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「クレイジー・リッチ!」で女子英会話を学ぶ【Cambly日記Vol.2】

映画「クレイジー・リッチ!」(原題:Crazy Rich Asians)。

今さらながら、大好きな映画です。今日は、この映画から、ソフィスティケイテッドな女子英会話を学んでみますよ。

今回ピックアップしたのはこの6つのセリフです。

「I mean, his parent can’t not like me, right?」


これは、シンガポール行きの前に、ボーイフレンドのご両親と初めて会う日に着る服を主人公のレイチェルが母親と一緒にNYでショッピングしているシーンの会話です。

レイチェルは、母親との会話の途中で、

「私は、彼らと同じ中国人。中国語を話せるし。しかも経済学の教授」

と言い、それに続けて上記のセリフを言います。
意味は想像つくけれど。「can't not」ってなに??二重否定??…と気になりました。

そこで、CamblyのM先生にその旨を聞くと、
「his parent can’t like me」の意味をまず考えてみて、それを『not』で否定している形、とのこと。つまり、レイチェルは、

「ご両親に好かれないわけがない、と自信満々であるから、そういう表現になる」

なんですって。
なるほど。そういう時に、「can't not」が使えるのね。
「Should」や「Definitely」の入った文の言いかえとして、いろいろなシーンで使えそうです!

ちなみに、母親の勧めでレイチェルが選んだのが可愛らしい赤いワンピース。

身の回りに華人がいらっしゃる方はご存知かと思いますが、華人の方って老若男女、赤が好きですよね。特にご年配の方なら大正解の色なはず。
……一般的には。

そう。レイチェルのボーイフレンド、ニックの一家は「一般的」でなく、クレイジーなまでのリッチなので、色というより、普段着に近いようなワンピではドレスコードからして大間違いだったのです。が、レイチェルは彼の家のことをまだ何も知らされていないので、そんなこと知る由もありません。

お次は

「OK, Game plan」


これは、レイチェルとニックがシンガポールに行く飛行機に乗るためにNYの空港に着いたときの、レイチェルのセリフ。
CamblyのM先生に「このカップルが空港に着いたときに女の子がボーイフレンドに対して『Game plan』と言ったのだけど、どういう意味?」
と聞きました。
これにも先生は即答。これは、

「戦略的な計画を立てること」

なんですって。
この場合だったら、彼の家族に初めて会うので、お土産はどうしようとか、最初の挨拶はなんて言おうとか、この服で本当に大丈夫かなとか、印象をよくするためにいろいろと考えて臨みたいですよね。

カレカノのご両親に初めて会う時だけでなく、
例えば、女の子同士でバーゲンに行くとき、ディズニーや観光地に行くときなど、効率的に制覇するにはどの順番で行こうか!?とか計画しますよね。
そういう、何か目的があって戦略的に計画を立てることが「Game plan」なのです。
これはけっこう使えそう♪ 一言だし。

さて、次は飛行機に搭乗後のシーン。

「This pajamas are fancier than any of my real cloths」


イギリス英語かと思っていた「fancy」を、アメリカ人のレイチェルが使っていました。

ニックはシンガポール人で、どちらかというとイギリス英語で育っているだろうから、ニックと話しているからレイチェルもこの言葉を使ったのかな、と想像します。

この「Fancy」という形容詞、日本語で「ファンシー」というと、愛らしくて、ちょっと幼い感じの可愛らしいものを想像しますが、英語では違うのです。基本的な意味は「装飾的」という感じなのですが、
(plain や simpleではない、という意味。例えばデコレーションケーキのことを a fancy cakeと言ったりします)
「高級」という意味もあるのだとか。

このセリフは、思いがけず、飛行機のファーストクラスに案内されたレイチェルが、ファーストクラスに備え付けのシルクのパジャマを見て言ったセリフ。
「このパジャマ、私のどの服より高そうなんだけど」ってことですね。

一方、「Fancy」は動詞でもあり、動詞だとまた意味が異なります。

CamblyのM先生に、
「私、ママ友に『Do you fancy a yoga lesson?』って聞かれたことがあるんだけど、これはどういう意味?」
と聞いてみると、これは

「Are you interested in」

と同様の意味なのだとか。
「興味ある?」「したい?」と軽いニュアンスで意向を訊ねる言葉なんですね。

以前にどこかの英語のテストでもFancyの動詞が出てきたことがありますので、これは要チェックの単語かもしれません。
こうして、映画などでシーンと一緒に覚えると意味合いを忘れないので、けっこういいですよ。

Pajamas areと複数形になっているところにも注目。1着でも複数形。(上下セットだから)
自分が言うときは間違えないようにしなくちゃ、です。

はさみ  scissors
めがね  glasses
ズボン  pants
ジーンス jeans  等も同様ですね。意外に身近なものばかりです。

さて、シーンは飛んで、次はシンガポールにてのシーン。

「All right, dig in, guys」

シンガポールに到着すると、ニックの親友カップルが空港で出迎えてくれて、そのまま「ミシュランの星付きシェフより稼いでいる、国一番おいしい」という屋台街にわかもの4人で繰り出します。

