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【オールドワールド】ハイエルフによるハイエルフアーミー評価

ウルサーンまで遥々よくぞ来た、定命の人間よ。我が名はコーヒル。栄えあるチャラス王国の白獅子隊(ホワイトライオンズ)の隊長にして、いと誉れ高き不死鳥の王(フェニックス・キング)であらせられる「船旅王」フィヌバール陛下の近衛隊長をしている者だ。まぁ、そう畏まらずともよい。だが王の御名を耳にして背筋を正すのはよい心がけだ。さて、今回は我らハイエルフの軍勢の精強さをどうしても知りたいということで、特別にこうして場を設けた。なおスペシャルルールは8版の癖でたまに日本語になっているが気にするな。雰囲気は大事だろう?さて、人間の寿命は短い。さっさと本題に入ろう。

アルスラーンの君の徒歩バージョン。今は丸ベースに乗っているが、近いうちにあるべき形に戻すぞ!メキメキッ!(ベースをニッパーで砕く音)

ハイエルフとはどんな軍勢か

まずは我が軍の全体像についてだが、戦闘、射撃、魔法、いずれも完璧にこなす万能の軍団だ。加えて移動力も高く、戦場の主導権を握りやすい。我らは有象無象の雑軍ではないので少数精鋭だが、各人が一騎当千の強者ばかりで、その士気は極めて高い。歩兵、騎兵、チャリオット、ウォーマンシン、我らと共に戦場を駆ける気高き戦獣(ウォー・ビースト)たち、そして嗚呼、雄々しきかな、カレドールの山々に住まう偉大なドラゴンまでもが我らの味方だ。野蛮で頑迷な上に矮躯の癖に髭と体格だけは立派なドワーフと比べると僅かに打たれ弱い側面もあるが、我らにはそれを補って余りある神速の武芸がある。つまり弱点は無い。驚いたか、人間よ。だがこれが現実なのだ。悔しいだろうが仕方ないんだ。まぁ順を追って説明しよう。

エルフの戦闘力

我々はエルフだ。我らは幼少の頃から数十年、数百年と武芸の研鑽に励む。人間の寿命では考えられない時間を訓練に費やすわけだ。故に市民兵の一兵卒に至るまで「接」が高い。並のアーミーの精鋭の「接」はせいぜい4だが、それが我らの基本水準だ。驚いたか。ハハハ、そうであろう。グレート・ソード、だったか。そうだ、エンパイア式ソードマスターだな。あれらの「接」が4だから、我々の市民兵と同じくらいの腕前ということになるな。人間にしてはよく励んでいると思うぞ。誇りに思うといい。さて、これで我らの武技のほどはご理解いただけたかな?
武術の腕前は当然として、我らにはアシュリアン神より授かりし神速がある。これぞ我が軍の強さの根幹だ。我らの敏捷度は全員4以上。人間は3、ドワーフどもにいたっては2だ。この意味がわかるかな?まぁいい。君たち人間にもわかるように説明しよう。敏が1でも高ければ、当然だが先に攻撃を繰り出す。我らは敏捷度が高いので、突撃によるボーナスを加味しなければ、基本的に我らが先手で攻撃をする。この差は絶大だ。オールドワールドのルールではFB8版と違って斃された兵は攻撃を繰り出せない。つまり先に攻撃することの利点が8版より大きいだ。敵兵を先に倒すことでこちらの被弾を減らして、最終的に戦闘結果に差をつけられるから、局地戦で敵を撃破できる可能性が大いに高まる。大局的な視点で考えるとハイエルフはバトルにおいて勝利を得やすい。短慮な、おっと失礼、わかりやすい表現を好む君たちの言葉で言い換えれば「強いアーミー」といえるな。8版で大好評だったアシュリアンの神速のスペシャルルールは残念ながら時空の彼方に消えてしまったが、かわりにエルフの反応速度というルールを得た。これは戦闘の1ラウンド目だけ敏+1という簡素なものだが、強力なアビリティとは往々にして短くわかりやすいものだ。これについては後で存分に説明する。さて、ここからは各ユニットについて軽く触れて、私なりの評価を僭越ながらさせていただこう。

