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OLDIES GOODIES #54_映画『キューポラのある街』

ミュージックフリークマガジンいち押しラジオ番組♪♪♪ フォークシンガー・ばんばひろふみ氏と、音楽プロデューサー・長戸大幸氏が圧倒的な音楽知識と豊富な経験で、1950~70年代の洋楽を中心に多くのアーティストがカバーする大ヒット曲やここでしか聴けない激レア音源等を紹介してくれる「OLDIES GOODIES」をご紹介!

ばんばん&大幸の「オールディーズ ・グッディーズ」第54回(2021.10.9放送回)は、1962年公開の映画『キューポラのある街』をピックアップ。 主演を務めていた吉永小百合さんはこの頃歌手活動もよくしていて、当時大ヒットしたのが和田弘とマヒナスターズと歌った「寒い朝」。そんな話の流れから、1960年代〜1980年代にブレイクした邦楽女性アイドルを続々と紹介。大幸さんが作曲&プロデュースした、今や参議院議員になっているあの80年代アイドルのナンバーも登場します!

Opening Music:10番街の殺人 / The Ventures

ばんばん)今週も始まりました「オールディーズ・グッディーズ」です。ばんばひろふみです。
 
大幸)長戸大幸です。
 
ばんばん)10月に入って秋も本番を迎えておりますが、以前季節の食べ物の話をした時にね、大幸さんは秋は「柿」が好きだと言ってましたが今でもやっぱり好きですか?
 
大幸)そうですね。
 
ばんばん)あの〜僕ね最近知ったんですけど、柿ってわりと大きいじゃないですか?
 
大幸)はい。
 
ばんばん)今、ベイビー・トマトみたいな、手の平に20個くらい乗るような
 
大幸)柿があるんですか?
 
ばんばん)はい。ベイビー・パシモ。食べたことないですか?
 
大幸)ないです。
 
ばんばん)柿って色んな種類がありますけど、どんなんが好き?
 
大幸)僕はどっちかっていうと渋柿が好きでしたね。
 
ばんばん)はい?? 渋柿? 食べるんですか?
 
大幸)いや食べないんですけど、なんて言うのかな〜。
 
ばんばん)干し柿?
 
大幸)干し柿になる渋柿……とは違うかもしれない。渋柿を甘くした、、、
 
ばんばん)そういうのがあるんですか?
 
大幸)あるんですよ。渋柿を甘くした、要するに本当の柿って硬くてカリカリっとした甘い物じゃないですか。アレじゃなくて、渋柿をなんか知らないけど甘くしてるんです。
 
ばんばん)渋はないんですか?
 
大幸)うっすらあります。そのうっすらある渋がいいんですよ。
 
ばんばん)なんかすごい渋いとこ行ってますね。
 
大幸)いえいえ(笑)
 
ばんばん)僕は渋柿は干し柿にしかならないと思ってました。
 
大幸)昔はいわゆる洗濯の物干し竿に干してね。
 
ばんばん)あ〜そうそう。あれ全部渋柿ですよね。
 
大幸)そう。あの渋柿の、もっとなんて言うの?甘いバージョンがあるんですよ。
 
ばんばん)そういうの市販されてるんですか?
 
大幸)いや僕あんまり詳しくないですけど、食べたことは何度もありますよ。
 
ばんばん)ほ〜。僕はね、もうズルズルになってるのが好きなんですよ(笑)。もうスプーンですくって。
 
大幸)そう、それ、渋柿でなくてですか?
 
ばんばん)渋柿なのかな?
 
大幸)それが僕言ってたのと同じだと思いますよ。
 
ばんばん)あ〜、うまいですよね。
 
大幸)それちょっと渋いでしょ?
 
ばんばん)後口がね。
 
大幸)あれあれあれ。
 
ばんばん)あっ同じ物でしたね(笑)
 
大幸)はい(笑)
 
ばんばん)趣味が合いますね〜!
 
大幸)はいはい(笑)
 
ばんばん)で、今日は?
 
