンスがロバンペラに対し2ptを前戦から縮めました。とはいえ2人のギャップは31pt。残り2戦なので次戦でエヴァンスがロバンペラに対し2pt以上縮めないと、次戦でロバンペラのチャンピオンが決まります。
個人的にはなんとか最終戦ラリージャパンまで持ち込んでほしいところです(^_^;)

また今回のラリーチリにて、ToyotaGazooRacingが製造者部門マニュファクチャラーの2023年チャンピオンを決定しました!
4ドライバー中3人が今季優勝を飾る圧倒的なチーム力。まだ2戦残ってはいますが見事なシーズンになったと思います。

WRC2

1 : ミケルセン🇳🇴(Toksport/シュコダ) 108pt
2 : ロッセル🇫🇷(PH Sport/シトロエン) 104pt
3 : グリーンスミス🇬🇧(Toksport/シュコダ) 99pt
4 : ソルベルグ🍩(Toksport/シュコダ) 91pt
5 : パヤリ🇫🇮(Toksport/シュコダ) 86pt

次戦

さて、次戦は10/26-29開催のRd.12セントラルヨーロピアンラリー🇪🇺
Rd.4クロアチアラリー🇭🇷以来のターマックラリー。このセントラルヨーロッパはドイツ🇩🇪、オーストリア🇦🇹、チェコ🇨🇿の3カ国をまたにかけるイベントでWRCとしては初開催となります。チャンピオン争いがかかってるこの場面で過去に走ったことのない土地。どのようなラリーになるのか?目が離せません!

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