ウルサーンの益荒男達

プリンス/ノーブル
ウルサーンの将兵を束ねる指揮官達のことだな。彼らは高貴な生まれの御仁で、最前線で軍団を指揮する勇敢な方々だ。人間にはわかるべくもないかもしれぬが、高貴な者はそうでない者を導く責務がある。プリンスというのはウルサーン諸王国の王侯達であるから、不死鳥の王の継承権を持つ者という意味で「プリンス」ということだから勘違いしないように。いかに位の高い方々か理解できたか?そしてノーブルとは貴族の事だな。プリンスたちほどではないがウルサーン屈指の戦士達であることに変わりはない。彼らは優れた統治者にして別格の戦士でもあるので「常に先手を取る」を持っている。だから戦闘中は敏10だ。なんだその顔は?8版の何だって?いったい何のことだ?
彼らは極めて高い戦闘力に豊富な武装オプション、そして様々な騎乗を選んで戦場に赴くことができる。エルフスティード(エルフ馬)、チャリオット、グレートイーグル、グリフォン、フェニックスに騎乗できるが、やはり別格なのはドラゴンだ。その中でも最強のドラゴンであるスタードラゴンに乗れるのは、まことやんごとなきプリンスをおいて他にいない。今回は騎乗することでステータス合体を果たし、耐や傷にボーナスが得られるようになったため、キャノンが乗り手に直撃して大将がいきなり死ぬ悲劇がほぼ回避されるようになった。ドラゴンは恐怖よりも恐ろしい恐慌のルールを持ち、火を吐き、そして圧倒的な巨大で敵を踏みつける。騎乗するキャラクターの攻撃と合わせて、オールドワールドでも屈指の戦闘力を持つ。騎乗や装備の他に、オールドワールドになってからはエルフの誉れというカスタマイズが可能になっており、例えば「カレドールの血脈」「チャラスの狩人」「全てを識る者(ロアマスター)」など、各王国の特色ある能力や、一部強力なユニットへの合流、そして騎乗が解放されるギミックとなっている。私のオススメは当然、ライオンチャリオット騎乗だ!!
評価: プリンス=強靭 ノーブル=無敵 騎乗=最強 

ドラゴンは年齢によって体色が変化し、歳経たほど強大だ。それぞれサンドラゴン、ムーンドラゴン、スタードラゴンとなんとなく「遠く」なっていくのが文学的だ。モンスターのカテゴリーではおそらく最大最強の生き物だ。
グリフォン騎乗のプリンスは8版スタートセット、流血島の合戦のセンターピースモデルだった。オールドワールドでも足の速いミドル級モンスターとして活躍できるだろう。

アークメイジ/メイジ/ドラゴンメイジ
ハイエルフの魔法使いだ。言ってしまえば簡単なのだが、そんじょそこらの下賤なインチキ魔術師とは比較にならないほど強大な者達であることに注意していただきたい。我々エルフは他のどの種族よりも魔法に造詣が深いのだ。異論は一切認めない。中でもアークメイジとは「ホエスの白き塔」で魔法を極めたマスターウィザードだ。彼らは「至高の魔法」を含む殆どありとあらゆる魔法を知っていて、しかもリリスの祝福のおかげで1ターンに一度キャスティングロールを貼り直せる。1000年以上生きる魔法使いなのだから当然の所作だな。ユニットを丸ごと透明人間にしたり、マジックアイテムだけを溶かす魔法を撃ったり、ドラゴンに乗って暴れ回ることもできるので、やれることは実に多彩だ。このドラゴンメイジという者達だけは好機と見るや一目散に突撃する困った性質はあるものの、サンドラゴンが若きメイジ支える---ある意味"最強"だ。
評価: 至高の域 必須戦力

