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大好きなあの子の誕生日

2021年沢山のライブに行った。対バンも沢山行ったしワンマンも沢山行った。生誕ライブも沢山行った。

アイドルの生誕ライブは普段グループで活動しているアイドルにとってその子が主役になってステージに立つとても大事な日だと思う。沢山の人に祝われてステージの上でとても幸せそうにしてる姿を見れるのでとても好きだ。

昨年は営業自粛してる箱があったりキャパの制限もあり現地へ到達するまでの関門が狭かったため直接お祝いするのが困難だったこともあったが、今年は運営側も多少慣れたこともありキャパにも余裕ができたおかげでかなりの推しメンを現地で祝えた。

普段から近くで応援しているオタクに限らず、地方民(推しグループの活動拠点から離れてるところで生活してるという意味)もこの日だけは!という強い思いで遠征するオタクと沢山いる。僕も大阪遠征したりもした。

これを書いている今日も大好きなあの子の生誕ライブ当日である。毎年生誕ライブのとき、年末の忙しいときに生まれてきてすみませんとあの子は言う。お祝いに行くのは4年目になる。箱の問題で当日である12/29ではなく12/30とかに行われることも多い。今年は当日の29日だ。

僕の職場は令和の時代になっても昭和な文化の職場である。年内仕事納めの日は最後にみんなで大掃除して納会をして〆るという感じである。納会という文化は入社してから年々規模縮小の後に消滅したがそれでもみんなで大掃除をするために出社するという文化が残る。今年も例年通り29日に仕事納めである。

世の中的に休みの日である29日の開演時間は早く、定時に職場を出ても間に合わない。なんなら時代に逆らうように人を集めて行われる終礼が行われる時間からライブ会場に集まった人達にとって楽しみなライブが開演する。

幸いにしてライブ会場と職場は比較的近い。走ればライブ中には着けるだろう。
定時になって走るように職場を出る。渋谷駅に着きスクランブル交差点で信号が変わるのを今か今かと待っている。
ちょっと古い韓国ドラマならここで車が突っ込んできて会えないフラグが立つやつじゃないか?最近の異世界転生物アニメならここで事故られてそのまま転生するやつだ。そしたら囚われの姫になった推しメン助ける為に最強のステータスでお願いします。などと考えているうちに信号が変わる。

そのまま走るようにセンター街を抜けてライブ会場に辿り着く。階段を駆け上がって息も絶え絶えである。

それでもなんとかライブ中にたどり着けた。あの子が幸せそうに歌って踊っている姿を見れた。

終演後には来客の9割があの子におめでとうと言う為に訪れる特典会だ。今年は3時間用意されている。入場から時間を選べるシステムのため、遅れて行った僕に選べるのは3部だ。

ライブ終演から3時間後、ここでようやく伝えられる。「ちゅんちゃんお誕生日おめでとう。今年も祝えて嬉しいよ。生まれてきてくれてありがとう。」

幸せそうな推しメンに会えただけで幸せになれる。今日もいい日だ。

来年はゆっくり祝えるといいな。


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