大幸)今日はね、『キューポラのある街』っていう日本の映画なんですけど。
 
ばんばん)吉永小百合さんのね。
 
大幸)1962年公開。この〜、吉永小百合さんのデビューではないんだけど、デビューは確かね『まぼろし探偵』かなんかじゃなかったですかね?(※実際は1959年公開『朝を呼ぶ口笛』が映画デビュー)
 
ばんばん)可愛い盛りですね〜。
 
大幸)そうそう。この映画で吉永さんと、浜田光夫さん。
 
ばんばん)うん。
 
大幸)これ、「キューポラ」って何だと思います?
 
ばんばん)僕が思ってたのは、北海道とかの木の並木道。
 
大幸)あ〜。
 
ばんばん)違うんですか?(笑)
 
大幸)僕は多分ね、鉄を作ってる、鋳物の街。埼玉県川口市の話だと思うんですけど、溶解炉って鉄を溶解しますよね?
 
ばんばん)はいはい。
 
大幸)その時に出る煙がボーンと出ていく煙突がいっぱいあるじゃないですか。あれが「キューポラ」だと思ったんです。
 
ばんばん)は〜。全然イメージが僕のと違いますね(笑)
 
大幸)そうそう、並木道とはね(笑)。「キューポラ」は確か溶解炉の煙突だった気がします。
 
ばんばん)は〜。僕この映画観てないんですけど、そういう映画なんですか?
 
大幸)そう。そこでの映画なんですよ。で、ちょうどこの映画と同じような時期なんですけど、吉永さん歌を歌いましてね。
 
ばんばん)うん、よく歌ってましたよね。
 
大幸)はい。で、大ヒットしたのが「寒い朝」。
 
ばんばん)あ〜。
 
大幸)マヒナスターズと歌ってたんです。
 
んばん)そうでしたね。なんか当時マヒナスターズと色んな歌手が歌うとヒットしましたね。
 
幸)ええ。では、マヒナスターズと吉永小百合の「寒い朝」を聴いてください。

TR-1 寒い朝 / 吉永小百合、和田弘とマヒナスターズ

大幸)懐かしいですね。
 
ばんばん)純粋ですね。
 
二人)(笑)
 
大幸)まあ、松尾和子さんとか、色んな人たちとマヒナスターズは「お座敷小唄」とか。
 
ばんばん)はいはい、そうでしたね。
 
大幸)色んな歌を歌ってましたよね。で、同じ頃のいわゆる三人娘。美空ひばり達じゃなくて、ナベプロが作った三人娘。園まり、中尾ミエがいまして、そこに伊東ゆかりっていうのが。
 
ばんばん)伊東ゆかりさん。
 
大幸)伊東ゆかりさんがなかなか可愛くて、人気があったんですけど、彼女が歌う演歌があるんですよ。
 
ばんばん)あっ彼女わりとポップスを歌ってたじゃないですか。
 
大幸)そうそう。そうなんですけど、僕は彼女が歌ってるこの演歌、このメロディにすごく共感を持ったことがあって。その当時。
 
ばんばん)へ〜。
 
大幸)誰がこんないい曲を書いているんだ!と思ったら、中村泰士さんだったんですよ。
 
ばんばん)あ〜そうですか。
 
大幸)で、中村さんにこの話をしたところ、よく覚えてないと。で、「レコード持ってきてくれ」って言うから、「コレですけど」って持っていった。「あ〜コレか〜」って言ってましたけどね。僕はね、コレなんかね、伊東ゆかりさんじゃなくて、誰かが歌うはずだった。いしだあゆみさんかなんかが。
 
ばんばん)は〜ん。
 
大幸)コレがね、あまり売れなかったんですけど、いい曲なんですよ。
 
ばんばん)ということは他の人が歌ってたら売れたかもしれない。
 
大幸)そうですね。でも伊東ゆかりさんも歌上手いんだけど、コレ、イメージがもう少しポップだったんで。
 
ばんばん)そうそう、伊東ゆかりさんってすごいポップ歌手ですよ。
 
大幸)そう。だからちょっと違うんですけど、曲は素晴らしいと思う。演歌っぽくはしてあるけど、メロディ・ラインとしては僕はすごく好きな感じなんで、ちょっと聴いてみてください。

