見出し画像

SARD UNDERGROUND SPECIAL INTERVIEW

今年9月18日にデビュー5周年を迎えるSARD UNDERGROUNDの、神野友亜(Vo.)、杉岡泉美(Ba.)、坂本ひろ美(Key.)に、これまでを振り返り、忘れられない思い出や、バンドや自身の成長について、9月に控えた5周年記念の全国ツアーへの意気込みなど、じっくり語ってもらった。

💡INFORMATION💡
5周年を記念し、2枚目のオリジナルフルアルバムと、7枚目となるニューシングル 8月21日 同時発売決定!
最新情報はこちら→ https://sard-underground.jp/


Vo. 神野 友亜(Yua Shinno)
Ba./Cho. 杉岡 泉美(Izumi Sugioka)
Key./Cho. 坂本 ひろ美(Hiromi Sakamoto)

⚫︎お忙しい5周年YEARをお過ごしのようですね。
神野:充実した日々を過ごさせていただいています。とても楽しいです!
⚫︎「名探偵コナン」の合同イベントでは、同じグループに在籍しているアーティスト(宮川愛李・all at once・今夜、あの街から)との共演もありますね。
神野:自分たちだけで回るリリースイベントは結構慣れてきてもう緊張せずにいけるんですけど、名探偵コナンの合同イベントになった瞬間すごく緊張するんですよ。
坂本:他のアーティストさんのファンの方もいますしね。
神野:そうですね。いつもと雰囲気が全然違うんです。私たち出演順が最後なんですけど、前のアーティストさんのMCに合わせた方がいいかな?とか色々考えちゃって……。でも、初めましての方も多いんですけどSARD UNDERGROUNDのファンの方もたくさん駆けつけてくれるので、それはすごく心強いです。こういうコラボ・スタイルのイベントは珍しいので、色々といい刺激になっています。

『名探偵コナン』主題歌担当アーティスト合同イベント2024 @イオンモール川口  2024.4.29
『名探偵コナン』主題歌担当アーティスト合同イベント2024 @イオンモール川口  2024.4.29
©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996

⚫︎改めて5年間を振り返って、どんな日々でしたか?
坂本:結構あっという間だったんですけど、振り返ると想像していなかったことをたくさん経験させていただいて、それこそ今だったら小さい頃から見ていた「名探偵コナン」に関わっていること自体本当に嬉しいし、スゴイことだなって。
嬉しいこともみんなで共有できたり、辛い時というかちょっと頑張らなきゃっていう時もみんなで励まし合ったり。5周年を迎えて、ファンの方からの温かい声援をいただけていることが本当に幸せだなって改めて感じる毎日です。
⚫︎活動がスタートしたばかりの頃を振り返るとどうでしたか?
坂本:最初は何も分からなくて。先も見えないし、メンバーのこともまだよく知らないし、環境にも慣れなくて、ずっと緊張していました。
神野:みんな同じですね。どうしたらいいんだろうって。
坂本:目の前のことに必死でした。
神野:5年ってバンドとしては長いようでめっちゃ短いと思うんですけど、家族みたいな友情に出会えたなって。
杉岡&坂本:そうそう!
神野:この仕事だからこその濃密な関係性が築けた部分もあると思うんですよ。メンバーという存在が特別に感じますし、やっぱり色々な経験をさせていただいて、色んな場所にも行けて。たいていの皆さんがお休みの土日や祝日に行くお仕事は地方が多いので、旅行を兼ねてみたいな感覚にもなるんです。楽しい話をしたり、美味しいものを食べたり、振り返りきれない思い出がたくさんあります。
⚫︎神野さんの場合、ZARDのトリビュートバンドのヴォーカルとして特にプレッシャーも大きかったと思いますが、今の心境にどれくらいのタイミングから変わってきましたか?
神野:プレッシャーはありましたけど、最初から楽しいという気持ちはありました。歌手になることはずっと目指していた夢だったので、人前で歌うことが出来ている時点で全部楽しもうって気持ちで、どれだけ緊張していても笑顔で楽しめました。
⚫︎この5年間は、夢が叶った喜びで過ごせていたんですね。
神野:いや、でもやればやる程まだ叶ってないなって。夢が叶うっていうのは、もっと上に行けた時かなと思います。
⚫︎杉岡さんは5年間を振り返っていかがでしたか?
杉岡:やっぱり仲間が出来て良かったなって心から思いますし、色んな経験させていただけていることに感謝の気持ちでいっぱいです。小さい頃はあまり地元の兵庫県から出たことがなくて。大人になったら色んな所に行ってみたいなって思っていたんですけど、お仕事でこんなに色々な場所に行かせていただいて、日本を感じて、去年は人生初めての海外にも行けて。アーティストとしてだけじゃなく、人としても様々な経験をさせていただきました。あと、ろみ(坂本)さんも言ってたように小さい頃から好きだった「名探偵コナン」や「ドラゴンボール(GT)」の曲を自分が演奏して、届けているというのが本当にすごくて!
神野:今でも不思議。だって私本当に「ドラゴンボール(GT)」の「DAN DAN心魅かれてく」が大好きだったので。その曲を自分が歌ってるの、すごく変な感じ。違う曲に感じます。
杉岡:そうですよね。実感が湧かないこともあるんですけど、私は昔から人を喜ばすような仕事が出来たらと思っていて、自分が誰かを笑顔にしているということに「生きてる」って感じがすごくするんです。今の仕事はまさにそうだなと感じていて。メンバーと音楽をやっていて楽しいですし、本当にいい仕事だなって5年間振り返ってつくづく思います。

