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白キャン河口湖のフリーライブは地下のオタクが騒げる地上のアイドルのステージだった

めちゃくちゃ最高のライブを見たのでめちゃくちゃ語りたい気持ちなのだが、ライブ中に叫びすぎて声が出ないのでとりあえず文字列で語ることにした。いや、普段からライブの感想を文字列でよく語っているやん!というツッコミはまあその通りです。

DDとはいえ、「そもそもそこのオタクだったっけ?」というこのnoteで恒例の「僕と〇〇の出会い」とか歴史を語るところからはじめたいと思う。
ちなみに白キャンのライブは静止画動画の撮影が可能なことが多く、過去に僕が撮ったライブ写真も混じえながら紹介したいと思う。

そもそも白キャンのオタクだったっけ?その1:出会い編

マワループ2021の白キャン(撮影:著者)

通称白キャン、真っ白なキャンバスは結成4年を超えるグループであり、メジャーデビューもしているグループなので名前を耳にしたことがある人は多いと思う。
僕がはじめて知ったのは3年前くらい。2019年の初頭だったと思う。カメラを入手して撮影可のアイドルグループの情報を調べている時に知った。
当時はリフトとかも有りの比較的自由度の高いレギュレーションでライブを楽しめた上で自己責任の元撮影も可であった。当然、フロアの真ん中で悠然とカメラを構えていたら後ろからオタクが突っ込んでくるし、場合によっては上から人が転がってくるかもしれない場所だった。
その為、対バンで白キャンが居たとしても生半可には撮れないので撮ることはあまり無かった。当時の僕は望遠レンズで遠くから撮るってあんまりしてなかったし。その為、この頃はそこまでハマってない。

そこから数ヶ月が経つ頃、「白キャン現場はMIXが凄いらしい」という噂がオタク達から聞くようになった。
白キャン現場は静止画だけではなく動画も撮影可だったので、ライブ動画も沢山あった。その中では披露されたばかりの新曲にオタク達がMIXを入れた声も入っており、面白いMIXが入っていると瞬く間に流行っていったのだ。

そうやって面白いMIXを覚えるためにライブ動画も見ていると曲がいい!とライブを見たくなってくる。チラチラと他のグループお目当ての対バンで見かけることは有るがなかなかしっかり見ることが出来なかったのだがチャンスが訪れた。

我儘ラキア2019年ツアー名古屋公演のタイテ

このnoteの愛読者は何度か見たことがあるかもしれないこのタイテ。僕が普段からよく見るグループが居る中に加えて先日惜しまれつつ活動終了したヤナミューと白キャンが居る。しかも全グループ終演後特典会(しかも2時間近くある)なので特典会を気にせずライブを見れる素晴らしいタイテである。
普段の対バンでもよくこの頃は白キャン出演していたのだが、出演組数が多い対バンだとどうしても他の推しグループの特典会の時間と白キャンのライブ時間が重なることが多くて見れなかったのだ。DDが故に。

かくして、この日のライブでしっかり白キャンのライブでMIXを打って沸くということを楽しんでしまったので白キャンの好感度急上昇である。

ギュウ農フェス2021の白キャン(撮影:著者)

撮影可ということで撮りに行くことを中心にハマったのでは無く、MIXとかコールが面白いから見たいというキッカケだった為後方から沸いてることが多かった。MIXとか叫んでて面白いオタクは何故か後方のオタクの方が多かったイメージもある。
後方から見てると、普段あまり撮ることの無い画角もいいかもしれない。なんなら最後方ら辺だと周りからオタクが突っ込んでくるリスクも低いしカメラ構えやすいなとなり、広角でステージを写真に撮ってみる様になった。撮り始めの頃は試行錯誤で納得のいく写真が無くてあげていないが、この積み重ねから広角のライブ写真にハマったところはある。

20221月アイドル甲子園の白キャン(撮影:著者)

そして、もうちょいライブ見に行こうかな…と思っていたタイミングでコロナ禍が始まる。

そもそも白キャンのオタクだったっけ?その2:コロナ禍編

MIXが叫びたい現場だったのに声出しできないなんて…。と思っていたがコロナ禍に入ってから2020年秋に対バンで久しぶりにライブを見る機会があった。
今までMIXに集中し過ぎてて気付いていなかったがライブパフォーマンスも普通にいいし、振りも覚えやすくて振りコピしやすいしめちゃくちゃキャッチーじゃないか。声出しできないけど普通に楽しいぞ。