TR-2 わたし女ですもの / 伊東ゆかり 

ばんばん)全然演歌じゃないですね。
 
大幸)うん。ちょっと演歌っぽいですけど。
 
ばんばん)あの〜アレンジが。
 
大幸)そうそう。そうなんですよね、すっごいいい曲なんですけど。
 
ばんばん)もったいないですね。
 
大幸)そうそう。ボサノヴァにしてもいいくらい、いい曲。
 
ばんばん)本当やね。
 
大幸)で、この〜伊東さんもそうですけど、当時僕らのアイドルだったのがザ・ピーナッツ。

ばんばん)もうコレは一世を風靡して。エドサリバンショーにまで出はったもんね。
 
大幸)あ〜。ザ・ピーナッツといえば、「恋のバカンス」。
 
ばんばん)そうでしたね。
 
大幸)で、この双子のホクロのあるお姉ちゃんの方が可愛かったんで、お姉ちゃんの方が可愛いなと思っていたところ、沢田研二に取られまして。
 
ばんばん)あっそっか〜、はいはい。
 
大幸)まあ〜その、ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」を聴いてください。

TR-3 恋のバカンス / ザ・ピーナッツ

ばんばん)あの〜当時ね、そんなにこのハーモニーの感覚って日本人になかったと思うんだけど、すごかったね。ハモリが。
 
大幸)はい。
 
ばんばん)ピッチが双子やから一緒でしょ。素晴らしかったですね。
 
大幸)はい。またこの曲もすごいですよね。宮川さんのこの曲は。でね、岩谷時子さんの詞もいいんですよ。
 
ばんばん)あ〜コレ、作詞は岩谷時子さん。
 
大幸)はい。加山雄三さんもそうだし。
 
ばんばん)はいはい、そうでしたね。
 
大幸)で、コレが1963年で、ここから10年間はGSとフォークの時代にわ〜っと変わるんですよ。
 
ばんばん)あ〜。
 
大幸)ここからGSで2、3年騒いだあと、次フォークがワ〜っと騒がれて。で、やっとGS、フォークが終わって落ち着いたなって頃に出てきたアイドルが南沙織。
 
ばんばん)か〜!ねぇ。沖縄の。
 
大幸)そうそう。拓郎とかまやつさん歌ってたじゃないですか。シンシアって。
 
ばんばん)♪シンシア〜
 
大幸)そうそう(笑)。この南沙織さんが出てきた1971年。「17才」。
 
ばんばん)コレ、森高千里さんがね。後でカバーしましたよね。
 
大幸)はい。これをまず聴いてください。

TR-4 17才 / 南沙織

ばんばん)南沙織さんって、篠山紀信さんの奥さんですよね?
 
大幸)はい。で、彼女の妹さんがいて、コレが吉野藤丸さんっていう
 
ばんばん)あ〜ギタリストの。
 
大幸)はい。あれの奥さんになったんですよ。今はどうなってるか分からないけど。
 
ばんばん)あ〜そうですか。
 
大幸)あの〜、南沙織さんの「17才」。コレがリン・アンダーソンの「ローズ・ガーデン」って曲。
 
ばんばん)あ〜あのカントリーの。大ヒットしましたね。
 
大幸)そうそう。これによく似てるんですよ。
 
ばんばん)似てますね。
 
大幸)はい。まずリン・アンダーソンの「ローズ・ガーデン」。まあ筒美京平さんの曲なんでね、「17才」は。
 
ばんばん)そうやね。
 
大幸)まずリン・アンダーソンの「ローズ・ガーデン」聴いてください。

TR-5 ローズ・ガーデン/ リン・アンダーソン

ばんばん)ということで、色々アイドルを聴いていただいておりますが。
 
大幸)はい。で、1973年からもアイドルの時代が登場して、当時ね「AM」がいいなと思ってたんですよ。頭文字が。「A」ってのはなんか新鮮な感じがして、新人っぽいし。「M」ってのはいわゆるなんか大衆受けする名前なんです。マリリンモンローとか。松田聖子とか。
 
ばんばん)あ〜、はいはい。
 
大幸)マッチとか。そういう、「AM」ってのが天地真理、麻丘めぐみ、浅田美代子。
 
ばんばん)あ〜ほんまや。
 
大幸)安西マリアとか、この辺全部「AM」なんですよ。この年。
 
ばんばん)あ〜なるほど〜。
 
大幸)まず天地真理さんの「恋する夏の日」。

TR-6 恋する夏の日 / 天地真理

ばんばん)コレ、そういう意味ではわざと「A」って頭文字の名前をつけたんですね?
 
