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【ホルスヘレシー】アサルトスカッドを買え

突然だが、全銀河のマリーン指揮官(コマンダー)の考える、ホルスヘレシーのマリーン歩兵ユニットの中で最もカッコいいユニットは何かご存知だろうか。この記事を読んでいる九割以上の読者であれば一寸の躊躇も無く「皇帝陛下(あるいは大元帥)に誓ってアサルトスカッドである」と答えるだろう。あまりにも分かりきった答えではあるので恐縮ではあるが、残りの一割を責めるつもりは無い。確かにホルスヘレシーには魅力的なユニットがひしめいているのも事実だ。だがそれでもアサルトスカッドが一番カッコいいと思えないのであれば、それはひとえにアサルトスカッドについてよくご存知ないからであるからして、この記事をその一割の人々が読めば実質的に十割が達成されるはずだ。よってここにアサルトスカッドを買うべき理由を記す。

プラ製アサルトスカッドは全銀河待望と言ってもいいほどに発売が期待されていた。それまでは高価なレジンキットだけがアサルトスカッドを導入する唯一の方法だったため、なかなかお目にかかることは無かった。こちらは値段も10人で10K円と良心的だ。最低2箱いこう。Two-Must-Buyだ。

全スペースマリーン指揮官(コマンダー)がアサルトスカッドを買うべき理由



1. モデルがカッコいい

説明不要だろう。パワーアーマーを纏ったスペースマリーンがジャンプパックを装着して白兵戦武器で敵に強襲をしかけんとする勇姿が見事に表現された傑作モデルだ。私としては近年の40Kにありがちなピョンピョン棒方式でないこともポイントが高い。ジャンプパック兵は宙に浮いている時間よりも、地に足をつけて白兵戦に臨んだり、好機を待って潜んでいる時間の方が長いことをよく理解している。加えて今回採用されたアーマーはマークⅥ通称コルヴス・アーマー。機動力と隠密正を備えた、強襲作戦に適した型式のアーマーで、空を舞う鴉を想起するデザインだ。加えてヘレシー期に広く配備されたウォーホーク・ジャンプパックの解像度も素晴らしい。小型ながら美しい流線型で、力強い飛翔を可能にしてくれそうな感じのデザインだ。個人的にはエアーインテークが洗練された感じで好きだ。

ご覧の通りジャンプパックは本体に干渉しないように接着できるため、バラして塗る必要が無い。40Kアサルトスカッドやジャンプインターセッサーを組んだ人ならわかるだろうが、これは地味に画期的だ。

また合わせ目にあたる部分がキッチリ消えるようになっており、ジャンプパック特有のバリ取りや合わせ目消しをほとんどしなくてよいのもポイントが高い。
また組み立ても非常に簡単でストレスなく組める。モールドはもちろんバキバキかつ詳細だ。武器のバリエーションもそう多くないので迷うことも少ないだろう。ただしパワーウェポンはソードとライトニングクロウ(なんと二刀流可能!!)しか入っていないので、必要な場合は各自アップグレードパーツを買うか、40Kビッツから引っ張り出そう。私はノリと勢いでカッコ良すぎるコンバットシールドを着けてしまった(6++スペシャル)。当然、今まで発売されたマリーンのアップグレードパーツと互換性がある。
丸みを帯びた平面の多い、シームレスなデザインも特筆すべきポイントだ。というのも、他の型式と比べて塗り分けが少なくてペイントカロリー抑えめだからだ。カッコいい過ぎるアサルトスカッドが5人や10人で済むはずがない。20人(あるいはその倍数)塗るのだから時短できるに越したことはない。デカールも貼りやすく、手軽に情報量を増やせるぞ。

