見出し画像

シングルファザーの日記#6~妻が永眠しました

タイトルの通りです。シングルファザー予備軍が本当のシングルファザーになりました。
日記#5を書いた数日後のことです。

退院の準備も空しく、妻が自宅に帰ってきたのは遺骨になった後になりました。

今は葬儀や遺品整理も終わり、徐々に落ち着きを取り戻しつつあります。
とはいえ、諸々の手続きが残っていたり、保育園探しを始めたりと、バタバタな日々を過ごしています。


病院からの連絡

その日はいつも通り、自宅の寝室で子供と一緒に寝ていました。
明日もまたお見舞いに行って、少しでも話せたらいいな、なんて思っていました。

しかし、起床にはまだ少し早い朝4時ぐらいに、病院から電話がかかってきました。

スマホの画面を見て、発信元が病院であると分かった瞬間に全てを悟りました。「あぁ、ついにこの時が来てしまった・・・」

電話をとると、看護師さんから

「奥様の呼吸が弱くなってきているので、至急病院に来てください」

と伝えられました。隣で子供が寝ているので小声でしゃべってましたが、連れていくので結局起こすことになるんですけどね。

いつでも病院に行けるよう荷物の準備はしていたので、着替えだけ済ませてすぐに車で病院まで向かいました。(準備している間子供はギャン泣き。ごめんな娘よ。)

電話を受けてから30分ぐらいで病室にたどり着きましたが、妻はすでに帰らぬ人となっていました。

しばらく呆然と立ち尽くしていました。呼吸、心肺は止まっていますが体はまだ温かいので、亡くなっているとは思えませんでした。

すぐに葬儀屋に電話しないといけないのかなと思いましたが、看護師さんが「落ち着いてからで大丈夫ですよ」と言ってくれたので、しばらく病室でまだ温かい妻の手を握ったりしていました。

葬儀屋への連絡

もともと葬儀会社には見積もりをお願いしていたので、連絡はスムーズに済んだかなと思います。

担当の方が病院に到着してからは、簡単に挨拶をして、葬儀所の安置室まで輸送する準備を進めてくれました。

葬儀所で打ち合わせを行いました。2時間ぐらいしたところで、さすがに娘も限界が来たようで、葬儀の大枠しか決まっていませんが、その日は一旦自宅に帰らせてもらうことにしました。

火葬場が混んでいるということで、葬儀は5日後の予定となり、1回の打ち合わせで全部決める、みたいな必要がなかったからです。

正直、5日も安置させて大丈夫なの?とか、早く供養してもらった方がいいんじゃないの?といった考えが過りましたが、結果的には5日も時間がもらえてよかったなと、今になっては思います。

当たり前ですが、火葬されてしまったら顔も見れないし、体に触れられないんですよね。安置してもらってる間はそれができるので、別れを惜しめる本当に最期の時間になります。

葬儀屋にも都合があるので、安置室に入れる時間は1日せいぜい2時間程度ですが、5日間は毎日入れてもらえたので感謝しています。

また、自宅にいる間は遺品整理をしていました。一般的にはもう少し後のタイミングでするものでしょうが、この5日間は親戚の方々も忌引きを取ってくれており、人手があったので、この際一気にやってしまおう、ということになりました。

遺品のうちの大半が衣類でした。ごみ処理施設に直接持ち込みましたが、100kg以上になりました。これを後日一人でやるのは体力的にも精神的にも負担がでかすぎるので、やはりこのタイミングでやってよかったなと思います。

また、手紙や写真など、色々な思い出の品々を発掘することもできました。今年に入ってから、妻はあまり自由に体を動かせなかったので、かなり部屋が荒れていました。その中から大切なもの(思い出の品に加えて遺産関係のもの)を発掘するのも、やはり人手がいる時にできてよかったです。

思い出の品々は棺の中に入れてあげました。

今のメンタル

一番喪失感を感じてつらかったのは、妻が入院して娘と二人暮らしが始まった当初、および亡くなってから葬儀を行うまでの間ですね。

本当に呼吸が止まってしまうんじゃないか、と思えるぐらい胸が苦しくなることもありました。

葬儀を終えてからは、ピーク時よりかはマシになりましたが、喪失感が波のように押し寄せては消えるを繰り返してる感じです。ふとした瞬間に妻を思い出して、「あ、つら・・・」みたいに気持ちが沈み込んでいきます。

一番底まで沈み込むと、涙があふれだします。そこから気のすむまで泣けば、また立ち直ります。

たぶんこれがしばらく続いていくんだろうなぁ、と思っています。

幸い、周りの色々な人々に支えられて、今を過ごしています。これからは、妻の分まで娘に愛情を注いで、元気いっぱい育ってくれたらいいなと思います。(とはいえ毎日子育てにイライラする日々ですが笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?