大幸)まあ、どうか分からないですけど、たまたまでしょうね。
 
ばんばん)たまたまなんですか?
 
大幸)ええ。やっぱり「M」っていうのがどうしても演歌も「M」の人が多いですよね。森進一、三波春夫、三橋美智也、美空ひばり。
 
ばんばん)ホンマや!
 
大幸)村田英雄、美川憲一。演歌の人はだいたい「M」から始まるか、数字。五木ひろしとか。なんかそういう。
 
ばんばん)は〜なんかあるんですね。
 
大幸)当時頭文字が「M」から始まると大衆受けしやすい感じですよね。
 
ばんばん)なるほどね。松任谷由実とかも。
 
大幸)そうそう。でも最初は荒井由実だったから「A」だった。
 
ばんばん)お〜。
 
大幸)では次に、麻丘めぐみさんの「わたしの彼は左きき」。

TR-7 わたしの彼は左きき / 麻丘めぐみ

ばんばん)なんか麻丘めぐみさんも可愛かったね。
 
大幸)はい(笑)。私の友達のフジテレビのディレクターと結婚して。
 
ばんばん)あっそうなの。
 
大幸)別れましたけど。
 
ばんばん)へ〜。
 
大幸)羨ましかったですよ。
 
ばんばん)羨ましいね〜。
 
二人)(笑)
 
ばんばん)左ききになりたかったですよね〜(笑)
 
大幸)麻丘めぐみさんお姉さんがいて、お姉さんも可愛かったんですよ。
 
ばんばん)へ〜、よく知ってますね。
 
大幸)いえいえ。いや〜当時その辺の近所にいたような気がします。
 
ばんばん)ははは(笑)
 
大幸)では次に浅田美代子さん。コレも拓郎に取られましたけど。
 
ばんばん)取られましたね。
 
大幸)まあ拓郎さんもその後別れて。
 
ばんばん)そうでしたね。
 
大幸)浅田美代子さんの「赤い風船」。

TR-8 赤い風船 / 浅田美代子

ばんばん)天地真理さんとか、この浅田美代子さんってテレビドラマですよね。「おかみさん、時間ですよ」ってお風呂屋さんの物語。
 
大幸)そうそう。このヘタウマな感じがいいでしょ。
 
ばんばん)そうなの。
 
大幸)新鮮でね〜。
 
ばんばん)そうそう。コレいいですよね。
 
大幸)で、この翌年かなんかに山口百恵さんが15歳で登場してくるんですよね。
 
ばんばん)あ〜そうか。百恵さんって浅田美代子の後ですか?
 
大幸)そうそう。「ひと夏の経験」聴いてください。

TR-9 ひと夏の経験 / 山口百恵

ばんばん)この歌はすごい衝撃的でしたよね。アイドルがこんなんを歌うねんって。
 
大幸)そうですよね。で、この後1976年デビューでピンクレディーが現れるんですね。
 
ばんばん)なるほど。ピンクレディーも一世を風靡して。
 
大幸)はい。
 
ばんばん)みんな踊りましたね。
 
大幸)はい。で、ピンクレディーって一番売れた曲が「UFO」なんですけど、2番目が「サウスポー」なんですね。で、3番目が「ウォンテッド」なんですが、僕はね「サウスポー」が2番目に売れたんじゃなくて、「サウスポー」が良くなかったんで、その次の曲がダメになったんだと思うんです。
 