2020年9月DDDの白キャン1(撮影:著者)
2020年9月DDD白キャン2(撮影:著者)

(そういえばこの写真は小野寺梓がインスタのストーリーに載せてくれてた。)

幸か不幸か、コロナ禍のライブという制限のある観覧スタイルになることにより元々の良さに改めて気付いたという感じだ。
それでも特典会へ行って「推しメン!好き!」というより、グループのファンである。地上のアイドルとかバンドを応援してる感じで見ていた。
誰がめちゃくちゃ好きとか無い分、比較的フラットに全体見れるし、ライブパフォーマンスを堪能できた。

反射でチケットを予約してた

そんな白キャンがエイプリルフールで今年こんな動画を上げていた。

はじめはエイプリルフールのネタ動画かと思ったが、コロナ前のオタクの声がやかましいライブ音声も流れていて、"あの頃の白キャンのライブ"を期待させていた。
その後、正式に告知が出て、チケットを申し込んだ。フリーライブということで、誰か他にも行くオタク居るだろうと複数枚申し込んだが見事に当選した。

というか、会場が河口湖ステラシアターということで申し込んだみたいなところがある。

声オタにはお馴染み河口湖ステラシアター

Wikipediaから引用1

河口湖ステラシアターと言えば、毎年夏に声優の茅原実里がライブを行っていた場所なのだ。約10年続けており、僕もそのうちの数回行っただけの人間ではあるがめちゃくちゃいい会場だったし楽しいライブだった。

Wikipediaから引用2

他にもi☆risのライブ等も僕は参加している。
半野外の会場という環境の開放感、山中のお祭り感等ここのライブは楽しい!という思い出補正があった。

ステラシアターで声出しライブをやるということで、同会場で最も単独公演を行っている茅原実里が自分のyoutubeチャンネルで真っ白なキャンバスを応援してる。

もう行くっきゃないよね。
複数枚取れたので、よく一緒にライブへ行くオタクのLINEグループに取れたけど行かない?と聞いてみる。すると、1人のオタクが行くと乗り気である。このオタク車出してくれるので河口湖行きはとても楽になるし助かる!そういえば、先程紹介した名古屋の対バンのときもこのオタクの車で連れてってもらったんだ。縁だね。

キタゼステラシアター!(6年振り3度目)

イベントフライヤー

当日は16:30OPEN17:30START。都内から混んでなければ車で1時間半で着いてしまう距離。渋滞を考慮して昼過ぎに新宿集合して現地へ。多少混んではいたものの早めに出たことが功を奏し余裕を持って現地へ到達。余裕があったので名物ほうとうを食べに行くなど。

熱々で食べているとライブ前に汗だくになりながらもちゃっと食べて会場へ移動。

祭りの雰囲気がたまらない。既に楽しい。

なんと会場にはオタクの声を拾うマイクがある様だ。

ちなみにこのツイートをしている宗像さんはインタビュアーでよくアイドルのインタビュアーなんかもされている方なのだが、白キャンのオタクで個人のyoutubeチャンネルに100本以上白キャンのライブ動画が上がってる。なんなら関係者席からという贅沢な視点だったりする動画も多い。

ちなみに、その動画撮影をまとめたnoteも観測記録としてとても面白い。オタクのnoteは中に居て感情が流れてくるものが多いが、この人はプロの物書きらしく冷静な?視点でのまとめっぷりであり淡々と白キャンの歴史の教科書を動画付きで巡ってる感覚で楽しめた。

いや、そんなことないかもしれない。結構熱くなってる。でも面白い。

いざライブ!

