#20 コロナ療養で人生を見つめ直すことになるとは。療養記録|家庭内感染で重宝したもの
ひっそりと暮らしていた我が家の元へ、招かれざる客がやってきた。
そう、オミクロン・コロ・ナが…!
スペック:
娘 陽性・ワクチン未接種
私 陽性・2回接種済み
父 無敵・2回接種済み
感染経路は園クラスター。
今回実際になってみて思ったのは以下3点。
もうかつてのように、死に直結する病気ではなくなってきているというのが、正直なところ、心の救いだった。
ちょうど数日前に、遠方の弟も罹ってしまっていて、どれくらいでどうなるかを分かっていたのも安心要素だった。
もちろんキャリアになってしまったかもしれない…というのはあるけれど、移動も外出も極力控えており、正直ここまで来たらどこの誰がキャリアなのかわからない。
結局、私も感染。家族3人でひたすら家に引きこもり、そのままゴールデンウィークに入り、長期間何もできなかったことが、わたしの心境に変化を与えてくれた。
体はしんどいのだけど心はホクホクしていた。
わたし、なにもしなくていいんだ…(嬉)
どれだけ自分を追い込んでいたのか?
強制ストップというメッセージを受け取り、SNSもデトックス。
人とつながれるのがSNSのいいところであるのだけど、ノイズが多くなってしまってて。
他者の近況を知れることがSNSのいいところだけど、その人の本当に知りたい部分はSNSではわからない。
いまやSNSはほとんど広告で。情報に飲み込まれて自分をぞんざいに扱ってしまっていたことを猛省した。
心の小さな変化や、自分が小声で発する「イヤだよー」の声に気付けてあげられていなかった。
それが、今回のコロピー訪問によって気づいた一番大きなこと。
余談だけど、こんな陽性者まみれの家の中で、めちゃくちゃ油断しながら過ごしていた、我が旦那は発症しなかった。
本人いわく、ウイルスが目に見えるからキャッチして、
掌でグッとして死滅させることができるらしい。
療養中はうどんばっかり食べていて、こんなメニュー表までつくった。
これを旦那さんに送ったら「食べたいものリスト」だと思ったみたいで、いそいそと作ってくれた。
療養記録
4-15(金) お迎えは突然に
午後の一番ゆったりできる昼下がり。
保育園で陽性者が出たので至急迎えに来るよう連絡があった。これで3回目なので慣れたもんだ。
いつも通り迎えに行くと、娘のクラスは全員みなし濃厚接触者になったようで、ここまできたらいつなってもおかしくないのに、心のどこかでは"ウチは大丈夫だろう"と思っていた。
4-17(日)day0 発熱は突然に
夜中の2:00頃、娘のトイレに付き添うとぐずりだした。
触ってみると体があっつい!
手札がそろった…こりゃ、コロピーだ。
寝ぼけた頭でプチパニック!
体温計を出してくる。
39.9℃
2年ほど前にもらったカロナールの余りを飲ませてなんとか寝かす。こんなとき子供の頓服薬があると安心だ。
日曜日だし、かかりつけ医はやってない。水は飲める。救急へ行くまでもなさそうなので、体力も考えて月曜日に受診することに。
ずっと寝ているのに、急にふっと誰かに取り憑かれたように起きて、普通に喋り出すのがおっかなびっくり。イタコか?
夜になると熱が上がるので大人のコカールをすり鉢で粉末にして飲ませる。(用法用量は確認済み)
自宅で抗原検査キットを使うも陰性。
でも明らかにおかしい。丸一日高熱が出たものの、解熱鎮痛剤でなんとか凌ぐ。隣にいればよく寝るので、わたしも読書が進む。
主人は『最後の砦』なので、別室で引きこもってもらう。
4-18(月)day1 結果やいかに。
夜中もグズグズ・メソメソしていて寝不足。
まぁこんな日もあと何日かで終わるだろう…
いつも子供の看病をしていて思う。
治るかどうか分からずに闘病してるお子さんの親御さんの気持ち。
ほんとうに大変だろうなぁ…と。
5歳の娘は初日がピークだったようで、2日目になると口数も増えてきた。
朝イチでかかりつけ医を予約。発熱してるのでオンライン診察になるらしい。
周りにウイスルをお裾分けするのは本意ではないし、子供の体力を考えるとその方がいい。体制が整っていてありがたい。
受診前に、再び、抗原検査をするも陰性。
先生にも報告するが、濃厚接触者なら病院でPCRしたほうがいいかもと言われ、近くの病院へ。(かかりつけ医はPCRをやってなかった)
主人も白黒はっきりした方が仕事休みやすく、保育園にも報告がいるだろうし、そういう大人の事情もある。
自転車で2分のところに病院があるので、電話して向かう。外で少し待機する。
春の風が心地よい。
今が過ごしやすい季節でよかった。
処置室に通され抗原検査キットを鼻にズボォーーーーと挿入し、あっという間に結果が出た。
陽性
自宅で2回とも陰性だったと報告した自分が恥ずかしい。
自宅では検査キットの鼻への突っ込みが甘かったらしい。号泣されるくらい鼻に突っ込まないといけなかったのだ。
家庭内感染は免れないだろうから、ご家族も発熱したらまたうちに来てくださいね〜と言われて帰る。親切な病院だった。
こどもは、もう午後は元気になる。
解熱剤が切れても平熱に。早いっ!!!
