かみさまになりたい

ある日、
わたしのからだが
地面から浮いて
自転から逃げられたとき、
かみさまになりたいって思った

せかいに嫌われるのが
はっきるとわかるのは
朝帰りしたとき

言葉たちの
見えないなげきが聞こえる
目を閉じると
秒速三十メートルで
時間の渦に飲み込まれていく

地面からふわっと
からだが浮いたとき、
悲しみが空気に
飽和する瞬間をじっと見た

正しくなくても生きていける
けど、
正しさなんてひとつもない
この小さな両手じゃ
わたし一人も救えない

かみさまになったら
どうして泣かないふりをするのか
せかいにたくさんいる
わたしに尋ねる旅にでよう
そして、
地球をぐるりと回りながら
この大きなゆりかごを捨てて
せかいを愛してねむるのだ

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