ホエスのロアマスター。今回彼はメイジのアップグレードという形になった。ウィザードなのにアーマーを着られるのがハイエルフだ。

ハンドメイデン・オヴ・エヴァークイーン
久遠の女王(エヴァークイーン)の侍女で、100人ほどいるとされているが、私もあまりお目にかかったことはないな。武芸に抜きん出た女傑で、見た目とは裏腹にとてつもなく強い戦士だ。彼女がいれば強力な射手であるシスターズ・オヴ・アヴェロンがコアとして迎えられる。悪いことが色々思いつくな。彼女自身も強力だが、イスハの角笛というアイテムを使えば1ターンの間だけ彼女と彼女の合流するユニットのヒットロールとウーンズロールに+1の修正を与える能力を持っており、使い方次第で勝敗を左右する力を秘めている。
評価: 素晴らしい可能性を秘めている

エヴァークイーン、アラリエールを守護るハンドメイデン。

ウルサーンの防人達

スピアマン
ウルサーン軍の核をなすのがこのスピアマンだ。修練を積んだ人間を凌駕する業前を持ち、徹底的な軍事教練を受けてはいるが彼らは全て民兵だ。ウルサーンは徴兵によって軍を維持しているのでな。だが彼らは強力な戦力だ。高い移、接、敏、気を持ち、シールドウォールもつけられる。そして彼らの装備しているのは刺突槍(スラスティングスピア)だ。これの何が優れているかというと、スピアマンの素の敏4+エルフの反応速度1+突撃された時の刺突槍1=突撃された瞬間は最終的に敏6となる。一般的な敏3のユニットが正面から突撃して得られるボーナスが3で、合計すると6まで上がるが、それはスピアマンと同じ数値となるため、突撃されても敵と同時に攻撃を行えるのだ。しかも刺突槍には支援攻撃のルールがあり、後列も攻撃が繰り出せる。さらにエルフは側面や背面に対しても支援攻撃ができるため、圧倒的なアドバンテージをもっと言えるだろう。積年の武勇のルールも重なり、容易には崩壊しない戦列を組み上げる、まさにウルサーン軍の背骨とも言えるユニットだ。
評価: これ以上望むべくもない理想的な戦列ユニット

もう2度と作りたくない10人×5列のスピアマン大部隊。近づいた敵は穴だらけになって死ぬ。

アーチャー
エルフといえば弓の技を連想する人間は多いだろう。確かに間違いではないな。だがそれはロゥレンの森の我らの従兄弟たちのことも多分に含まれているはずだ。ゆめゆめ間違えるでない。話を戻すぞ。実を言うと徴兵された新兵は皆先ずはアーチャーとなる。ここで実戦を経験して、スピアマンになるというシステムだ。アーチャーとしての適性を持ち、スピアマンにならずに残り続ける弓の名手達はホークアイと呼ばれ、一隊を率いることになる。彼らの射撃技能は高く、弓の射程も長いため、安定した戦果を挙げられることだろう。今回はエンパイアの専売特許だった支援分隊ルールが追加され、スピアマンと連携して戦うことができるようになった。今どういう気持ちだ?エンパイア人よ。
評価: とても優れた射撃ユニット

新規追加したアーチャーユニット。大昔のキットのためだいぶプロポーションがアレだが味のあるミニチュアだ。弓を持ったノーブルに率いられている。

ローザン・シーガード
ウルサーン第一王国エアタインの王都ローザンに駐留する常備軍こそがローザン・シーガードだ。彼らは平時より海に出でて、ウルサーン近海に現れる不届者を征伐している。また他種族が唯一上陸できるウルサーンの玄関口、ここローザンの港を守るのも彼らの役目だ。武装としてはスピアマンとアーチャーの間をとった感じだな。彼らは極めて練度が高く、突撃リアクションに射撃して、陣形を再編して、敵を待ち構える(刺突槍)という離れ技をやってのける。どうやったらそんな統制が取れるんだ?ローザンの戦士はすごいな!
評価: 万能のコアユニット

ローザン・シーガード。能力もすごいがペイントカロリーも超高いぞ!塗るものが、塗るものが多い!