園にも連絡する。
少し食欲出てきて安心。
夜、お風呂あがりに最後の砦(主人)に拭いてもらうとき、意味もわからず「サイゴノトリデ拭いてください〜!」って言ってた娘(5)が最高に可愛かった。言わせたのはわたし。
4-19(火) day2 子供の回復力
喉は痛くないみたい。
元気になったのでパパとの濃厚接触は免れられず…最後の砦なのに。。
それでも寝てる時間が長いので、ハードブックの本が進む、進む。
4-20(水)day3 機嫌は悪い
喉がものすごく痛いと言って起きてきた。
今日はなんか機嫌悪ぅっ!!
4-21(木)day4 違和感は突然に
朝マックする。美味しいなぁ〜幸せだ。
娘は「回復中」っていう免罪符を提げた、休業中のお店みたいな感じ。
回復中なら仕方ない、とNetflixを延々見させる。
「ここまできたら大丈夫!家庭内感染をまぬがれ、生き延びた!」と夫婦でエアー乾杯♪
24h付けていたマスクもそっと外す。百恵ちゃんの引退コンサートみたいに、そっと置く。
寝てる時もつけていたから耳の後ろが痛くて仕方ないし、もう大丈夫やろって思って。
夜はBTSで謎のクネクネダンスを披露する娘。
一緒に一曲踊ったらわたしも汗だく。
でもわたしお腹の調子が悪くなってくる。
自律神経が変。寒い。
鼻の奥でウイルスの臭いがする。
ロキソニン飲む。
嫌な予感しかせん。
4-22(金)day5 おかんの悪寒が続く
下痢。変。さむい。
熱、出るのか?出ないのか?
出なーい。
と、出る出る詐欺。なかやまきんに君ver.
体温計と睨めっこを繰り返す。
看病疲れが出たかも??
にしても、胃が痛い。
夜、猛烈に胃が痛い。
胃を手で抑え、早めに寝ることにする。
コロナ関係ないやんこれ…?
寒い…
と、不穏な1日を過ごす。潜伏期間ってこんな長い?
4-23(土)day6/day0 ついに発熱
夜中、鼻詰まりと、寒気で寝られない。
これが、悪寒。これが、戦慄。
布団の中で、震え、足をこすりながら丸まって朝を待つ。
5:00。
アナログの時計がパチンと鳴る音と共に、
体内の血液がぶわぁぁぁぁ!と流れる。
体が温かい…楽だ…しあわせ…もう胃も痛くない。
神さま、ありがとう!!!
39.7℃。
で、出た〜!!
発熱直後のウイダーインゼリーは世界一美味しいと思う。
ロキソニン飲む。
9:00。娘はまだ寝ておる。
眠気が取れない様子。
ロキソニン効果で、熱も下がって楽になってきたので、病院へ電話。チグハグなことを言うわたしに、優しい受付の方。
「ちょっくら検査してくる」と主人に伝えて出掛ける。
久しぶりのシャバの空気がうまい!!
