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OLDIES GOODIES #34_ZARD特集パート2

ミュージックフリークマガジンいち押しラジオ番組♪♪♪ フォークシンガー・ばんばひろふみ氏と、音楽プロデューサー・長戸大幸氏が圧倒的な音楽知識と豊富な経験で、1950~70年代の洋楽を中心に多くのアーティストがカバーする大ヒット曲やここでしか聴けない激レア音源等を紹介してくれる「OLDIES GOODIES」をご紹介!

先週に引き続きZARD特集第二弾。この回もプロデューサー・長戸大幸のZARD制作秘話が満載。名曲「君がいない」の元曲紹介から、「負けないで」制作秘話、さらにZARD作品の作曲家でもあった栗林誠一郎の話からB.B.クイーンズ結成話、歌詞制作での坂井さんの葛藤、そして再びデモ音源オンエアと、包み隠さず赤裸々なZARD話は必聴!!
今だから明かされる、当事者トークの数々は超貴重にして重要な記録となるZARD特集回。

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Opening Music:10番街の殺人 / The Ventures

ばんばん)今週も始まりました「オールディーズ・グッディーズ」、ばんばひろふみです。

大幸)長戸大幸です。

ばんばん)この番組はいろいろ音楽の魅力を皆さんに伝えております。あの〜、よく大幸さんは話の中で映画の主題歌とか出てきますけど、映画はよくご覧になる?

大幸)はい。

ばんばん)昔から?

大幸)僕はもう、映画もそうだし、DVDのコレクターなんです(笑)。元々VHSとか集めてたんですけど、この頃あんまりVHSは意味なくなってきたので、DVDが出た時に全部あと買いしました(笑)

ばんばん)好きなジャンルとかはあるんですか?

大幸)僕は意外とオールジャンルなんですよ、SFとホラー以外は(笑)

ばんばん)なんでもなんだ〜。でもSFやホラーは嫌い?

大幸)嫌いじゃないけど、あまり観ないですね。

ばんばん)ヨーロッパ映画とかは詳しくないですか?

大幸)いや意外とね(笑)、変なものに凝ってまして。イスラエル映画とか、ポーランド映画とか。

ばんばん)はぁ!?

大幸)ちょっと色々そういうのがありますね。

ばんばん)結構ああいう、例えばポーランドの映画とかって暗いでしょ?

大幸)ま〜ね。

ばんばん)ああいうのがいいんですか? 独特の?

大幸)いや、中には明るいのもありますよ。

ばんばん)あ、そうなんですか〜。

大幸)はい。独特な感じがいいんじゃないですかね、あの暗い感じが。

ばんばん)へえ〜。またアメリカとかの映画と全然違う?

大幸)はいはい。

ばんばん)情緒がありますよね。え〜、そんな話も交えながら(笑)、先週からZARDを色々かけておりますが。今日は「ZARD特集パート2」ということで、引き続きZARD話をいきますか!

大幸)はい。では、ZARDの前にまず、一応いつものようにビートルズからスタートしましょう。

ばんばん)この番組のお決まりですからね。

大幸)はい。ではビートルズで「オブラディ・オブラダ」。

TR-1 Ob-La-Di,Ob-La-Da / The Beatles

ばんばん)それでは、ZARD話にいきましょうか。

大幸)まず「オブラディ・オブラダ」にちょっと似た感じのニュアンスの曲で、「君がいない」って曲のZARDバージョンを聴いてください。これね、実はシングルVersionとアルバムVersionとでキーが違うんですよ。

ばんばん)ほう。

大幸)シングルはキーが「C」で、アルバムは「B」なんです。アルバムは半音下がってるんですけども、まあちょっと大人っぽくしようってことで半音下げました。

ばんばん)なるほど。

大幸)今日はシングル盤の方で聴いてください。「君がいない」。

TR-2 君がいない / ZARD

大幸)この曲は1993年の4月に発売してるんですけども、この2年くらい前に栗林誠一郎っていう、まあ後々ZARDの作曲をやっていくんですけども、彼のアルバムをリリースしまして。実はあんまり売れなかったんですけど、その中に僕がどうしても気に入った曲があって、それがこの「君がいない」っていう曲なんです。

ばんばん)それはその栗林さんが書いた曲?