エリリオン・リーヴァー
エリリオンの大草原に棲息する馬は、世界に冠たるウルサーンの名馬の中でも飛び抜けた駿馬として名高い。かくも名高き名馬に跨る軽騎兵が並の軽騎兵なはずはなかろう。騎兵の基本たる騎馬槍を持ち、移動のペナルティがかからない短弓を待てるが、それだけでなく斥候分散隊形とオプションが実に多用だ。ファストキャバルリーのため非常に小回りが効き、敵の側面や背後を脅かす非常に厄介なユニットとして機能する。速駆けを持っており、ウォーマシン狩りや側面突撃に活躍できる。これがコアユニットなのは驚きだろう。驚きなのはそればかりでなく、塗るのがとても大変ということだ。塗るだけの価値はあると思うがな。
評価: 完璧に期待に応える軽騎兵

凄まじいペイントカロリーを要求するから気をつけろ。もう塗りたくない。だが流血島の合戦に入っていたエルフはどれもこれも素晴らしいモデルばかりだ。AoSでもしばらく使えたのだが、全てめでたくレジェンド行きした

シルバーヘルム
エルフの騎兵といえばこのシルバーヘルムだろう。エルフの兜なんてどれもシルバーな気もするが、彼らは特別だ。何故なら皆が名家の出身者の若者達であるからだ。俺たちホワイトライオンが木こりだったり猟師だったりするのとはずいぶん違うな。さすがにエルフの騎士なだけあって性能ではブレトニアやエンパイアの騎士達を凌駕しており、突撃時は相当な打撃力が見込まれる。また今まで紹介した兵達と違いヘヴィアーマーシールドを備えていて、さらにはバーディングまでついているためセーヴィングは3+でかなり堅い。これまたコアなので全軍騎兵のアーミーも編成可能だ。騎士団編成はブレトニアだけの専売特許というわけではないのだよ!
評価: 全ての騎兵のお手本と言うべき騎兵

この威容を前にしたら、腰抜けどもがたまらず逃げ出してしまうのも頷けるな。彼らのシルバーなヘルムががかなり豪華なのがわかるだろうか?これで傲慢な性格でなければよかったのだが。
30×60mmベースに乗せ替え、オールドワールド仕様になって戦いの時を待つ若き騎士たち。ベースサイズに余裕があり、これはこれでかっこいいな!

ウルサーンの精鋭達

シャドウウォリアー
ナーガリィンに潜む闇の軍団、それがシャドウウォリアーだ。俺も彼らのことはよく知らぬ。というかあまり近づきたくはないな。神出鬼没でダークエルフどもにただならぬ憎悪を抱いている、終わらない闘争に身を置く戦士達だ。彼らは完璧な斥候、後方撹乱要因だ。多くのスペシャルルールを持っているが、相手の突撃を誘い出して偽装退却したり、あらぬ所から突如出現したり、障害物を難なく踏破したりと、今回の版では上級プレイヤーも満足できる仕上がりとなっている。今回追加された面白ルールはチャリオットランナーだろう。分散隊形でチャリオットの移動を妨げず、射線を遮らないという、随伴歩兵みたいなルールで、ティラノックチャリオットと同時に運用すると面白いかもしれない。いずれにせよ、かなりのテクニカルユニットと言えるな。
評価: 斥候軽歩兵全部乗せ欲張りセット

ティラノックチャリオット
果てなきティラノックの大平原を疾駆する、ウルサーンの戦士文明の真髄とも言うべき、優美極まる兵器だ。チャリオットは高度な文明の証。まぁそのあたりは人間にはわかるまい。いや、逆になんでハイエルフ以外のチャリオットはみんなアレな感じなんだ・・・?ちなみに今回のイチオシユニットの一つだ。ライトチャリオットのため移動が速くて小回りが効き、さらに360度の射界を持っている。騎射よりも正確な射撃ができ、突撃時はインパクトヒットS4 D6回が発生する。4台までユニットを組むことができ、キャラクターも騎乗できるため、優秀な射撃プラットフォーム兼側面突撃部隊として輝く可能性を秘めている。今版はおそらくチャリオットが活躍できるルーリングになっているので、積極的に活用していきたい。
評価: 文明の極み 局面を選ばないユーティリティユニット