けれども、なぜか、濃霧で視界が白い。
ここは本当に現実の世界なのだろうか…
家に引きこもりすぎて、外の世界とうまく馴染めない。
にしても、歩いて4分(チャリ2分)のところに病院があるって最高やな〜ありがたいわ、ほんと…と思いながら、
陽性。
病院から出ると、土曜日ということもあって、何も知らずに遊びに来ている家族連れがたくさんいらっしゃる。
できるだけ息を止めつつ、心中(おーい、陽性者が通るからどいてくれよ〜)と横切る。
ゴールデンウィークに行こうとしていた益子陶器市はキャンセル。益子となかなかご縁が無い。今年は2年ぶりの開催なのに。こうなったらWEBで買うか…
なんて思いつつ帰宅。
旦那は濃厚接触者アゲインで、ゴールデンウィークに突入。テレワークとかないので有給になる。
解熱鎮痛剤を飲めば普通の生活ってかんじで1日を過ごす。
むしろ発熱するまでの2日間が下痢と悪寒で一番しんどかった。
鼻の奥が腫れている。鼻うがいをする。
鼻水が出る。咳はない。
娘はずぅとNetflixみてる。5歳ってこんな楽になるのね。おとなしい。
夜は旦那がスシロー買ってくれた。ありがたい。美味しく食べられた。うれしい。
夜になると鼻が詰まって眠れない。
鼻うがいをする。しばらくして片鼻が通り、眠れる。
とにかく鼻が通る度に嬉しい!しあわせの沸点は小さい方がいい。
しんどいはしんどいけど、家族3人でこんなずっと家にいることも久しぶりだし、なんにもしなくていいしこれはこれで有難いな〜なんて思って幸せ感じる。
4-24(日)day7/day1 休める幸せ
朝から38℃台。
まだ出るよね〜と解熱鎮痛剤を飲む。
鼻の奥がジンジンと痛い。
ダラダラと鼻水。鼻は詰まっていて、鼻のかみすぎで少し耳も聞こえづらい。
鼻が詰まると呼吸がしづらくて、それがめちゃくちゃしんどい。呼吸の大切さを噛み締める。
娘はずぅーとNetflixみてる。
朝9時から夜7時まで見てる。
ここまでくるとその集中力に感服。
察してるんだろうか。
昼は、うどんと卵焼きをトリデという名の主人にリクエストしてみる。味付けはこれでお願い〜と言うと、自分でやりーと言われる。
でもやりたくない。
味付けだけ自分でやって、あとは焼いてもらう。優しい。
普段のわたしならサッサとやると思うんだけど、やっぱりだるくて、焼くまでの元気がなかった。
わたしも娘も最後のトリデにおんぶにだっこ。
1日目の昨日よりだるいかんじ。普通の風邪みたい。
ご飯食べたらちょっと体力ついて、寝れた。
30分くらいだけどカーッと寝て気持ちよかった。
娘に「アポロチョコ食べるか?」と聞かれて目が覚めた。
目が覚めてたらほっといてくれるけど、眠りにつくと話しかけられる。お母さんが眠りの国にいるのって、たしかに寂しいよね。わかる。
森の前に住んでいて、車の音すらしない環境で、ザーザー降り続く雨の音、ピチピチと鳴く鳥の声を聞きながら、ウトウト。
森が喜んでるなぁ〜と何度か眠りの世界に旅立って、最高に気持ちよかった。
わたし、休みたかったんだ。
携帯を寝室に持ち込まないのが早く治る秘訣かもしれない。
豚バラのレタス炒めが食べたいなぁ〜なんて思って豚バラ肉を買ってきてもらった。
そしたら、何も言ってないのに、旦那さんが豚バラのレタス炒めを作ってくれた。
これにはびっくり。
だんだん喉が本格的に痛くなってきた。
鼻はずっとサラサラ垂れ流し。喉が痛くて飲み込むのも大変だけど、夕食はほとんど完食した。
20時ごろお風呂入ったあと、熱が下がった確信を得た。
もう、体が楽だなんて!
丸2日の熱期が終わって、喉期がやってきたことを、この時は知る由もなかった。
4-25(月)day8/day2 喉期到来
明け方2:30に喉の痛みで目が覚める。
唾を飲み込むのも、息するのも痛い。
うがいをして、鼻うがいをして、それでも痛くて眠れないのでロキソニンを飲むと、スーッと眠りにつけた。
病院で処方されるカロナールよりロキソニンの方が効きが早い気がするなぁ。ジェネリックだから?
日中は大丈夫なのだけど、夜になると副交感神経が優位になり鼻腔が腫れて詰まってくる。
眠れない日々で胃も痛かったからか、肌も真っ赤になってきて、もうボロボロ。
4-26(火)day9/day3 咳期到来
眠れた!!体が回復している。
肌荒れもよくなってる。うれしい。
鼻も通るし、鼻の奥の腫れも引いて、咳期が到来した!
