おやくしょしごと

初めまして、noteに興味があったので書いてみました。


パートで、健康保険証に関わる全ての相談を扱う仕事をしてました。そのヘルプとして入ったはずなのにな…おかしいな……。お陰で貴重な経験を積めたので、ありがたい話ですが。

そこで感じてきたこと?実録?を書いていきます。

まず、健康保険についてよく知らない人が本当に多い。病院に出せば3割で済む魔法のカード、こんなもんです。

仕事を始めた当初、世間知らずで娯楽に千円単位の出費することすら長時間頭を悩ませる私は「治療費たっけえ!」と思うばかりで3割という認識/Zeroという有り様でしたが、それは若さゆえだと思ってました。社会人として生きていけば、いずれ分かると。

そんなことはありませんでした。

私が窓口担当した限り、何十年も会社で勤めていた年配の方であっても、退職後に加入する健康保険に選択肢があることを知らない方が確かにいました。会社の説明を流して聞いていた……という可能性も否定できませんが。

決して皮肉ではないのですが、当時の私は「自分よりよっぽど世の中を知っている人が、知らないだと?」と大きな衝撃を受けたことを覚えています。

パートの癖に何を大それたことを…と思われるでしょうが、自身の経済状況すら左右される可能性がある健康保険に対する世間の興味なさに日本の未来すら危ぶみました。

とは言え、今日まで成り立っているのでどうにかなってるのでしょう。けれど、その日から私の対応は少し変わりました。

世間話や必ず目を通す情報を元に、その方の助けになるかもしれない説明も併せてするようになりました。こんな制度やお得な使い方もありますよ~、社会保険に移ってもこの制度はあるかもしれないので、良ければ説明しますよ~とか。

誰にも言わず自主的に始めたのでサービスですね。役所なんて何度も来るのは手間だし待つのは長いし、あなたの時間が許す限りまとめて解決できることは解決しましょうよ、くらいの。

超自己流のサービスなので、態度が酷い人(飲み物が出ないことにキレる、疲れたからタクシー代を出せ、容姿を侮辱する、等)には絶対にしませんでした。問題に直面したその時に来てくださいね、のスタンスです。

だからといってどんな相手でも一切仕事に手は抜きませんでしたが、これが仕事のモチベになりました。拗らせてんなぁ……と自分でも思いますが、私も人ですから。

あと、やり始めてから強く感じたのが「人の助けになりたいが、人の事情に興味が湧かない人」もこの仕事に向いてるなあと。相談者の収入状況を聞いたり、家族間のこみ入った話もよくしたり。それをあくまで相談解決に繋げる材料と認識できる人は大事にされました。逆に、優秀でもそういった事情に興味津々なタイプは上に話が筒抜けなので昇格は阻止されてましたね。

……と、なんやかんや書きましたが今後も有用な知識を学ばせてもらったので、やってよかったなと思います。許容範囲はやたら広くなりましたし。

おすすめの仕事!とは言いませんが、人数ノルマもなく対応の自由度は高いので燃える人は燃えますよ。

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