この美しいデザインを見よ。ちなみに旗は「さぁ、楽しんでくれ!」と言わんばかりにツルツルで何のモールドも無いため、デザインセンスが問われる。
大昔のキットで、Made to Orderで構わないから復刻して欲しいモデル。こちらは馬と車輪以外はメタル製だ。

シスターズ・オヴ・アヴェロン
魔法の矢を放つエリート弓兵だ。射撃技能が高く、接近戦能力も非常に高い。何故か常に先手を取るが付いている。彼女達の持つ弓は魔法攻撃の属性を持ち、通常の矢よりも貫通力が高い。シャドウォリアーほどではないが前衛部隊としてのスペシャルルールをいくつも持っており、心理ルール無視のため安定して前線を支えることができるだろう。コストが高く、わかりやすい火力があるわけではないのだが、腕のある戦術家の手によればきっと輝くだろう。ハンドメイデンのイスハの角笛と組み合わせればとても邪悪なことができそうな気がするので一考の余地があるかもしれない。
評価: 上級者向け高火力前衛部隊

ウォーハンマーを始めて2年目、超ハリキリボーイだったころに出場した公式大会、スローンオヴスカルでもロスターに投入した。懐かしい。

ドラゴンプリンス・オヴ・カレドール
古の昔、彼らは文字通りドラゴンの背に乗って戦いに赴いた。だが悲しきことに今やドラゴンの数は減る一方で、その数少ないドラゴンも深い眠りに落ちて滅多に目覚めることはない。だがドラゴンに乗らずともドラゴンプリンスは強力だ。なんせ自らプリンスを名乗ってるわけだからな。まず攻撃回数が2だ。これは今版では破格の性能だ。さらにフルプレートアーマー+シールド+バーディング=セーヴィング2+、それに加えてドラゴンアーマーの力でワード6+という最高の防御力を誇る。士気値は9、やる気に満ち溢れている。つまりステータスは文句無しに最強の騎兵だ。マスターリストを編成する上で1000ポイントにつき最大1ユニットしか入れられないのも納得の強さだ。だが・・・奴らには致命的な弱点がある・・・。それは性格だ。奴らはエルフの基準でも飛び抜けて傲慢な連中だ。奴らは不死鳥の王以外の者に頭を下げることはもちろん、隊伍を組むことさえしない。なんなら不死鳥の王にさえ敬意を払っているか怪しいものだ。なんと王陛下自らの閲兵の際も軍旗を下げない。奴らはこれを古来よりの伝統だと言い張るが、どうだかな。なんにせよ不敬な連中だ。近衛隊長として許せぬ。奴らは自分たちの力で打ち破らない敵は無いと心の底から信じているためImpetuous(猪突猛進、とでも言っておこうか)のスペシャルルールが付いてしまっている。これは非常に頭が痛い問題だ。なんと突撃距離に敵がいるやいなや1/2の確率で勝手に突撃を敢行してしまう。士気値ではどうにもならないのでジェネラルの言うことも聞かない。あまりに傲慢で自信過剰なため、コントロールが効かない可能性があるあるのだ。その辺を踏まえて採用したいところだ。まぁ奴らの突撃を受けて崩壊しない部隊があれば見てみたいがな。
評価: 地上最強の騎兵ユニット(性格に難あり)

文字通り「竜騎兵」が突撃を敢行する!畏れよ!カレドールの槍を!(AoSではしばらく暴れたのち全てレジェンド行きしたドラゴン編成)