痰が絡んだ咳が出る。いよいよ治りかけな感じ。
まだ4日。体感としてはこの4日は1週間くらいに感じたけど、こんなに早く治るんだって感じもする。もう全然しんどくない。
薬は今日から無しにする。お腹の調子が悪ければビオフェルミンだけ。
絵本を読み聞かせる余裕さえある。
家の中にある絵本で一番の長編を選んできた娘。私とからめて嬉しそう。
昼は肉うどんにする。豚バラが残っていたから。肉食べたいとなるまで回復してるけど、じゃっっかん微熱が残る。
言っても36.8℃とかそんなもんで、ちょっとだるいような気もするけど今までのしんどさに慣れちゃっててよくわからなくなっている。
昼ごはん食べる時に胃の痛みがぶり返す。食事は意地で取ってしまった…お腹空いてたから。横になっていたらおさまる。そのまま少し眠る。
しばらくすると娘も一緒に昼寝にジョイン。
わたしはもう寝られなさそうなので、いそいそと起きてカモミールティーを飲む。
ああ、急に今川焼が食べたい、、、でも昼に胃が痛かったのに…とかなり迷って
食べた。
おいしかった。
私がハマったクリームチーズの今川焼。あれをもう一度食べたい。探してもらったけどなかった。
妥協してカスタード。
そんなこんなで娘が起きたのでぷよぷよする。この療養生活で娘はゲーマーになっている。
4-27(水)day10/day4 宇宙とつながる
朝起きて急に「自分がつらくなるまでがんばるのは自分に失礼だし、波動も下がるしやめよう」って思った。
どんな自分も愛してあげよう、大切にしてあげよう。
SNSデトックスがめちゃくちゃいい。
このままやめてもいいかも?波動が上がるまで。
誰かと比較して自分を愛せなくなるし、
誰かに何かを証明するために生きてしまう。
自分が頑張ってるのを、一体わたしは誰に証明したいのか!?そういうのはちょっと今は違う。精神的に豊かに生きていたい。ぷよぷよやってる方が今は楽しい。
散歩に行きたいな〜、ふらっと森へ。
今日はまた暑くなりそうだ。
咳は出るけどすこぶる元気。
もうほとんど治ったかんじかな。
心も体も元気だ。
4-28(木)day11/day5 完治
朝目覚めばっちり。
右の鼻だけ詰まっているけど、痰は絡むけどこんなのどうってことはない。屁の屁の河童!
義母が大量に応援物資を送ってくれた。
魚肉ソーセージや、フルーツ缶、ゼスプリキウイで家族3人で朝食をとる。普段食べないものばかりで楽しい。
そうこうしてたら鼻をかみたい気持ちになってきて、気軽な気持ちで鼻をかんだら、右の鼻につまっていたものが全部スッキリ!
あ、これで全部治ったわ。って悟った。
コロナは治ったけど、もっと日常的に自分に優しく優しくして、自分の波動を上げていこうと思った。宇宙と繋がった不思議な気分だった。
いいと思う自分も、嫌だなと思う自分も、周りの人のどんなことも、状況も、環境も、何にもさからわず、目を背けず、生きていきたい。
それから数日間だるさと眠気は残っている。
リハビリ期間と思って、ボチボチやっていこう。
療養であってよかったもの
ハナノアと、立体マスクは大活躍だった。
あと、普段食べないヨーグルトと緑茶にハマった。
冷凍うどんは4分チンしてめんつゆをかけたら食べられるのでかなり重宝しました。
ロキソニンは常備しておいた方がいいです。15歳以下はロキソニン飲めないので、子供の解熱鎮痛剤も。
わかったこと
・隔離期間は本人10日、濃厚接触者7日(発症日が0日)
・抗原検査キットは持っておくと○。
・抗原検査は痛がっても鼻の奥にかなり突っ込まないと陽性反応が出ない(うちは自宅で2回とも陰性だったけど、病院行ったら一瞬で陽性反応でた。家で陰性だったと言ったのが恥ずかしかったわ)
・食料確保は西友楽天ネットスーパーを使って1000円オフ。割高だけどいろいろある。
・保健所の連絡はSMS、2人目は電話の自動応答システム。これがかなりめんどくさい。
・コロナへの対応、かなりスムーズでシステマチックになってる。
・主人はテレワークできなくて有給になったけど普通に電話で仕事してる。テレワークできない会社はまだまだごまんとある。
・私の潜伏期間、自律神経の乱れがしんどかった。ワクチン2回目の接種後みたいな感じ。
ここまで読んでくださった方ありがとうございました!その後。
その後1週間経ちますが、わたしはまだ怠さが抜けないような気がして、かなりダラダラしています。
うちは子供が5歳で1人なのでそこまで大変ではなかったし、解熱鎮痛剤があればわりと動けたので冷凍食品を買い込んでいたものの、あまり使わなかったです。※冷凍うどんを除く
5歳娘は食欲がなくても味噌汁は飲めたみたいで、味噌汁ばかり飲んでいました。
決して油断していい病気ではないけれど、インフルエンザくらいまでは共存できてきている印象。
アフターコロナがどうなるのか今は想像も出来ないけど、あまりに怖がりすぎて身動き取れなくなったり、かかった人に対して差別したり、かかった時にパニックになるのではなく、冷静に対処できるところまできています。もし今かかって読んでくださってる方、お大事になさってください。病院にかかって、しっかり休んで、治してくださいね。
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