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【WRC Rd.3 サファリラリー・ケニア🇰🇪Day3ハイライト🚗💨】

荒れ狂う展開となったDay3、1日を終えて総合トップに立つのはDay2から一度もリードを譲らないカッレ・ロバンペラ🇫🇮(TGR)。各車様々なトラブルやアクシデントに見舞われる中、ロバンペラも決してここまでノートラブルというわけではありませんが最も少ないトラブルで堅実な走りで首位をキープします。

2番手にはなんと勝田貴元🇯🇵(TGR)。勝田も度々トラブルに見舞われロバンペラからは2分以上離されてはいますが、他車のトラブル・アクシデントによる後退と勝田自身の落ち着いた走行もありこのポジションに位置してます。SS8とSS11ではステージウィンも飾りました。今までの自己ベストフィニッシュは総合3位、今回はそれを更新してほしいですね。

3位には勝田から1分遅れでアドリアン・フルモー🇫🇷(Mスポーツフォード)。フルモーもここまで様々なトラブルがありましたが勝田と同じくステディドライビングで着実にポジションアップ。総合順位という意味では4位のエヴァンス🇬🇧(TGR)に対し2分以上のギャップがあるのでDay4も慌てずフィニッシュを目指せば2戦連続表彰台は確実…いや、サファリだから気は抜けません(笑)。

今回のDay3はDay2にも増して本当にトラブル・アクシデントの連続、しかも本当にバリエーションに富んだステージとなりました。WRC公式のXも忙しいのかほとんど更新も出来てません笑
もう全てを取り上げるとキリがないのでいくつかをピックアップ…

1本目のSS8ではタナック車にトラブル。なんとボンネットの右側が止まってないのか走行中にどんどん浮き始める!これは流石に車を止めて閉め直します。

Day2時点で総合2位につけていたエヴァンスは左リアのパンクで約30kmのステージの12.7km地点でマシンを止めスペアに交換します。これにより勝田が総合2位へ浮上。

ミュンスターは左リアのサスペンションを破損。コース脇に止め自力での修復を試みましたが、敢えなくリタイアとなりました。

SS9では再びタナックにトラブル。なんとスタートの時点で無線が働いておらず、コ・ドライバーのペースノートの読み上げが聴こえず。そのため彼らはなんとハンドサインによるコミュニケーションに!これで無事にステージを走り終えステージタイムはトップから15秒遅れで済んだのですから驚きです。

36kmもあるSS10では今度は勝田の右前タイヤがパンク!なんとかフィニッシュまで走り切りましたがこれで総合3位に後退します。さらにエヴァンスも右リアをパンク。非常に難しいステージです。

また公式のXには上がってませんが、ラッピ🇫🇮(ヒョンデ)は飛び出してきたシマウマと運命の出会いで接触しダメージを負います。
またタナックもシマウマの群れに遭遇し、接触は避けたものの無理に進むことは出来ないのでペースダウンを強いられます。

SS11ではヌービル車にトラブル!燃料ポンプの異常でEVモードでの徐行を強いられ大きく後退。再び勝田が総合2位へ浮上します。

ヌービルはトラブルをなんとか解消しSS12スタート時はしっかりエンジンも動いてましたが再発。SS12でもマシンを脇に避け勝田を途中で先行させます。

SS13ではエヴァンスが再びパンクでストップ!36kmステージの32kmまで来てましたが、パンクだけでなく足回りにも問題があったのか無理してフィニッシュを目指すのではなくタイヤ交換を選びます。

ラッピはフロントウィンドウを大きく破損しヒビが蜘蛛の巣状に広がり、ルーフも凹んでます。フィニッシュ後のインタビューでなんと異なるポイントで2度も鳥をヒットしたと話してました。陸の動物、空の動物、サファリは本当に何が起きるか分かりません。

結局全ステージ何かしらの出来事が起きる、本当にイベントフルなDay3となりました。

さて、今年のWRCはこの土曜日までを終えた順位で暫定的なポイントが割り振られるわけですが、現在のポイントはこちら。

勝田は今季ここまでの合計が12ptなので、暫定ではありますが既にそれを上回るポイントを稼ぎました。ロバンペラも前戦スウェーデンではパッとしませんでしたが、今回は流石の速さと強さを示してますね。
チャンピオン争いという観点で言うとRd.2まででトップのヌービルと2位エヴァンスのギャップは3ptなので、暫定ポイントの時点ではエヴァンスが1pt差まで詰めたことになります。

さて、こうなると気になるのは日曜日だけの順位にポイントが割り当てられるスーパーサンデーの戦い方。現在のWRCクラスのみに絞ったクラス順位で言うとトップのロバンペラ、2位勝田、3位フルモーは土曜までのポイントを確実に持ち帰るために堅実な走りをするのではないかと想定されます。
一方で土曜日までの総合で10位のタナック、ポイント圏外のミュンスターとラッピは失うものがないので可能な限りのポイントを目指して飛ばしてくるのではないかと思われます。
予想が難しいのがチャンピオン争いをしている4位エヴァンスと5位ヌービル。なるべくスーパーサンデーポイントを稼ぎたいところですが、誤ってしまうとノーポイントに終わりかねない。それを考えるとこの2台も堅実に行くかもしれないですね。

とは言え、堅実を心掛けたところでここはサファリ。いつどこで予期せぬ岩にぶつかったり動物が出てくるか分かりません。
Day4は8.33km、18.33km、10.53kmのSSを午前と午後で2度走る比較的短めのステージ。最後に一体どんなドラマが待っているのか?注目して行きましょう!


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