酸欠、花束、それから

空っぽだとかそういうことじゃなくて、ただ信じ込んでいただけなの。
結果、僕らは赤い糸でお互いを縛りあって咀嚼して抱きしめあって生産性のない夜明けを作り出したんだ。

どうしようもなく泣きたい朝は螺旋階段を三段飛ばしで昇って地球の自転から逃れなさい。
世界は言葉の花で飽和している。
呼吸をする度、話をする度、口元からポロポロとこぼれて踏みつけられこびりついて一生剥がれない。

生きること、書くこと、死ぬこと、書くこと、怒ること、泣くこと、書くこと、許すこと。
いつだって二割にも満たないできそこないしか形にならないからしょうがないね。
交差点の真ん中、じっと目を凝らしてみて。
拾い集めているのは貴方だけだよ。

当たり前がわからなかった。
月が綺麗なうちは都合のいい二人でいよう。

いただいたお金は、美味しいお酒と新しい本に使い、書くためのエネルギーにしたいと思います。