セトリ予想の解説で20曲以上あることは告げられていた。フリーライブなのにいいんですか?そんなに?予想なんて諦めたので、答えを貼ってしまう。

公式の上げたセトリ画像
※公式から出たのでセトリ画像更新しました

ガチ恋口上に感動

1曲目からMIXがバチバチに入るアイデンティティスタートだった。
MIXは色々種類が有るがガチ恋口上については僕は然るべきグループの然るべき推しメンにしか叫ばないという自分ルールが有る。
白キャンは僕がガチ恋口上を叫ぶ場所ではない。
ガチ恋口を叫ぶことが禁じられたまま活動を終了したグループも有る。ここで推しメンにガチ恋口上を叫べているオタクには羨ましくもあるが、他人のガチ恋口上に感情移入してちょっとエモくなってしまった。まだ1曲目なのに。

喉を痛めつけるテンション

そこから先はもうテンションのままに叫び続けていたのだが、この曲でこのMIXを叫べるなんて!というコロナ前に当たり前だったそのMIXを叫ぶ行為にテンションが上がりすぎて喉を壊す声の出し方をしていた。
というか久しぶりに声出ししてるからペース配分とかできない。

この声出し可能なフリーライブが決まってからちょっとずつ「声出し可能ライブ」へ行ってリハビリを試みてみた。
しかし、リハビリという名の練習と本番は違う。ライブではその場の流れ一つで、イントロが鳴った瞬間発狂して声をしそうになる瞬間が有る。今日は声を出していい日なので何度発狂した声を出したか分からない。

だがライブの楽しいのはそういう瞬間だ。結果として無事喉は痛めつけられた。
こういうライブを楽しみたかった。リハビリ現場で感じたが、本物の現場でないと魂のオタクボイスは出てこない。
沸ける曲があっても、沸けるパフォーマンスをしてるアイドルがそこに居て、沸き方を十分に分かって脊椎反射で声が出る様な環境じゃないと本気で気持ちよくなれない。

今日はその条件が揃っている。
単に叫んで気持ちよくなってるんじゃない。曲にパフォーマンスに高められて漏れ出る魂が声であって、声が出せたらなんでもいいんじゃない。
だから今日はめちゃくちゃ気持ちよく叫べた。

中でもSHOUTは会場が一体で圧巻だった。

MIXもコールも強要されてやるものではない。だが、市民権を得て認められたMIXやコールはみんなが叫ぶことが可能なコール&レスポンスであって一体感が素晴らしくオタクの声で会場を揺らしている感じがある。

そして、コロナ禍以降に発表された曲でMIXやコールが定まってない様な曲達は会場をメンバーが移動して楽しませる等、演出面でも考え抜かれていた様に感じる。
コロナ禍でオタクの声出しが封じられてもライブでオタクを楽しませてきたグループはこういうところがしっかりしているんだろう。

無いと思っていた花火

河口湖ステラシアターでの過去のライブ。先程紹介した声優のライブでは夜の部のラストには暗くなったステージのバックに花火が上がってたのである。
フルキャパほぼ完売させたライブのチケット代(7~8000円)やらグッズの売上やら色んなものがあって可能な演出だと思っていた。

フリーライブでチケット代は優先チケット(ごく1部の座席)と撮影優先チケット(同じくごく1部の座席)のみ。グッズも500円のシャツと2000円のタオルくらい。特典会もやるとは言ってもキャパはそもそも半分、チケット代を考えると1人の5枚くらいチェキ撮らないと計算合わなくない?と思っていた。

だが、アンコール最後の曲から花火が上がった。また最高の夏の思い出が一つ増えてしまった。

アイドルのライブの1ファン

半野外の会場で、更に感染リスクが低くなる様にキャパは半分でマスクは着用必須という環境で、堂々と声出しライブをやるという心意気。
感染を恐れることなく、楽しめたというのはなにより心理的にも良かった。

そして、当選したチケットが一般最前という良席だったこともありステージの演者がよく見える。めちゃくちゃライブもを楽しめたので完全にファンになった。

推しメンという存在を意識することなく見ていたはずなんだが、小野寺梓というアイドルはめちゃくちゃ凄いなとあらためて感じた。

SHOUTのコールが入った動画なんかでもよく小野寺梓に対するコールの声はよく聞こえるとは思っていたが、実際ライブを見れば見るほど小野寺梓には「あーずさ!」とコールしたくなってしまう。持って生まれたアイドル性なのか、身につけていったアイドル性なのかまでは分からないがステージの上で目を引き観客の注目を集めてしまうのだと感じた。

魅せるところは魅せられるライブというのも良かった。
終わった今のテンションなら次の5周年ワンマン行っちゃおうかなというくらいハマった。

最後に

先程紹介した宗像さん、早速ライブ動画をアップロードしてくれてる。
語るより見た方が早いしこの動画を見てほしい。(動画は2時間あるが)
ほんとに楽しいライブだった。


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