精鋭歩兵御三家

ここからは少々センシティブな話題になる。ハイエルフプレイヤーなら必ず悩むこと・・・それはエリート歩兵の選択だ。歴史の長いハイエルフアーミーにおいて長年議論されてきた問題で、未だ解決を見ていない。私も大いに関係する問題ではあるが、できるだけ中立的に、人間にもわかりやすく解説するからまぁ聞くがいい。その精鋭部隊とはすなわちソードマスター・オヴ・ホエスフェニックス・ガード、そして我がホワイトライオン・オヴ・チャラスだ。

ソードマスター・オヴ・ホエス
魔術師の国、サーフィリーに聳える白き塔、「全てを識る者」の座すその場所は、世界最高峰の魔術の学舎だ。そこを守護する者達こそが彼ら、剣達(ソードマスター)だ。彼らは人間からすれば永劫の時を剣の修練に費やす。身の丈を越す長剣を目にも留まらぬ速さで振るうことができ、ハイエルフの中でも脅威的な接6を誇る。ウーンドロールの出目6が出ればアーマーセーヴさせることなく首を跳ね飛ばし、飛来する矢も剣で切り落とす。しかもその剣はS+2でグレートウェポンではない(なんでだよ)ため、彼らは敏6+エルフの反応速度=敏7で敵の突撃を迎え撃つ。人間ならばたとえ突撃しても先に攻撃受け、斬り刻まれることになるだろう!さらにその攻撃は魔法攻撃で、彼ら自身も魔法に耐性を持っている。御三家の中では最も防御力が低いものの、攻撃力の高さと戦闘技術は圧倒的と言えるだろう。だが魔術系のキャラクターしか合流できないのが難しいな。魔法やマジックアイテムで強化して、いろいろ悪いことをしよう。
評価: 打撃部隊の最高峰 剣士の頂

ソードマスター。彼らこそ天下無敵の剣豪集団だ。エルフを塗るということ、それは宝石を塗るということだ。

フェニックスガード
ウルサーンの内海、夢幻の海に鎮座するアシュリアンの社を守る彼らフェニックスガードは、常にちょうど1000人で構成されている。彼らはアシュリアンの社の中で世界の運命を目撃しているため、無言の業と呼ばれる誓いを立てている。そのため彼らはいついかなる時も一切言葉を発しない。あまりに不気味すぎて恐怖のスペシャルルールを持っている。さらに彼らは自らの運命を知っているため死を恐れない。あまりに恐れないので6+ワードセーヴを持っている。武装はフルプレートアーマーで、儀礼用バルバードはS+1に支援攻撃を待ち、アーマーベイン1に加えてこれまた何故か魔法攻撃だ。ソードマスターに較べるとかなりディフェンス寄りの性能と言えるだろう。攻撃力は一歩譲るものの、100点分のマジックスタンダードを持てるため、かなり悪いことができる。
評価: 磐石の重装歩兵 金床兼鉄槌