大幸)そう。作曲も詞もそうなんですけど、これを坂井さんに歌詞をちょっと書き直させて。ま〜、「オリジナルのいい所をちょっと取ってもいいから歌詞を作りなさい」って言ったんです。結局、最終的には坂井さんの詞でいこうっていうことになるんですけどね。では、元々の栗林さんの「君がいない」を聴いてみてください。

ばんばん)オリジナルですね。どうぞ!

TR-3 君がいない / 栗林誠一郎

ばんばん)栗林誠一郎さん、これはAORというかシティ・ポップが全盛の時代のサウンドですね。

大幸)そうなんですよ、声がいいでしょ。

ばんばん)これでもヒットしなかったんですか? なんで? ええ曲やないですか。

大幸)いや、これはシングル盤じゃなかったような気がします。アルバム収録曲。

ばんばん)もったいなかったですね。

大幸)はい。いい曲なんでなんとかこれをやりたかったんです。これはZARDが売れる前、「負けないで」の前くらいに録音してたような気がします。でも、実際は「負けないで」の後に出したシングルなんですけどもね。

ばんばん)栗林さんのアレンジもすごくいいですよね。

大幸)はい。彼は昔、「おどるポンポコリン」、B.B.クイーンズのリード・ボーカルだったんですよ。

ばんばん)あ、そうなんですか!!

大幸)もっと古い話をすると、B.B.クイーンズっていうのは元々、僕らがTUBEをやってる時に、ある時期彼らが「もう夏をやりたくない」って言ってきたことがあって……。「だったら僕が別に夏バンドを作ろう」って言って、それで渚のオールスターズってのを作ったんですよ、ソニーで。

ばんばん)へえ〜。

大幸)ところが、渚のオールスターズの方がTUBEより売れまして(笑)。これはまたそのうち紹介しますけどね。それでその後TUBEが「やっぱり夏にします」って戻ってきたんですよ(笑)。それで、渚のオールスターズのメンバーが解散みたいになって。当時そのメンバーの中には、かまやつひろしさんとかもいたんですよ。

ばんばん)そうですかぁ。

大幸)近藤房之助や坪倉唯子とかもいて。でも結局それで渚のオールスターズが解散したんで、

ばんばん)房之助さんと坪倉さんがB.B.クイーンズに?

大幸)そう! B.B.クイーンズにいくんですが、まあ要するに栗林は元々その渚のオールスターズにいたんです。

ばんばん)なるほど。

大幸)ていうか、栗林は元々TUBEの作曲もしていたし、TUBEのベースが交通事故を起こして一年間ちょっと休んでた時期に、彼がずっとTUBEのベースを弾いてたんですよ。そういうこともあって、元々は彼が「おどるポンポコリン」を歌う予定だったんですよ(笑)

ばんばん)ほう、じゃあもし彼が歌っていたらまた人生が全然変わってましたね。

大幸)ところが、その当時、12月に録音しなきゃなんないんで、1〜2週間前から電話してたんだけど彼が全然出ないんです。当時は携帯電話とかない時代だったんで。それでいくら電話しても出ないんで、もう家の前まで行って張り紙して「連絡よこせ」みたいな感じでやってたんですよ(笑)。それでも、結局来なかったんです。

ばんばん)あ〜、もう運命の分かれ道やん。

大幸)結局、彼は何をしてたかっていうと、アメリカに行ってたらしい。彼、英語も得意だし、元々ちょっと外人ぽいんです。だからアメリカにも家があったみたいでアメリカに行ってて、「え〜!」みたいな(笑)。で、結局彼のキーでオケを録音してるからキーが合わなかった。近藤にしては高い、坪倉にしては低い。それでしょうがなく、まあ近藤の声を上げるのは難しいから坪倉をもっと回転を下げて、それで ♪〜オラは死んじまっただ〜♪ みたいな風に歌わせて。で、回転を上げて。

ばんばん)あ、声が高くなるね。

大幸)それじゃないと低い女の声になるんですよ(笑)

ばんばん)でもなんかアニメ声でよかったよね。

大幸)そうそう、アニメ声に変えちゃったんで。まあ、だから怪我の巧妙なんですよ、あれ(笑)

ばんばん)はぁ〜、そういうことですか。

大幸)近藤はもう歌うところないから「ベイビー♪」とか「タッタタラリラ♪」とか入れて(笑)

ばんばん)キーが違うからね(笑)

大幸)そうそう。まあ結果そういう風になるんですけどね(笑)

ばんばん)そうですか、制作秘話ですね!

