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【全文無料】シティリーグS6優勝 アルセウスジュラルドン

(2022/5/9 ミュウ対面を追記)

はじめまして、ハヤシダと申します。
2021年9月からポケモンカードをはじめ、スターバース環境になってからジムバトルやシティリーグなどに参加するようになりました。
2022年5月に開催されたシティリーグ S6にて、幸運にも優勝という結果をいただきましたので、使用したデッキ「アルセウスジュラルドン(以下あるジュラ)」についてお話させていただければと思います。
もちろん一個人の意見となりますので、参考程度にご覧いただければ幸いです。

なお、僕のデッキは先日大阪のシティリーグで優勝されたSyuさんの構築に影響を受けておりますので、Syuさんのnoteもあわせてご覧いただくことをお勧めします。

1.デッキ選択について

なぜアルジュラなのか
僕がアルジュラを使っている最大の理由は「判断の要素が少ないから」です。

シティリーグやチャンピオンズリーグといった大会は連戦が続き、後半になるにつれて疲労に伴うミスが出てくることが考えられます。そうしたミスを避けるために、①あまり頭を使わない ②選択の試行回数を減らす ことを意識してデッキを選びました。

現環境で強いとされているデッキとして、ミュウ、パルキア、水アルセウスが挙げられます。このうちパルキアと水アルセウスはうらこうさくラインが入ることが主流で、疲れる+カードの選択でミスをすると思い外しました。
また、ミュウについても、手札を減らす際にトラッシュするカードの選択が大量に発生することから、ミスが起きやすいと判断して回避しました。

一方、アルセウスジュラルドンというデッキはとてもシンプルです。アルセウスのスターバースではカードを選択する必要がありますが、主に序盤で使うことから盤面がシンプルなため、そこまで択は生まれません。
また、後半は縦引きをしつつジュラルドンでひたすら殴るパワープレイが中心になるため、盤面構成やカードの取捨選択にかかる負荷は他のデッキと比べて低いです。

以上のように、非常に省エネなデッキであることからアルセウスジュラルドンでの出場を決めました。

なぜジュラルドンなのか
そもそも、なぜアルセウスと組み合わせるカードがジュラルドンなのでしょうか。ジュラルドンの強みは以下の点だと思っています。

①進化元のジュラルドンVが強い
②毎ターン220ダメージが連打できる
③いちげきポケモンである

①進化元のジュラルドンVが強い
ジュラルドンV(鋼タイプの方です)は特性ハードコートを持ち、実質的なHPは250と高耐久を誇ります。Vポケモンにとって進化前に倒されることは避けたいことですので、この高耐久は差別化要素になります。

②毎ターン220ダメージが連打できる
「技を打った次のターンは技を打てない」といった制限もなく、220の打点を連打できるのはシンプルな強みです。220あれば大体のVポケモンを倒せるほか、後述するいちげきのカードを組み合わせることでVSTARやVMAXといったポケモンもワンパンすることが可能になります。
また、ミルタンクやオドリドリなどの特性を貫通して攻撃ができることも大きな利点です。

③いちげきポケモンである
ジュラルドンVMAXはいちげきポケモンです。このメリットは大きく2点あり、ひとつは打点を上昇させられること、もうひとつはあくの塔のコストになることです。
打点の上昇については「いちげきエネルギー」や「カリンの信念」といったカードを使用することで、普段は倒せないVSTAR/VMAXを倒すことが可能になります。
また、ジュラルドンに限らずベンチを絞って戦うデッキはシステムポケモンがいないため、ドローソースの不足がネックとなります。あくの塔のコストになるという点は、このドローソース不足を解消するのにいくらか役に立ちます。

2.デッキ構築について

シティリーグで使用したデッキリストは以下の通りです。

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各カードの採用理由についても説明します。

・アルセウスV:4枚
・アルセウスVSTAR:2枚
アルセウスでスタートする確率を高めるため、Vは4枚採用です。基本的には1枚(ミュウ戦では2枚)しか使わないため、リスクは上がりますがVは3枚もアリだと思います。
VSTARは1枚しか使わないため、サイド落ち考慮しても2枚で十分かと思います。2枚落ちたら頑張ってトリニティチャージを打ちましょう。

・ジュラルドンV:2枚
・ジュラルドンVMAX:3枚
前述の通りアルセウスでスタートしたいため、ジュラルドンVは2枚です。基本的にV、VMAXともに2枚ずつ使用することになりますが、マスタードが使えればVは1枚で済みます。そのためサイド落ちのリスクを考慮してもVは2枚に留めています。
VMAXは絶対に2枚使いたい、余ってもあくの塔のコストになることから3枚採用です。
また、ジュラルドンVには鋼タイプとドラゴンタイプの2種類がいますが、強い拘りがない限り鋼タイプの採用を強くオススメします。先にも書きましたが、HP250は何にも替えがたいものです。ただ、鋼タイプはシングルで買うとそれなりにお値段がしますので、まず試してみたいという方はドラゴンタイプから始めてもいいかもしれません(もちろん勝率は落ちます)。

