日記のような感情メモ1125

久々に嫌悪感でめちゃめちゃ泣きかけた。いいものを作りたいvs.ちゃんと納得して伏線回収したいのせめぎ合いに、プラスアルファで納期がやばいがやってきて、びっくりするくらい余裕がなかった。
二日前の自己紹介で「やばいやばいもう無理〜」って言い始めても、やばいって言っているうちは大丈夫ですからなだめてください、なんてのたまって、見事な伏線回収だった。
眠気と焦りのせいで本気でブチギレかけて、喫煙所へ逃亡しながらiPhoneで必死に書くとか馬鹿すぎた……出力して校正するって本当に大切だよね……。

残念ながら当日賞は取れなかったけど、講評で藤谷先生の口から『あなたは砂場でマルボロを』の話が出てきて死ぬほど驚いた。例え話のためだとしても、単独名指しで話をもらえるのって嬉しくて、完徹の脳みそに響きまくって泣いてました。

懇親会で審査員の先生たちにご挨拶をしたけど、どの先生も限られた時間でめちゃめちゃ読み込んでてびっくりした。しかも、悩んでいて時間の問題で見なかったふりをした部分ばっかり指摘されて、見透かされてる〜〜〜と感動した。

例えば、普通に言わない言い方とか、キャラに共感できないとか、上っ面を舐めてるだけとか。
私の中ではやっぱり藤谷先生の「もっと長編を書いて、公募で落ちまくって新人賞を受けに来いや」と熱く語ってくれたことで、また泣いてしまって「泣くな馬鹿」と怒られたことが嬉しくてまた泣いた。

今回の小説は、本当に編集として参加されていた天王丸景虎先生なしには仕上がりませんでした。私のふわふわしたオーダーに、にこやかに協力してくれる優しい人です。めちゃめちゃこまらせてすいませんでした……。
デザイナーの恩田未知子さんには、泣き言を聞いてもらいながらお洒落な表紙を作ってもらいました。シンプルの美しさ。
さらに、同チームだった将来の都知事(?)こと、沢しおんさんの協力なしでは感想も危うかったです。たくさん本が売れて、一人でも息苦しい人が減りますように。

いただいたお金は、美味しいお酒と新しい本に使い、書くためのエネルギーにしたいと思います。