⚫︎メンバー間の絆はどの辺りで深まったと思いますか?
神野:何処なんでしょう? ちょっと真剣に考えるので時間いただいていいですか?(しばらく考え込んで)やっぱり辛いことがある度に話し合うことで深まっていったんじゃないですかね。
杉岡:うん、そうですね!
坂本:「あ〜、こう考えていたんだ」ってお互いのことを知れましたよね。
神野:そうそう。やっぱりずっと一緒にやっているとモヤモヤってすることもあるんですね。「あそこのMCがちょっと違った」とか。そういうのを言えるようになったのが、絆がすごく深まっていった要因だと思います。
⚫︎「あそこでこういうこと言っちゃったけど、大丈夫かな?」とか、具体的な内容を相談し合うんですか?
神野:というより、注意するみたいな感じですかね。「あそこ、おかしかった」とか。お互いに。
杉岡:「もうちょっと伝わるような言い方があると思うな〜」とか言ってくれたり。
神野:勇気を出して言ってみて、受け止めてくれた時に、「あっ、言ってもいいんだ」って。その辺りからどんどん仲良くなっていきました。
⚫︎言われて不協和音が生じたことはないんですか?
神野:結局、納得しますよね?
杉岡:うん。いつも納得し合って終わりますね。
⚫︎お互いの意見は言いつつ、最終的にみんなで一つの答えが出ると?
坂本:そうですね。頑張りたいことは一緒、目標は一緒だから。
神野:確かに。言われないと気づけないこともあるし、ちゃんと言ってくれるのはありがたいです。
⚫︎一緒の目標というのは?
坂本:頑張ることの目的、例えばライブだったり、音楽を伝えることだったり。
神野:音楽に対する想いが一緒ですね。
⚫︎特にZARDのトリビュートバンドでもあるから、そこをちゃんと伝えなきゃという想いは一緒だし、強いですよね。
神野:そこはとても大きいです。

