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モンキーマン




デヴ・パテル版キル・ビル。

とにかく主人公を務めるデヴ・パテル(監督も兼任)が身体を張っていて素晴らしい。そして、「好き」が詰まっている。また、「宗教的熱狂を利用した(実は)独裁者」という、あらゆる国家に現実見られル支配者層に対する強い怒りも感じる。(これってやっぱりモディがモデルなのかな?)ただ、その分ストーリーがない(笑)

主人公キッドの復讐の元が徐々に明かされるんだけどイマイチわかりづらい(インド史に詳しいとピンと来るのかもしれない)のと、キッドが修行を積むシーンの鬼畜度が若干足りなくて(私比)「いつの間にか強くなってる」感があったけど、何より作り手の愛と熱量が伝わってくるので押し切られってしまった。(褒めてます)デヴ・パデルを始めとしインド・オリジンの役者さん達も素晴らしく、言語は英語じゃなくても良かったんじゃないかな。(舞台は、インドの架空都市とのことだし)唯一、キッドのバディたるアルフォンソの扱いが最後おざなりになってしまったのは残念だった。