大幸)いえいえ、はい。それで、まあZARDはその後「負けないで」で火がつく。火がつくって言ったら悪いけど、「負けないで」が大ヒットするんです。

ばんばん)ですね、大ヒットです。

大幸)結局この「負けないで」がテレビ出演の最後になるんですよ。「負けないで」で1回だけ『ミュージックステーション』に出て、それ以後はテレビもラジオも雑誌も何も出ないんですよ。

ばんばん)じゃあ、曲だけがガーっといったんですね。

大幸)そうそう、だから当時にしては珍しい。

ばんばん)今はもうスタンダードじゃないですか。

大幸)そう。昔だったら、門あさ美っていうのがそれに近いですかね。

ばんばん)門あさ美さん、いましたね。

大幸)それもあったんで「そのくらいいけるかな?」とは思ったんで、もうテレビ出るのやめようと。

ばんばん)ある意味大きな決断ですよね。

大幸)そうそう、結果的に良かったみたいなんですけど。では、その「負けないで」を聴いてみてください。

TR-4 負けないで / ZARD

ばんばん)この「負けないで」は、先週歌詞の意味を大幸さんが説明してて。

大幸)はい。

ばんばん)でも今、この「負けないで」はもっと応援歌として世の中に使われてますよね。最初の意図とはちょっと違うんですね。

大幸)そうなんですよ。で、しかもね、僕これ「タララララ♪」っていうメロディーに「負けないで♪」って詞をはめたっていうのが凄いなと思う。

ばんばん)あ〜、はいはい。

大幸)もちろん曲先なんで、曲に詞をはめ込んできたんですけど、彼女が。これ「愛してる♪」ってはめてたら、どうってことなかった。

ばんばん)ほんまやね、うん。

大幸)しかもこれ、1993年の1月末か2月に発売してるんですね。丁度この時、団塊ジュニア、僕らの子供達くらいの人たちが大学受験、高校受験だったんですよ。だから、受験生を応援するものを作ろうってこともあって、「負けないで」なんです。

ばんばん)ほう。

大幸)ちょうど2月頭とか1月末ですから、受験前じゃないですか。だから「受験生向けになんか考えてやろうよ」って話していて、それでまあ結局彼女が「負けないで」って言葉をはめ込んできたわけなんですけどね。

ばんばん)すごい、大正解やった訳ですね。

大幸)はい。

ばんばん)だからあらゆる場面でこの曲が適用されますよね。

大幸)はい。ただまあ、ちょっとこの後……、ダリル・ホール&ジョン・オーツのダリル・ホールのソロアルバム『Dreamtime』に入ってる「ドリームタイム」って曲があるんです。これちょっと聴いてみてください。

TR-5 Dreamtime / Daryl Hall

ばんばん)あ〜、そうなんですか(笑)

大幸)これはね(笑)、もちろんダリル・ホールの方が先なんですよ。まあわざと似せた訳でも本当はないんですけど(笑)。元々メロディーが、こっちのイントロに似てたんですよね。

ばんばん)うんうん。

大幸)むしろ僕から言わせれば、ダリル・ホールの方が歌とイントロが合ってないような気がしますね。

ばんばん)あ〜、なるほど。

大幸)ただ「負けないで」のコード進行に沿って、まあいわゆる、

ばんばん)こう〜、マッチしたんですね、歌がね。

大幸)そう。カノン方式なんで、あれなんですけど。まあちょっと似てると言えばそっくりなんで、当時から僕も気にしてました。あまりにも似てるんで(笑)。で、アレンジャーと「どうしようか?」って話したんだけど、「まあそんなにそのダリル・ホールのソロ知らんだろう」みたいな感じで(笑)

ばんばん)(笑)。実際、ダリル・ホールのこれはあんまりヒットしてないですよね。

大幸)そうそう。でもまあ、後で散々みんなから言われましたけどね。

ばんばん)そうでしたか〜。

大幸)「メロディーが違うからいいか」みたいな感じでやったんですけど。まあ、「すいません、これに似てました」って。

ばんばん)勝ったもん勝ちやん(笑)

大幸)いえいえもう、はい。それで、この後に「マイ フレンド」っていう曲があるんです。この時に「負けないで」が間違って売れたばっかりに、ZARDに、前向きな「負けないで」みたいな曲を作ってくれと。

ばんばん)そら当然依頼きますよね(笑)

大幸)うん。そういう依頼来ましてね。ところが、本人が「もう嫌だ」と。なんか「前向きでは(歌詞が)書けない」と。「後ろ向きの方がいい」って。

ばんばん)急に?

