楽しむには予習・復習も大事

アイドルオタクには色んな楽しみ方が有ると思うが自分は基本的にライブを楽しむということに重きを置いたオタクであると思う。ライブを楽しむというときに僕がどうやって楽しいライブを増やしてるかについて今回は共有したい。

そもそも、僕はアイドルオタクになる前アニソンライブに通うオタクだった。その時の経験がアイドルオタクになった今でも活きているしライブを楽しむ基本だと思うので自分がどうやって楽しんでるかを紹介します。

アニソンのライブと、アイドルのライブで僕が思うもっとも大きなの違いは「このチャンスを逃すと二度とこの曲を聞けないかもしれないし、聞けても数年後かもしれない」という一期一会感だと個人的には思ってる。もちろん、アイドル楽曲においてもレア曲と呼ばれる出現頻度の低い曲は有るが、ライブの頻度が多い地下アイドル(ライブアイドル)のライブにおいてはかなり稀なことだと思う。

日常的に次に数回ライブが有る違いアイドルと、年に数える程しかライブが無い声優さん又はアニソンアーティストという違いが大きく、例えば声優の堀江由衣のライブはオリンピック周期と呼ばれる程の頻度で数年に1度しかない。1回逃すと数年待たないと次のチャンスが訪れない。

頻繁にライブを見てる地下アイドルオタクからすると「ライブなんてなんとなく知ってれば楽しめるでしょ?」って思う人も居るかもしれないが、数年に1度しか見れない人たちからすると、そのチャンスに全てをかけてライブに挑め!という気持ちになる。少なくとも僕はそう感じたし、僕をライブに連れ出してくれたオタクの師匠もそうだった。

そうなると必然的に必要な行為が「ライブの予習」である。

最低限のこととして、ライブでやりそうな曲を知ること、聞くこと。今だとサブスクが有るので割と簡単に聞くことが出来るがそんなものが無い時代は音源を買う又は借りるということをして音源を聞いていた。僕が1番真剣にアニソンライブに通ってたことは1クール(3ヶ月)に1度TSUTAYAの大型店舗でシングル40枚とアルバム5枚程度を借りて音源を仕入れていた。iTunesに取り込むだけでもなかなかの作業量だった。音源を仕入れたらひたすら聞く。僕は主に通勤中や何かの作業中に聞いていた。

音源を聞いてある程度覚えた後にやれたらいいのが、「その楽曲におけるオタクの仕事を把握する」ことだ。「オタクの仕事」とは、コールやMIX、クラップ、ジャンプや振りコピなどの動作、サイリウムの点灯タイミングや色変化タイミング等様々だ。これも、ライブ動画がYoutubeに沢山有る地下アイドルオタクなら比較的的容易に勉強可能だ。

コロナ禍になってからは禁止されている現場がほとんどのコールやMIXだが、コロナ禍以前は動画撮影可能なグループにおいては比較的早く浸透していた気がする。例えばMIX現場として盛り上がってた白キャン(真っ白なキャンパス)は新曲が披露されてライブ動画(オタク撮影)がアップされると次の現場ではみんなが叫んでたという話も聞いたことがある。何をしてるかを把握出来れば自分もやれるし楽しめるといういい例だと思う。

これについてもアニソン現場(ちょっと昔)においては、円盤を買うか、現地に居て知ってるオタクに口伝で教えて貰うしかない。

ちなみに僕は、茅原実里のオタクの知り合いから月に数回カラオケに呼び出され茅原実里のライブでの楽しみ方を都度伝授されるという数ヶ月を過ごした後にはじめてライブへ初参戦したのだが、その初参戦のライブははじめてであるにも関わらず、ほとんどの楽曲の楽しみ方(コール、振りコピパート、ジャンプのタイミング)を伝授されていたおかげで全曲フルで楽しめたという実体験が有り、予習してると、予習してないときよりも楽しめるということをとても感じている。だから予習出来る教材(Youtube等)がある場合は今でも予習している。

そしてライブ後は、予習していたが失敗した、又は予習不足で出来なかったオタクの仕事については、次に同じ失敗を繰り返さない為に復習する。予習と同じで、教材が有るなら教材を使えばいい。数年に1度のチャンスで失敗すると、数年間思い出すトラウマだったし、2度目の失敗は許されないと思って覚える。

ゲームとかでも楽しめる要因のひとつに、「出来ないことが出来るようになった」という自分の成長が有ると思う。趣味で楽しむにしてもいつまでも同じレベルよりは、自分が成長した方が多分楽しい。

そして、ある程度覚えて自分のレベルを上げると、楽しみ方に汎用性が有るという法則性に気付く。コールやクラップもこの曲調ならこんな感じだなと察せる様になる。そうすると予習無しで初見の楽曲でもなんとなく予測で着いていけたりする。

アイマスPが対応力が凄いと言われるところはこの辺だ。初見の曲でも1番で「多分この曲はこんな感じだな」とやってみて、だいたいそれでもいけるな!となると、2番では「せーの!」等と他のオタクも巻き込んでコールが完成される。アイドルオタクでもコールやMIXを叫ぶのが好きな人達はレベルがこの域に達してる人が初見の今日でも1曲終わるまでにいきなりコールを完成させたりする。

そうやって、自分が楽しむために少なからず予習復習という工程を踏むと、ライブの楽しみ方をより把握出来て、もっと楽しくなる。


ここまで語ってきた楽しみ方はライブの楽しみ方の一例であり、これ以外にも楽しみ方は沢山あるが、楽しみは与えられるだけでなく、自分が努力することで更に楽しくなる要素もあるということを知ってもらえると、持つとライブが楽しくなるのではないかと思う。

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