あちこちの屋台であれこれ注文をして、テーブルいっぱいに食べ物が並び、ビールで乾杯して、「ここのサテーは国一番に上手いんだぜ」なんて言いながら、ニックの親友の男性が言うのが上記のセリフ。
(サテーとは、シンガポールやマレーシアでよく見かけるストリートフードで、少し甘い味つけの焼き鳥です。ピーナッツソースをつけていただきます)

「Dig in」は「Let’s eat」みたいな意味で、特に外食やお祝いディナーなどでたくさん食べ物があるときに使う、「食べましょう!」と呼びかける言葉。
腹ペコなとき、たっくさん食べたい時に特にぴったりの表現です。
これも、知らないと、言われたときに戸惑ってしまいそう。

「Dig in」、山のように盛られたごちそうを、掘るように食べよう、という様子が想像つくし、短いし、使うシーンも想定できるので、ぜひどこかで使ってみたいですね。

この屋台のシーン、ニックがお店の人には中国語で注文し、友達同士は英語で話し、言語をパッと切り替えるのが印象的です。
これ、マレーシアの華人もそうで、チャイニーズマレーシアンの場合、中国語、英語、マレー語の3か国語を自由に話せるの人が多いので、彼らが話していると、しょっちゅう言語が切り替わるんです。
英語しかわからない私に話しかけるときは英語、
マレー人のウエイトレスさんに話しかけるときはマレー語、チャイニーズマレーシアン同士で話すときは、一つの話題の中でも3つの言葉をスイッチしながら話します。混ぜて話すのが「マレー風」みたい。若い子が言語を混ぜて話しているのもよく聞きます。それがトレンドなんですね。
よく頭が切り替わるものだと感心してしまいます。

そんな、一般庶民も来るような屋台街での歓迎ディナー。
だからレイチェルはまだまだ、彼らが超リッチであることに気付きません…。

さて、次はシーンが変わり、ニックのクレイジー・リッチな親族たちを物語として紹介するシーンにて。

「It looks very dashing」


ニックのいとこで、唯一レイチェルの味方になってくれるアストリッドという女性がいるのですが、この女性の登場シーンで彼女が言ったのがこのセリフ。

アストリッドは、容姿端麗で才色兼備、1億円以上するジュエリーを衝動買いするほどの超リッチ。
ビジネスの才覚もありいくつもの会社を経営する一方、慈善活動も行う、誰もが認める完璧な女性で、全女性が憧れる本物のセレブリティ。
その女性が、とある高級ホテルで、7歳くらいの女の子に向かって言ったセリフです。

その女の子は、両親と一緒にそのホテルに来ていましたが、両親はホテルマンと何やら交渉中。
女の子は、自分の抱えているウサギのぬいぐるみにリボンを付けてあげたのを、ママに褒めてほしくて、ママ、ママ、とまとわりつきますが相手にしてもらえません。
そこに通りかかったアストリッドが、言ったのが上記。
「It」は、そのぬいぐるみのことを指しています。

意味合いは想像つきますが、CamblyのM先生に「Dashing」の意味を聞いてみます。
日本語でも使う「ダッシュする」のDashにingが付くと、どういう意味になるのでしょう。

「Dashってこれよね?」とオンラインのカメラ越しに走る真似をしてみせると、先生は

「それは動詞のDashで、Dashingは形容詞。形容詞のDashingは、カッコイイとか魅力的とかいう意味」

と。前出のケンブリッジディクショナリーで調べてみても、

attractive in a confident, exciting, and stylish way:
a dashing young soldier

との意味と例文が出ています。英英辞典ならでは、ニュアンスがわかりやすいです。

「なぜ、CuteとかCoolではなくDashingを、アストリッドは使ったのか」というという私の質問に、先生は

「それは、このアストリッドがセレブだから。そういう感じの言葉なのよ」

と。辞書で調べるだけでは、そういうニュアンスまでは分からないですよね。

あまり友達同士の日常会話では使わないそうですが、使ってもおかしくないと。
それこそ、パーティなどのシーンで使ったらいいかもしれないです!
セレブ女子英語のひとつくらい、知っておきたいですからね。
「You looks very dashing in red」とか。

アストリッドのセリフからもう一つ。

「You have a good eye」


そして、それに続いてアストリッドがその女の子に言ったのが、このセリフ。
「a good eye」と単数で使うのが不思議な感じですが、これは決まった表現で、「センスがいい」というような意味だそうです。

日常的に使える言葉だけど、これ単体で言うことはなくて、例えば、お友達が素敵な洋服を着ていたら、

「I like your outfit. You have a good eye」

とか、ホームパーティに招待されて部屋が素敵に飾られていたら、


「This decoration is nice. You have a good eye」

などど、何かを褒めて、それに続けていう言葉だそうです。

若干上から目線気味な気がするので、目上の人には言わないかな~、という気はしますが、(そもそも「センスがいい」という日本語でもそうだし)、お友達同士ではよく使われる表現とのことです。
人に対する褒め言葉はバリエーションが多い方がいいですからね、これもぜひ覚えておきましょう。

単数形で「have a good eye」というのがポイントです。

さてさて。この先物語は佳境に入っていきます!
長くなったので、続きはまた次回に。

次回は、
「I just want you to myself just for a bit」
「Your dad will be the death for me」
「Let me get this straight」
「You are in good hands」
「Damn straight」
を取り上げたいと思います。

ではでは、また👋

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