ばんばん)あっダメになった。
 
大幸)はい。だから別に売り上げが1位、2位だから、2位だったんではなく、1位になる前の曲が良かったんだと思うんですよ。
 
ばんばん)だから弾みになってってことだよね。
 
大幸)はい。だから「ウォンテッド」とか「渚のシンドバッド」があって、「UFO」にきて、「サウスポー」にきて、その後終わった。
 
ばんばん)ん〜。あの〜まあ相撲で言ったら大関みたいなもんやね。だから横綱になったという。
 
大幸)はい。だから僕は「渚のシンドバッド」と「ウォンテッド」が一番だと思ってるんですね。一番売れたのがもちろん「UFO」「サウスポー」だけど。その「渚のシンドバッド」ってのを聴いて欲しいんですが、この1977年ってのは面白くて、「渚のシンドバッド」と「勝手にしやがれ」が戦ったんですよ。
 
ばんばん)ジュリー。
 
大幸)そう。ジュリーの「勝手にしやがれ」とレコード大賞を、その時。
 
ばんばん)うん。
 
大幸)で、「勝手にしやがれ」と「渚のシンドバッド」が戦ってるって時に出てきたのが、サザンのデビュー曲の「勝手にシンドバッド」。
 
ばんばん)ぷは〜(笑)、そうなんや。
 
大幸)この「勝手にしやがれ」と「渚のシンドバッド」をくっつけたんですよ、シャレで。だから「勝手にシンドバッド」の中に「勝手にしやがれ」って歌詞は出てこないんですよ。
 
ばんばん)はい。確かに。
 
大幸)もうこの頃からアイツら洒落てるんですよ。
 
ばんばん)すごいですね、そうやって聞いたら。へぇ〜。
 
大幸)そのきっかけになった「渚のシンドバッド」聴いてください。ピンクレディ。

TR-10 渚のシンドバッド / ピンクレディ

ばんばん)もうピンクレディって言うと振りと必ずセットになってましたね。
 
大幸)そうですね。まあ都倉俊一さんの曲で、阿久悠さんの詞で。
 
ばんばん)そうでしたね。
 
大幸)で、このピンクレディーが終わった後に出てきたのが松田聖子。ちょうど山口百恵が引退したくらいですかね。
 
ばんばん)なるほどね。
 
大幸)ポスト山口百恵って感じで、松田聖子が出てきて。
 
ばんばん)やっぱり山口百恵さんってのが横綱級やったけど、この松田聖子さんってのもやっぱ横綱級やね。
 
大幸)そう。まずは松田聖子のデビュー曲「青い珊瑚礁」を。

TR-11 青い珊瑚礁 / 松田聖子

大幸)で、コレと同じ年に三原順子。
 
ばんばん)三原じゅん子さんと言えば今や議員で。オリンピック委員会で。
 
大幸)そうなんですよね。当時15、6でしたね。僕はある売れてもいないカメラマンのパーティーみたいな所でたまたま出会ったんですよ。で、可愛い子で。話をしていて。「明日前の喫茶店で会おうよ、夕方に」って言って会ったんですよね。で、彼女が先に来ていて勉強していたんですよね。で、ぱっと見たら「中二」の教科書を横に置いてやってたの。で、「中二なの?」って聞いたら「はい」って言うの。
 
ばんばん)(笑)
 
大幸)中二じゃ、会ったりしたらマズイんじゃないかと。で、その後話しているうちに、今度テレビに出るかもしれないと。まあ結局「金八先生」に出て人気が出て。
 
ばんばん)あ〜それで売れたんやね。
 
大幸)うん。それじゃあデビューしようってことになって、僕が曲を書いたんですよ。
 
ばんばん)あっそうなの。
 
大幸)それが「セクシーナイト」っていうんですけどね。コレがいわゆる、「山口百恵の明るい版」と「山口百恵の暗い版」ってのがあって、山口百恵さんの暗いバージョンをやろうと。明るい版はもう松田聖子さん。
 
ばんばん)は〜は〜。
 
大幸)っていって、暗い版を作ろうって一所懸命「セクシーナイト」を作ったんですよ。
 
ばんばん)ほ〜。
 
大幸)コレをちょっと聴いて欲しいんですけど。
 
ばんばん)はい。

TR-12 セクシーナイト / 三原順子

ばんばん)この大幸さんが作った「セクシーナイト」、ちょっと暗い目を狙ったっていうのは彼女の声ですか?
 
