「あー、わたしとじゃホテル行けないんだ、そうだよねー」
「あー、わたしとじゃホテル行けないんだ、そうだよねー」
居酒屋の半個室の席で、20代後半の彼女は軽い調子でそう言った。
彼女のライブ配信でよくコメントをしていた僕は、今日はじめて彼女と会った。
彼女は待ち合わせに1時間遅れてきた。
現れたとき、ひと目僕を見て、「ゴメン」と言ったが、悪びれる様子もなかった。
飲み屋で会話を盛りあげ、彼女を楽しませたあと、もう遅いし帰ろうかと言ったときだった。
「やっぱり、わたしとじゃ行こうって思わないよね」
「そんなことないよ。で