連作短歌「永訣の日」
串刺しのハツを何本並べたら遺影と釣り合う重さになるのか
「赤インクで名前を書いてはいけない」と叫ぶ叔母の白い鳩たち
横たわる棺桶持ち上げわっしょいと神輿のようだとはしゃいでやる
灼熱の煙突高い冬空にモーツァルトよ 何を思うか
白じゃない粉々の骨の傍らで献花を盗む九時十分前
左手の指輪に塩を振りまいて桜の下で養分とす
防虫剤臭い黒服身につけてビール掛けしようよ 明日の私に
いただいたお金は、美味しいお酒と新しい本に使い、書くためのエネルギーにしたいと思います。
串刺しのハツを何本並べたら遺影と釣り合う重さになるのか
「赤インクで名前を書いてはいけない」と叫ぶ叔母の白い鳩たち
横たわる棺桶持ち上げわっしょいと神輿のようだとはしゃいでやる
灼熱の煙突高い冬空にモーツァルトよ 何を思うか
白じゃない粉々の骨の傍らで献花を盗む九時十分前
左手の指輪に塩を振りまいて桜の下で養分とす
防虫剤臭い黒服身につけてビール掛けしようよ 明日の私に
いただいたお金は、美味しいお酒と新しい本に使い、書くためのエネルギーにしたいと思います。