大幸)そうですよね。山口百恵さんがあまりにも有名になって、暗いバージョンを狙ったんですけど。で、コレ売れたんですよ。売れたんですけど、第二弾の時に何とかちゃんという男の子と恋人宣言するんですよ。三原順子さんが。それでド〜ンと人気が落ちるんですよ。せっかく暗いバージョンで大スターにしたいなと思ってたところに、ドーンと落ちて。
 
ばんばん)ははは(笑)、そうなの。
 
大幸)そう。それで、あっケンちゃんかな。確か。
 
ばんばん)その相手が?
 
大幸)なんかのドラマに出てたケンちゃんって子なんですけど、それで人気がドーンって落ちて、代わりに出てきたのが中森明菜さん。
 
ばんばん)あ〜。
 
大幸)で、あっちの方がやっぱり歌が上手いんで、あっという間に。
 
ばんばん)雰囲気もバリバリありますもんね。
 
大幸)バリバリ。結局、山口百恵さんの明るいバージョンが松田聖子さん、暗いバージョンが中森明菜になったんですね。
 
ばんばん)なるほど〜。あ〜そういうことか。よく分かりますわ。
 
大幸)いやよくこのパターンあるんですよ、せっかく作ったのに持ってかれたみたいな。T-BOLANも僕はBOØWYの二番煎じとしてはいいなと思っていたんだけど、結局声が潰れたりなんかして、GLAYに持ってかれた感じですよね。
 
ばんばん)あ〜なるほどね。ん〜。
 
大幸)まあ残念でしたけど。参議院議員でしたっけ?
 
ばんばん)ええ、参議院ですよ。
 
大幸)参議院議員になって。
 
ばんばん)大先生。
 
大幸)大先生になって、まあそれは良かったんですけど。
 
ばんばん)(笑)
 
大幸)それでその三原順子さん、松田聖子さんがデビューした翌年に、薬師丸ひろ子さんっていう新しい、映画から。
 
ばんばん)この人は女優やね?
 
大幸)女優さんだけど、まあ歌も歌ってて。「セーラー服と機関銃」って曲。
 
ばんばん)ねえ。が〜っと機関銃抱えて。
 
大幸)うん。コレ、まず聴いてください。

TR-13 セーラー服と機関銃 / 薬師丸ひろ子

ばんばん)彼女の声っていうのもすごい特徴的な。
 
大幸)はいはい。
 
ばんばん)ねえ。独特な明るさがあるというか。
 
大幸)はい。この時僕ね、来生たかおさんが好きで。
 
ばんばん)あ〜、はいはい。
 
大幸)で、この曲も来生たかおさんの「夢の途中」って曲で。ご夫婦だと思ってたら、どうも姉弟だったみたいで。来生えつこさんと。(作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお)
 
ばんばん)そうですね。
 
大幸)この来生たかおさんの「夢の途中」を聴いてください。

TR-14 夢の途中 / 来生たかお

ばんばん)来生たかおさんで「夢の途中」。オリジナル版ですよね。
 
大幸)はい。で、この来生さんが書いた「セカンド・ラブ」って曲があるの。
 
ばんばん)あっ、来生さんですか? 中森明菜さんですよね。
 
大幸)そうです。中森さんがその後で登場する、まあ、松田聖子、三原順子、薬師丸ひろ子の後に。で、ここから松田聖子、中森明菜の二大スター時代が続いていくんですけどね。
 
大幸)ん〜、なるほど。中森明菜さんの「セカンド・ラブ」、コレがなかなかいい曲なんで、これをまず聴いてください。

TR-15 セカンド・ラブ / 中森明菜

ばんばん)「OLDIES GOODIES」今週もあっという間にお別れの時間ですが、今日はなかなか面白かったですね、アイドル編。やっぱこうやって聴いてみると、色んなタイプがあるんですね。さぁ、ということで来週は?
 
大幸)来週はハードロックを。
 
ばんばん)いいですね〜。楽しみですね。
 
大幸)ハードロック特集を行きたいと思います。
 
ばんばん)どういうハードロックが出てくるか。お楽しみに、ということでお相手はばんばひろふみ、
 
大幸)長戸大幸でした。

ばんばん)来週までごきげんよう。

二人)さよなら!


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