不死鳥の守人たち。どう見ても装飾過剰だが、その強さは本物だ。

ホワイトライオン・オヴ・チャラス
私が指揮するウルサーン最強の歩兵部隊だ。おっと、結論を急いでしまったな。なるべく短くその理由を説明しよう。まずは我らの歴史からだ。(中略) 時はかの偉大なるアナリオン王が、世界を滅びの運命から救った我らの救国の英雄が崩御された直後のこと。(中略) 次期不死鳥の王を選出すべく終結したプリンス達を卑劣なるマレリオン(メルキスという名前は大人の事情で無かったことになった)が謀殺した。(中略) 唯一難を逃れた初代カレドール公は遠くチャラスの地でアサシンどもに襲われたが、その時木こりや狩人をしていた我らの祖先が身を挺してかのプリンスを守護(まも)り、事なきを得てその後カレドール公は次期不死鳥の王に即位された。(中略) それ以来我らチャラスの白獅子隊が王の近衛衆を拝命している。どうだ、なかなかに勇壮であろう。近衛なのでジェネラルが合流する部隊であれば我等全員が一騎討ちを行える。言うまでもなく、我らが今もなお近衛衆である理由はひとえに我らが精強なればこそである。我らの「攻」はハイエルフの中で唯一4だ。チャラスの山に住まう魔獣ホワイトライオンを単独で狩猟できた者達だ。筋力が違う。あぁ、ホワイトライオンが何かわからぬか。ほれ、我等の肩にかかっている毛皮になった獣だよ。HAHAHAHA!ちなみにこの毛皮は硬く、射撃に対してアーマーを1向上させる効果があるぞ。さらに我らの持つチャラスの大斧はS+2 AP-3のグレイトウェポンだ。つまるところ接5、攻6、AP-3だ。この世に倒せぬ敵は無い。なに、グレイトウェポンを持っているとて、先に突撃してしまえばよいことだ。我らは狩人ゆえ難地形も安安と踏破できる。森の中から突撃して、不死鳥の王に仇成す愚か者をアーマーセーヴをすることなく真っ二つにしてやろう。まだあるぞ。我らは王を守護する近衛衆ゆえ、最期まで戦う覚悟で戦場に臨んでいる。よって我らは鋼鉄の意志を持ち、容易には崩れない。地形をものともせず進軍し、最高の切れ味を誇る斧で敵を討ち、死ぬまで大将を守護る理想的な精鋭歩兵、それが我らチャラスの白獅子隊(ホワイトライオン)ということだ。つまるところ、御三家の精鋭歩兵はどれもこれも素晴らしいのだが、やはり、いや僅かではあるがホワイトライオンに軍配が挙がると言わざるを得ないだろう。忌憚の無い意見ってやつだ。文句があるならいつでも一騎討ち上等だ。
評価: 最強の中の最強

白獅子隊長の勇者たちが、ライオンチャリオットと共に戦場を駆ける。

ウルサーンの稀少兵器

イーグルクロウ・ボルトスロワー
いいか、人間よ。我らエルフは黒色火薬などという不安定極まる上にエレガンスのかけらも無いシロモノものは使わない。最高の職人が作り、熟練の射手が扱うこのボルトスロワーさえあれば、艦隊戦から攻城戦まで全てに勝利できる。だいいち、ドワーフめらが崇め奉る火薬に頼るなど考えられないことだ。さてこのボルトスロワーだが、戦列を貫き、モンスターを串刺しにする大ボルト(敵を貫くごとに攻を減らしてさらに判定を繰り返す面白ルール)と、小物相手に矢の雨を射かける小ボルトの撃ち分けが可能なため応用力が高い。ロスター上はレア枠な上に1000ポイントに2台しか入れられない制限があるが、納得の性能だ。運用するウォーマシンクルーの技能も高いため、アーミーに加えれば戦力に大きな幅が生まれるだろう。
評価: エレガント&ストロングな万能ウォーマシン

ローザン・スカイカッター
大海鳥が曳く空飛ぶチャリオットだ。これぞまさに優美の極み、芸術性の極地といえるだろう。なんとも美しい兵器だ。あまりのデザインセンスに初めて発売された時は我が目を疑った。クルーは当然練度の高いローザンのシーガード達で、高速で移動しながら矢を放つことができる。加えてイーグルアイ・ボルトスロワーを搭載可能で、強力な射撃も可能だ。加えてヘヴィチャリオットであるため強烈なインパクトヒットをぶつけることができ、その上クルーのキャバルリーランスとスイフトフェザーロックの鉤爪で攻撃できる。一切の無駄がない完璧な兵器と言えるだろう。まことに惚れ惚れする!
評価: エレガント&ビューティフル!

ノーブルの騎乗したスカイカッター。クルーは1人しかいないがルール上は3人いることになっている。海の男がローザンの軍旗、通称「大漁旗」を高々と掲げている。これからベースを割って四角ベース(新発売60×100mm)に乗せ替えるぞ!