エアブラシで多少のグラデーションを付けながらアーマーを塗ったあと、スキマだけシェイドして各種パーツを塗り分けた。既にカッコいい。

2. 戦略的にカッコいい

続いて戦略性の話だ。優秀な指揮官であればアサルトスカッドの有用性に異論を唱えることは無いだろうが、具体的に説明しよう。
まず特筆すべきはその移動力だ。ウォーホーク・ジャンプパックは12mvの飛行を可能にし、加えて全力移動も行える。歩兵であることを考えると驚異的な移動力だ。立ち塞がる障害物やユニットを無視して移動できるため、物陰から物陰へとと移動することもできるし、味方部隊の後方から突然最前線へ躍り出ることも可能だ。予備戦力にして縦深攻撃を仕掛けるのも面白い。
それに加えてそれなりの白兵戦能力を持っていて、5人に1人はパワーウェポンも持てるし、移動力と合わせて弱いものいじめに最適なユニットと言えるだろう。憤怒の鉄槌で体当たり攻撃も可能だ。ただし武装はあくまで基本的にチェーンソードなので、パワーウェポンを装備したエリートユニットや、ターミネイターとの戦闘は不利なので可能な限り避けたい。戦鷹(ウォーホーク)は獲物を選んで狩りをするものだということを忘れてはならない。
トループ枠であり、かつライン属性を持つことも忘れてはならない極めて重要な要素だ。最終局面で目標を確保したり、逆に目標を確保しているユニットを邪魔したりと様々な活躍が期待できる。また兵団によってはタクティカルスカッドではなくアサルトスカッドをトループに迎える方がいい兵団もある。レイヴンガード、ナイトロード、ブラッドエンジェル、サン・オブ・ホルス、ワールドイーターどが挙げられるが、ウルトラマリーンでも戦闘典礼(ライツ・オブ・ウォー)の発動条件を満たすために採用してもいい。

アサルトスカッドが有効な兵団Tierリスト
S: ナイトロード、レイヴンガード
A: ブラッドエンジェル、ワールドイーター、サン・オブ・ホルス、スペースウルフ、エンペラーズ・チルドレン
B: ダークエンジェル、ウルトラマリーン、ホワイトスカー、アルファレギオン
C: インペリアルフィスト、サラマンダー、アイアンハンド
D: サウザンド・サン、デスガード、アイアンウォリアー、ワードベアラー

独断と偏見による

3. 設定がカッコいい

ジャンプパックで飛翔し、チェーンソードで敵を切り刻むほど楽しいことは無い。彼らはその欲求に応えてくれる存在だ。よく考えなくてもジャンプパックによる白兵戦が有効な戦術であることは疑いようがない。それゆえに多くの兵団で(程度の差はあれど)使用されている。中でも特に設定とマッチするのはナイトロードレイヴンガードだろう。共にジャンプパックを装備したエリート部隊が存在しているという共通点もある。こうした兵団にはタクティカルスカッドに代えてアサルトスカッドを導入すると戦術的にも雰囲気的にも非常に前のめりなアーミーが作れるぞ。

完成したアサルトスカッド(パワーソード装備)。実は初めてエアブラシを本格導入したわけだが、シンプルな素体なので光の当たっているところに明るい青を吹き付けた。塗り分けも少なく、塗りやすいキットだ。

考えてもみてほしいのが、パワーアーマーでさえ易々と貫く砲火の飛び交う戦場であってもなお、白兵戦による強襲制圧が行われているという事実だ。このユニットの存在こそが、スペースマリーン兵団(レギオン)が極めて戦術的な多様性を持っていることの証左に他ならない。私のおすすめは断然20人での運用だ。トループ枠を埋めつつ「速度」による高度な柔軟性と、「暴力」による戦術性を君のアーミーにもたらしてくれるだろう。

まとめ

まとめると、組み立てやすくて塗りやすく、戦術の幅を大きく広げ、かつ設定的にも極めてカッコいいということがおわかりいただけただろう。以上の理由により、スペースマリーン歩兵で最もカッコいいユニットはアサルトスカッドとなる。QED。

完成したアサルトスカッド10人のユニット。あと10人増やそう。


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