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戸隠神社中社 「境内社、五斎神社」

戸隠神社「中社」からの続きになります。
今回は中社の境内社と右隣りの五斎神社、境内社を掲載します。

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中社の手水舎の奥に赤い覆屋が鎮座しています。

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手水舎の奥に建つ日吉社、その左に石段が山の斜面に延びています。

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日吉社(ひえしゃ)
案内板より
「御祭神 瀧津姫命
宝永4年(1707年)
戸隠山第52代別当子義比叡山の麓、日吉大社より勘請奉斎」とある。

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覆屋には日吉社の額、中には赤い板宮造りの本殿が祀られています。

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斜面に作られた石段。
幅は狭く、石段は苔むし滑りやすい、その先に小さな石の社が見えます。

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苔むした石の社。
案内板はなくその正体は不明。
下の写真を拡大していくと社の中の神札に「大物・・・」の文字が現れてきました。

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手水舎のある中社境内から鳥居左方向の眺め。
正面の入母屋造り茅葺屋根の重厚な建物は長野市景観大賞に指定されている「中社五斎神社拝殿」
奥社の随神門同様に屋根は苔むし、そこから樹々が芽吹いている。

日吉社から参道が繋がっていますが、一旦中社を出て拝殿に向かいます。

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拝殿は扉が閉じられ外観しか見ることが出来なかった。
拝殿の前は車道で、通りは旅館が連なり、老舗の蕎麦屋もあることから人が集まる。
蕎麦屋の右に三本松の一本が聳えている。

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五斎神社鳥居。

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鳥居から杉木立に覆われた境内の眺め。
正面が五斎神社本殿のようですが、右に鳥居もあり他にも社殿があるようです。

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五斎神社全景
石段前には小柄でカラフルな狛犬が見守っている。

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化粧までしてもらい愛嬌のある表情をしている。
なにも鼻の穴まで化粧しなくともいいと思うのだが。

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本殿は流造。
茅葺にトタンを被せた缶詰屋根。
屋根材の保護が目的で、雪深い田舎に行くと良く見かける。

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五斎神社参拝、扁額は諏訪社とある、アレ?
鳥居脇の由緒書きを見て納得。
「中社 五斎神社
 祭神 建御名方富命(たけみなかたとみのみこと)、火産霊命(ほむすびのみこと)、大山祇命(おおやまづみのみこと)、椎産霊命(わくむすびのみこと)、宣澄霊命(せんちょうのみたまのみこと)
由緒
創建年は不明。
江戸期、徳武源左衛門が諏訪御本社の分霊を受け創建された伝わる。
善光寺道名所図解には「諏訪社」、江戸期の古絵図には「スハ社」として描かれている。

石段下茅葺屋根の建物は拝殿で、古くは戸隠山顕光寺中院の法華堂、後の神楽殿である。
国の重要伝統的建造物群保存地区を構成する重要な建造物。

祭事 例祭9月10日、祈年祭5月14日、新嘗祭11月22日
境内社 天神社
境内には中世戸隠天台修験、中興の祖、宣澄を祀る宣澄社が西向きに鎮座する」

最初に読んでおくべきだった。

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由緒書きにあった「宣澄社(せんちょうしゃ)」
祭神は大先達宣澄阿闍梨。
戸隠出身の宣澄は戸隠顕光寺の天台派、真言派との法論の最中に暗殺されます
平成30年が創建から550年の節目だったようで、創建は1468年(応仁2)になる。
その年は宣澄が望まぬ最期を迎えたその年。

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本殿全景
確かに一社だけ向きが違う、西向き? 方向感覚を失っているようだ。

怪無山山頂(戸隠スキー場)にあった「宣澄」の墓碑を「里宮」として建立したのが始まりのようです。
毎年8月16日には宣澄法印を偲び、酒を飲みながら輪になって踊る「宣澄踊り」が行われるそうで、長野市の無形重要文化財に指定されているという。

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諏訪社の右に鎮座する「天神社」
祭神は菅原道真。
梅もない、牛もいない、らしくない佇まいかもしれない。

右に小道が付けられ上に延びています。

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天神社から諏訪社本殿の眺め。

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天神社右の小道を上る、石段が作られていないので滑りやすいので気が抜けない。
その先には石の社と石像が安置されている。

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石像は不動明王や馬頭観音、社の前に木札が置かれていたが読み取れなかった。
庚申塔かもしれないが詳細は分からない。
いずれも苔むし、緑の杜と同化しつつある。

以上が中社の境内社と五斎神社に鎮座する境内社。
中社の参拝者は多いけれど、こちらに参拝される方は少ないようです。
杜に包まれ佇むこれらの社、時間があれば足を向けて見てはどうだろう。

下は境内に掲げられた由緒書き。
因みに御朱印は三本杉の三本目が聳える、バス停付近にある観光情報センターで頂けるようです。

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宣澄社由来。

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諏訪社玉垣に掲げられていた宣澄社由緒。

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中社 五斎神社由緒。

日吉社
創建 / 1707年(宝永4)
祭神 / 御祭神 瀧津姫命

五斎神社
創建 / 不明
祭神 / 建御名方富命、火産霊命、大山祇命、椎産霊命、宣澄霊命

天神社
創建 / 不明
祭神 / 管原道真

宣澄社
創建 / 1468年(応仁2)
祭神 / 大先達宣澄阿闍梨

所在地 / ​長野県長野市戸隠
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