フレイムスパイア・フェニックス
火柱(Flame Spire)を上げて舞い上がる、美しき紅蓮の大怪鳥だ。飛び越えた敵に火の雨を降らせるギミックがあり、戦闘能力も非常に高い。何より面白いのは、斃されたときにD6を振り、3-5で大爆発を起こすか、6が出れば灰の中から蘇るというスペシャルルールを持つことだ。このインパクトはなかなか凄まじいので、記憶に残るバトルを鮮やかに演出してくれるだろう。もちろん、プリンスやノーブルが騎乗でき、その戦闘力をさらに高めることができる点も注目したい。
評価: 記録ではなく記憶に残るドラマティックモンスター

フロストハート・フェニックス
こちらは燃え盛るフェニックスが歳をとり、冷え切って氷の如く変じた姿となっている(いや変わりすぎだろう、属性変わるのかよ)。割と面白系の能力に触れているフレイムスパイアの方と違って、こっちは割とガチ寄りの能力になっている。ガチガチに凍っているので耐が高く、アーマーも4+になっている。さらに近づく者を敏1に変えるブリザードオーラを放っていて、一方的な攻撃も可能である。突撃したとしても、先制攻撃するのはこちら側というわけだ。もちろんモンスターとしての機能は備わっていて、高い攻撃力と恐怖を持っている。騎乗動物としても大変頼もしく、レア枠にふさわしい活躍の場があることだろう。
評価: 使いこなせば一方的な破壊をもたらすガチモンスター

グレートイーグル
まんま大鷲だ。高速で空を飛び、高い機動性を活かして敵陣の弱点を突く運用が可能だ。最も一般的な運用はウォーマシンのクルーを狙うことで、実際それが最も大きな採用理由だろう。残念なことにレア枠な上、1000ポイントにつき2羽しか入らないので多用はできない。むかしはこいつらを大量に飛ばして嫌がらせをしたものだ。ポイントに比して戦闘力は高く、騎乗にもできるため、戦闘系ビルドのキャラを乗せて敵陣の側背を脅かす強力な飛行ワンマンアーミーが編成可能だ。問題点があるとすればミニチュアがメタルということだな・・・あの細いプラ支柱で支えるのはエルフとて心が折れそうだ。
評価: 孤高のウォーマシンハンター

・ライオンチャリオット・オヴ・チャラス
ホワイトライオンを狩るのは至難だが、奴らを飼い慣らすのはさらに困難を極める。だが我らチャラスの狩人なら可能だ。飼い慣らされたホワイトライオンは強力で従順なウォーライオンとなる。さすがに直接騎乗するわけにはいかないものの、チャリオットの牽引動物として使役されるわけだが、最初にこのアイデアを思いついたエルフは頭がどうかしてるな。しかしそうすることでハイエルフが誇る勇壮なヘヴィチャリオットが完成する。ティラノックチャリオットのおよそ倍のポイントがかかるが、猛烈なインパクトヒットと、ライオンの爪と牙が敵陣を壊滅させることができる上に、白獅子隊のクルーがその大斧で敵の首を刈り取ることができる。ティラノックのそれに比べると動きはやや鈍重だが、十分な移動力と耐久力があるため、真正面から敵にぶつかっていけるパワーを持っていると言えるだろう。さらに、この私がそうであるように、キャラクターの騎乗として選択することが可能だ。しかもチャリオットが先に破壊されてただ一人着地するような寂しいことはもうルール上起こらないどころか、チャリオットの耐と傷数を合算できるので、パワフルな突撃で敵を撃滅することを好むキャラクターにはうってつけだ。レア枠のため大量動員できないのがとても惜しまれるな。
評価: 無双の突破力を誇るチャリオット

名前通りライオンに引かれるチャリオット。百獣の王と白獅子の戦士が合わさって、強くならないわけがない。

さぁ、これで全てのユニットをなんとなく紹介したぞ。どれも甲乙つけ難い素晴らしいユニットばかりだったな!さて、次はハイエルフのアーマー編成について考えていこう!

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