大幸)そう。それで、DEENに「瞳をそらさないで」って曲があるんです。それなんかはCM曲なんで、当然CMバージョンだけ15秒とか30秒とか作るじゃないですか。

ばんばん)うん。

大幸)そこだけは前向き(な歌詞)なんですよ。♪〜瞳そらさないで 青い夏のトキメキの中で〜♪ なんですよ。ところがよく読むと、そのサビ以外は、「瞳そらさないで」は「瞳そらしてる」んですよ。「嫌々来ました!」みたいな感じ。

ばんばん)「こっち見てよ」と。

大幸)そう。普通、恋人同士って、見つめ合ってて瞳そらさないでしょ?

ばんばん)はいはい。

大幸)ところがよく読むとそのサビ以外は、「いつもこの時間は家にいたのに 最近留守がちだね」とか「約束だから来たっていう感じが嫌だよ」とかって、そんな感じの歌詞なんですよ。

ばんばん)あ〜、全然違うじゃないですか。

大幸)そう。だからフルを聴くと前向きじゃないんです。

ばんばん)(笑)

大幸)サビだけ聴くと前向き。で、「負けないで」の後に依頼が来た時も、「とにかく全部前向き」と言われて。しかも、前向きな上に男と女ではダメ、要するに女同士にも男同士にも聴こえるようにお願いしたい!みたいな。

ばんばん)ほう〜。

大幸)「え〜!?」みたいな(笑)。恋愛でも、小さな恋愛じゃなくて、大きな恋愛というか。

ばんばん)人間愛みたいな。

大幸)そう。そういうことで来た話なんですけども……。まあ、これちょっと詞を聴いてみてください。ZARD「マイ フレンド」。

TR-6 マイ フレンド/ZARD

大幸)まあ、「いつも輝いていたね 少年のまま♪」とか言ってますけどもね。ところでこれ、元々歌始まりだったんですよ。その方がインパクトがあるので。ところが、その頃はカラオケがすごく流行っていて、カラオケで歌始まりは難しいと。

ばんばん)あ〜そうか。キーが難しいね。

大幸)そうすると、結局カラオケの中に何かカウントを入れなきゃなんない。「ワン・ツー・スリー・フォー」とか。それが嫌で、「イントロつけようよ」ってなったんです。

ばんばん)なるほど。

大幸)で、「どんなイントロがいいかな?」っていろいろ考えた結果、当時デイヴィッド・リー・ロスっていうヴァン・ヘイレンのボーカルだった彼がソロで、ビーチボーイズの「California Girls」のカバーをしていて。で、ビーチボーイズでもよかったんだけど、このデイヴィッド・リー・ロスのイントロがなかなかビーチボーイズに似てるんで、これを使いたいなと。

ばんばん)あ、そうですか。

大幸)うん。で、このままってわけにいかないんで、これをちょっとアレンジして、無理矢理つけたんです。まあ、似てるって言えばすごく似てますけどね(笑)。ちょっとそのデイヴィッド・リー・ロスの「California Girls」を聴いてください。

TR-7 California Girls / David Lee Roth(Van Halen)

ばんばん)これあの〜「愛は勝つ」とか、まあ流行りの音だったんですかね?

大幸)まあ、「愛は勝つ」と「負けないで」は同じコードですからね。

ばんばん)うん、そうですよね。

大幸)では、せっかくなのでビーチボーイズ原曲の「California Girls」を聴いてください。

TR-8 California Girls / The Beach Boys

ばんばん)今日の「オールディーズ・グッディーズ」は、「ZARD特集パート2」。ZARDを中心に色々聴いていただいておりますが、続いてどうしますか?

大幸)次にちょっと「真夏の出来事」っていう、

ばんばん)「真夏の出来事」ってあの、僕の元嫁の?

大幸)うん、元嫁さん(平山三紀さん)の大ヒット曲をちょっと聴いてみてください。

ばんばん)え?

大幸)「真夏の出来事」ちょっとかけてください(笑)

TR-9 真夏の出来事/蒲池幸子

ばんばん)これはZARDの泉水さんが歌ってる?

大幸)そうなんです。これ実はですね、僕が彼女と初めて会った時、オーディションで彼女が3曲歌えるっていうんで、その3曲の中にこれが入ってたんですよ。

ばんばん)ほう、これはでも秘蔵テープですね。

大幸)そうそう。

ばんばん)いや、でもデモにこの曲が入ってたんですか! すごいな、元嫁は知らないでしょうね。

大幸)いや、もちろん(笑)

ばんばん)今更、もう伝える術もないですけど(笑)

大幸)はいはい(笑)。だからちょっと是非一度聴いてもらおうと。

ばんばん)ほう、貴重なものをありがとうございます!