⚫︎5年間を振り返って、特に思い出深いエピソードはなんですか?
杉岡:いっぱいありすぎる。え〜どうしよう!!
神野:めっちゃありますよね! いや〜でも私は毎回のライブツアーですかね。ファンの人が私たちのライブを観るためだけにそこに集まってくれるわけじゃないですか。そう考えたらファンの人たちに出会えたことも、私たちが音楽をやれていることも、全部ありがたいなって一番思える場所だなって。
⚫︎自分の成長を知れる場でもありますよね。
神野:そうですね。2021年のライブ映像なんか見ると、「これ自分なんだ〜」って思いますね(笑)
坂本:私はライブツアーもなんですけど、一昨年のFCイベントで浴衣を着てライブをしたことですかね。ライブツアーとはまた違う雰囲気で、それこそファンクラブに入ってくださってる方たちとの空間ってすごく温かくて。ライブ以外にも、ゲームやプレゼント抽選会などもあってすごく楽しかったです。FC会員の皆さんは全部受け止めてくれる安心感があって、より自分が自然体でいられるのも嬉しいです。
⚫︎ファンの方とも絆を深めてきたんですね。
杉岡:それはすごく感じます。私もツアーやファンクラブイベントも勿論なんですけど、二人と違うことを言うとしたら、三人での撮影の思い出ですかね。海とか自然とか、桜を一緒に見たりとか。そこでのメンバーとスタッフさんとの思い出がいっぱいあります。それが嬉しいなって思いますね。
神野:帰り道の夕日とかね。
坂本:綺麗な月とか、思い出しますね。
⚫︎では、音楽的な部分で他の二人の成長を感じるのはどんな所ですか?
杉岡:私は友亜ちゃんの歌声に関して、目の当たりに感じたことがあります。去年の8月に「カラーズ」(「OSAKA COLORZ SHOW 2023 powered by SHEIN」)というイベントに出た時に、友亜ちゃんだけ他の出演者の方とコラボするコーナーがあって、私とろみさんは客席側から見学していたんです。その時に声量がすごいってビックリしたんですよ。いつもステージ上(ライブ)では自分の音や、他の楽器や、ヴォーカルなど自分が演奏しやすいバランスで音を返してもらう(聴いてる)ので、友亜ちゃんの声量をダイレクトに感じることがなかったんです。その時初めて客席側から友亜ちゃんの歌声を聴いて、パワーのすごさに圧倒されてしまって。しばらく頭から離れなかったんです。CDは結構優しめな歌声じゃないですか。だけど生の歌声は迫力があって、自分のバンドのヴォーカルはこんなにすごい人だったんだって。その時に「私もベース頑張らないと」ってすごく思いました。
坂本:友亜ちゃんの歌声の魅力を改めて確信して、「私たちも頑張らないとですね!!」って二人で話しましたよね。
杉岡:はい。初期の頃はみんな緊張していて、友亜ちゃんも体に力が入って声が出しにくかったと思うんですけど、今は貫禄がすごいです。
坂本:友亜ちゃんは「今日は調子が悪い」とか言ってる時も、本番になると全然変わらないからすごいなと思いますね。
⚫︎友亜さんは二人の成長をどのように感じていますか?
神野:恥ずかしい話なんですけど、最初の頃はヴォーカルだけで精一杯で楽器に意識がいかなくて。だから最初と今の変化というのはあまり分からないんですけど、歌っている時のモニターはやっぱりピアノ(キーボード)とベースを大きくしたいんですね。安心出来る音なんですよ。
⚫︎先ほど杉岡さんが、「演奏しやすいバランスで音を返してもらってる」と話していましたが、神野さんの場合キーボードとベースの音をイヤーモニターに大きめに返してもらっているということですね。
神野:はい。ろみさんの鍵盤の音は本当に温かい。しっかり強めに弾く時でも温かいんです。
杉岡:優しいですよね。
神野:「ろみさんの音を当ててください」って聴き比べをしたら、当てられる自信があります! ろみさんそのものって感じ。人柄が現れています。そして、杉岡さんは重くどっしりと包みんでくれる感じ。とっても安心感があります。

SARD UNDERGROUND LIVE TOUR 2023 [hold me, my friend]


⚫︎では自分自身に関して、成長したと感じる所はありますか?

ここから先は

6,778字 / 4画像

¥ 350

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?