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私家版経済学

(1)自給自足
経済の究極の基本は自給自足。
(2)物々交換
しかし、自給自足では必要なモノやサービスがすべて賄えない。そこで他人からモノやサービスを提供してもらう必要がある。その対価として自分で作ったモノやサービスを提供しなくてはならない。そこで物々交換が必要になる。
(3)貨幣経済
しかし、物々交換では必要なモノやサービスを欲しい時に同等品のモノ・サービスをこちらが提供できるとも限らない。そこで、何らかの引換券を用いてそれを流通させることで、取引をスムーズに行うようにする。これが貨幣経済。
(4)貨幣の価値
1万円の貨幣は1万円のモノを購入できるという意味では1万円の貨幣と1万円のモノは同価値のようでもあるが、しかしそのモノを購入する意思のない者にとって1万円の値段がついていようがモノに対して価値を見出すことは無い。逆に、1万円の貨幣であれば自分が欲しいモノ・サービスをなんでも購入することができる。その意味では同額の貨幣とモノでは貨幣の方に人は価値があると思う。加えて貨幣の場合は蓄えておいて将来の必要に備えることもできる。そのような使い勝手から、貨幣にはその額面の価値に加えて独特の価値を人々は見出すようになる。
(5)本質はあくまでモノ・サービスの供給
ただし貨幣そのものには何の効能もない。モノやサービスを消費することによることにしか効能はない。国中の人々が必要とするモノとサービスをその国内で供給できるのかどうか(輸入による調達も含め)、まずはそれを満たしていないと、先進国として必要な程度の経済・社会の安定は実現しない。
(6)貨幣の流通量
一国の国民の間で必要とされるモノとサービスが供給されるならば、その取引に必要な量の貨幣が社会に流通していなくてはならない。貨幣の量が、取引量に必要な量よりも少ないならば、いくらモノ・サービスの供給力があっても購入される手段がないために、供給自体がないものと同じ意味になる。また需要側から見れば、需要が満たされないということであり、生活が苦しいということになる。つまりは先進国に暮らすだけの豊かさを享受できない。


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