大幸)いえいえ。それで次はね、テレサ・テンの「あなたと共に生きてゆく」っていう、これはそんなに売れてはいないんですけど、実はZARDの坂井泉水が詞を書いてまして。

ばんばん)ほう。

大幸)しかもね、この曲テレサ・テンの最後のシングルなんですよ。

ばんばん)あ〜そうなんですか。

大幸)亡くなる前の。で、これレコーディング僕もずっと付き合ってたんだけど、テレサ・テンさんって全く日本語喋れないんですよ。

ばんばん)いや、だけどあんなに情感たっぷりに。

大幸)そうそう。

ばんばん)え〜!!

大幸)だから、いわゆるローマ字で書いてやるんですけど、すごくうまかったですよ、その日本語が。

ばんばん)だってネイティブな感じに聴こえますよね、日本語が。

大幸)はい。そのテレサ・テンが歌った「あなたと共に生きてゆく」聴いてください。

TR-10 あなたと共に生きてゆく / テレサ・テン

ばんばん)いい歌じゃないですか!

大幸)はい。まあだから坂井がテレサ・テンのこと好きだったっていうのもありますけどね。

ばんばん)これは、何? 坂井さんが詞を書いた?

大幸)はい。ところで坂井さんってね、あまり人にはバレませんでしたね。僕は一緒によくいたんですけど。

ばんばん)へぇ〜。

大幸)ある日、彼女がゴルフに行きたいって言いだして。「ゴルフか〜」と思って、二人で行くわけにいかないんで。じゃあ誰か誘おうと思って、で、たまたま日頃よく一緒に行くゴルフ仲間に京都の不動産屋の社長がいて。不動産屋の社長って言ったらゴツい感じがするんだけど、当時彼は20代後半か30代、32〜33くらいの若い不動産屋の社長がいて、彼がもうとにかくZARDが好きだと聞いてたんで。

ばんばん)うん(笑)

大幸)で、彼を誘って、確か琵琶湖カントリーだったと思いますけど、そこに行ったんですよ。で、ハーフが終わって、「あれ? 感づいてないのかな?」と。まあ、名前も変えてたんですけどね。

ばんばん)あ、そう。何も言わずに。

大幸)はい。で、一緒に食事してる時に、ZARDの話をチラッとしたら、「長戸さんZARDをいっぺん連れてきてくださいよ」と。一緒に今いるのに、ですよ(笑)

ばんばん)いや、前におるのに(笑)

大幸)そうそう。それでも全然わからなかったんですよ(笑)。まあ、その頃誰もZARDを見たことないっていうのがあるのかもしれないけど。

ばんばん)露出が少なかったからね。

大幸)それと、あの写真のイメージとね、実物がちょっと違うんですよね。

ばんばん)それと、そんな現場に現実にいると思ってないもんね。

大幸)そう。だから昼休みチラッとそれらしきことを言ったら、後半、彼全くゴルフできなかった(笑)

ばんばん)そうですか(笑)。そりゃ、面白いですね!

大幸)ではまあ、ZARD版の「あなたと共に生きてゆく」を聴いてください。

TR-11 あなたと共に生きてゆく / ZARD

大幸)この曲を、由紀さおりさんがテレサ・テンさんと一緒に歌ってるんじゃないかなと思います。続いてそちらをお聴きください。

TR-12 あなたと共に生きてゆく / 由紀さおり duet with テレサ・テン

ばんばん)ははぁ〜、こういうデュエットが出てるんですね。ハモるとまた雰囲気変わりますね。

大幸)そうですよね。

ばんばん)ばんばん&大幸の「オールディーズ・グッディーズ」。ZARDを二週にわたってお送りしましたけど、やっぱりZARDのプロデューサーである長戸大幸氏が語る話っていうのは貴重ですよね。今でもZARDのファンはすごく多いですから。

大幸)あ〜そうですか。

ばんばん)なかなか聞けないですよ。

大幸)いやいやもう、身内の話で申し訳ないんですけど(笑)

ばんばん)いや身内話、これが面白いですよね。さてあっという間に終わりですけど、来週は?

