アラフィフ夫婦、保険の見直しで老後資金200万円

(1)保険を見直すきっかけ

生命保険を見直すことにした。理由は子どもの独立だ。

娘23歳はのんきなフリーター。働いてお金が貯まると、ヨーロッパに行く。旅行に満足したら、語学を生かした職につきたいらしい。どんな人生を送るのか、不安はあるが、楽しみでもある。とにかく、親のお金をあてにしていないところが良い。

息子21歳。浪人までしてやっとの思いで入った大学を、昨年度で中退しやがった。
愚息には教育資金をつぎ込んだが、結果的には中退だ。親の期待など吹き飛ばされた。
ただ愚息はもうすでに独立し、一人でアパート暮らし。働いて、自分の暮らしは自分の稼ぎでまかなっている。言いたいことはいくらでもあるが、「俺の金で、俺の自由」というバリアの前に、親は放任を決め込んだ。成人だしね。

まだまだ危うい子どもたち。だが、もう「教育期間」は終了。
要するに、経済的な意味で、親の出番は終わったということだ。
たとえ、明日夫がコロッと死んでも、明後日私が交通事故に遭っても、子どもたちは自力でなんとか生きていくだろう。

やっと、待ち望んだ「卒親」である。


(2)払い済み保険にして保険料を削減

卒親したら、真っ先にやろうと思っていたことが、保険の見直しだ。

夫には3500万円の生命保険をかけている。うち終身保険は確か、500万円で、のこりが定期保険だ。でも、もう定期保険はいらない。夫が亡くなったとき数百万円の葬式代だけあればいい。繰り返しになるが、たとえ夫が死んでも、私も子どもたちも保険に頼らなくても生きていける(心情的なことは別として)。

わたしの計画としては
終身保険を払い済みにして、定期保険を解約。これまで年間約20万円払っていた保険料を一気にゼロにする! 浮いた20万円は私たち夫婦の老後資金。貯蓄するのだ。

少し解説すると
一般的な生命保険は、多少利息が付いて貯蓄性のある終身保険を数百万円と、掛け捨ての定期保険数千万円を組み合わせたものが多い。まさかのときに大金を支給してくれるのは定期部分だが、先述のように、わが家にはもういらない。
終身保険には多少なりとも返戻金がついている。この返戻金を、これから将来の保険料として一括前払いしてしまい、今後の保険料支払いをゼロにするのが、払い済みだ。

とはいえ、保険会社と話してみないと具体的な数字がわからない。希望通りうまくできるのか。話し合いの結果は来月報告する。


(3)いや、医療保険は必要だろう

ちなみに、定期保険を解約すると、医療特約などもすべて消滅する。
夫はこくみん共済の医療保険に加入しているが、私は定期保険付帯の医療特約に頼っていた。となると、新たに私用の医療保険が必要になる。
候補は、やはりこくみん共済か? 月3000円位だとして、年36,000円。

(今の生命保険が年払いで20万円) ― (追加で契約する私の医療保険 年36,000円)

=年16万円  は老後資金に回せる算段だ。

夫は65歳まであと12年。保険の見直しが実現できれば、老後資金が約200万円できる。

ここまで作戦をたててから、来月、保険会社と交渉する。

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