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お散歩ですか?

今はもう、そういうことを言う人は、少なくとも私の周りではいなくなったのですが…10年すこし前までは車いすで外出してるだけで『お散歩ですか。お気をつけて』と言われることがありました。
電車に乗る時も『お散歩にはいいお天気ですよ』とか。良かれと思って声掛けをしてくださるのはありがたいのですが…
私が『市役所の人と(障害者施策についての)話し合いをするんです』とか『これから講演するんです』というと、たいそう驚かれたものでした。
障害者が外出する=お散歩、という先入観がまだまだ根強い頃だったと思います。
今日。ふと思い出したら最近は、そういう声掛けがなくなったことに気が付きました。
これは、『外出そのものが社会参加であり、障害者もお散歩以外の要件で出かけることの方が多い』ということが、世に認められてきた証明ではないか。と考えます。
私は年金暮らしで仕事をしていませんが、時々は人に求められて出かけることもあります。
何よりも『どんな用事でどこに向かうのも、その人の選択。誰かに驚かれるようなことではない』という考えが浸透してきたのは、とても良いことなのではないかと思います。

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