大幸)来週は、ジョン・レノンにいこうと。

ばんばん)お〜また突然! じゃあ来週はたっぷりジョン・レノンを語りたいなと思います。お相手はばんばひろふみと

大幸)長戸大幸でした。

二人)来週までご機嫌よう。さようなら。



ZARD MUSEUM 鳥居坂ラボ六本木

今年6月、大阪・堂島リバーフォーラムにて過去最大規模で開催された3日間限定のZARD MUSEUMが、関東での開催希望の声を多数受け、【ZARD MUSEUM 鳥居坂ラボ六本木】として開催!

[Movie展]9/16~9/26  
会場に上映スペースを設け、堂島リバーフォーラムで開催期間中に日替わり上映していた3本の映像をまとめて上映。【上映時間:約100分】

[前期展示]9/30~10/10は【制作ラボ】
Movieラボから一転、ZARD MUSEUMの特長の一つであった膨大な量の「坂井泉水の詞」の展示やレコーディングスタジオの再現など、ZARDの制作にスポットを当てた企画展示を行う。

[後期展示]10/14~10/23は【プライベートラボ】
制作ラボから坂井泉水のプライベートアイテムを中心とした企画展へと変化。

前期・後期を通じて、衣装や写真の展示(一部入れ替え予定)の他、堂島リバーフォーラムで来場者の多くが足を止めていた貴重な展示ファイルの一部を手に取って見ることが出来る閲覧コーナーも設けられる。

※ZARD MUSEUM 鳥居坂ラボ六本木の最新情報はZARD MUSEUM Twitterアカウント(@ZARDMUSEUM)をご確認ください。
※MUSEUMの内容については予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。

「ZARD MUSEUM 鳥居坂ラボ六本木」
【日程】
●Movieラボ 2022年9月16日(金)~9月26日(月) 
●制作ラボ 2022年9月30日(金)~10月10日(月)
●プライベートラボ 2022年10月14日(金)~10月23日(日)

【時間】
・Movieラボ <上映時間約100分の完全入替制>
平日12時~20時 (12時~,14時~,16時~,18時~/最終入場 18時)
土日祝 10時~20時(10時~,12時~,14時~,16時~,18時~/最終入場 18時)

・制作ラボ <90分完全入替制>
平日 14時~20時 (14時~,15時30分~,17時~,18時30分~/最終入場 18時30分)
土日祝 10時~19時(10時~,11時30分~,13時~,14時30分~,16時~,17時30分~/最終入場 17時30分~)

・プライベートラボ <90分完全入替制>
平日 14時~20時 (14時~,15時30分~,17時~,18時30分~/最終入場 18時30分)
土日祝 10時~19時(10時~,11時30分~,13時~,14時30分~,16時~,17時30分~/最終入場 17時30分~)

【会場】ビーイング鳥居坂ビル
【住所】〒106-0032 東京都港区六本木5-14-35鳥居坂ビル

【チケット料金】(入場特典付き)
ZARD MUSEUM Movieラボ入場チケット ¥6,000(税込)
ZARD MUSEUM制作ラボ入場チケット ¥3,000(税込)
ZARD MUSEUMプライベートラボ入場チケット ¥3,000(税込)
【チケット発売中】eplus.jp/zard-m/

【問い合わせ】
サウンドクリエーター
TEL:06-6357-4400(平日12:00~15:00 ※祝日を除く)
メールでのお問い合わせ:https://www.sound-c.co.jp/contact/




完全保存版オフィシャルフォト&ポエトリーブック第二弾
「ZARD 30th Anniversary Photo & Poetry Collection 〜THE WAY II〜」
NOW ON SALE

第一弾同様、「未発表を多数含む写真」と共に、歌詞や文章は「全て坂井泉水の直筆」で掲載! まるで写真集のような詞集第二弾!

2021年5月に発売した「ZARD 30th Anniversary Photo & Poetry Collection 〜THE WAY〜」ご好評により、続編の発売が決定!!
「負けないで」「もう少し あと少し…」「サヨナラは今もこの胸に居ます」などヒットシングル12曲の他、ポカリスエットCM曲としても大ヒットした「突然」(FIELD OF VIEWへ歌詞提供)など、全29曲を収録。さらに、坂井泉水が書き遺した500枚を超える直筆メモや作詞ノートから、初公開となる貴重な文章も収録。
長戸大幸プロデューサー監修の下制作された、ZARD 30周年Yearに贈る豪華仕様の完全保存版オフィシャルフォト&ポエトリーブック第二弾!!


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