・クイックボール:3枚
序盤の盤面構築に使います。アルセウススタートならジュラルドンを、ジュラルドンスタートならアルセウスを持ってきます。
以前は山圧縮にも使えるため4枚採用していましたが、やまびこホーンの増加に伴いたねポケモンをトラッシュに送ることがリスクとなったため、後半のダブつきを考えて3枚に留めました。

・ハイパーボール:4枚
・しんかのおこう:2枚

アルセウスVSTARやジュラルドンVMAXの確保に使います。アルセウスが進化できるとできないとでは天と地の差があるため、2ターン目で引ける確率を上げるべく合計6枚採用しています。
また、ハイパーボールは手札を2枚捨てられるため、マスタードを使うための手段としても利用します。
後半はジュラルドンVMAXを持ってきてあくの塔のコストにすることもできるので、あまり腐らない印象です。

・ポケモン入れ替え:1枚
・あなぬけのひも :1枚

前者は主にジュラルドンスタートしたときの先行2ターン目、後者は後半相手のバトル場にVMAX、ベンチにVや非Vのポケモンが並んでいるときに使います。ジュラルドンが2匹立っているときは、手負いのジュラルドンを下げて回復の機を待つときにも使えます。
また、ミュウ対面の先2でバトル場にメロエッタ、ベンチにミュウVとゲノセクトVが並んでいるときに、あなぬけのひもを使って無理やりサイドを2枚取りにいくこともあります。

・すごいきずぐすり:3枚
主にジュラルドンの回復に使います。ダブルターボエネルギーとの相性が良く、アルセウスが退場したあと余りがちなダブルターボエネルギーを有効活用することができます。
2枚では欲しい場面でなかなか引けないため3枚採用です。前半に手札に来たらボールのコストにします。
※回復の際は相手の打点と自分の残りHPを確認し、意味のある回復なのか見極めることが重要です。

・おおきなおまもり:2枚
雑に貼ると強いです。先1でアルセウスVに貼れば後攻のメロディアスエコーへの要求がタブレット1枚分増えますし、アルセウスVSTARに貼ればはくばのダイランスや連撃ウーラオスのしっぷうづきを耐えることができます。もちろんジュラルドンに貼っても強いです。

・こだわりベルト:1枚
主にアルセウスVSTARではくばV(HP210)を倒すのに使います。スターバースでボスの指令、ベルト、エネルギーあたりを持ってきて、先2のトリニティノヴァで倒せると試合がかなり楽になります。ゲノセクトVを倒すのにも必要なので、入れて損はしないと思います。
ジュラルドンにつけるといちげきエネルギー込みでHP270のVSTARを倒せるようになります。

・ともだちてちょう:1枚
ボールや博士の研究でまきこんだボスの指令を回収するのに使います。基本的に後半に使うカードなので、序盤に引いたらボールのコストにします。無くてもいいカードですが、これがあるとボスを切ることへの心理的ハードルが下がります。

・すごい釣竿:1枚
ミュウやパルキアのデッキにやまびこホーンが入っているケースが多かったので採用しました。主にきぜつしたアルセウスVを山に戻すのに使いますが、稀に序盤に切らざるを得なかったジュラルドンVMAXを戻すのにも使います。

・博士の研究:3枚
貴重なドローソースです。4枚欲しいですが、手札が流せない場面やボスを優先したい場面も考慮して泣く泣く3枚採用です。たまにスターバースで持ってくることもあります。

・マリィ:2枚
同じく貴重なドローソースです。博士の研究より引ける枚数が少ないため、優先度を落として2枚採用です。
ただ、相手がうらこうさく型の場合、回収したジメレオンやインテレオンを手札に抱え込む場合があるため、それらを流せるメリットを考慮すると博士の研究と枚数を逆にするのもアリだと思います。お好みで。

・ボスの指令:3枚
裏のVを呼んでキョダイフンサイで倒す際に使用します。引ける確率を上げるために4枚採用したいところですが、最大3回使えれば十分な点、ともだちてちょうで回収できる点も考慮して3枚採用です。

・マスタード いちげきのかた:1枚
2匹目のジュラルドンを立てる際に使うことがあります。決まれば勝率はグッと上がりますが、使うことにそこまで拘る必要もありません。
使わない場合はあくの塔のコストになるので無駄にはなりません。最悪ボールのコストにもなります。

・キバナ:1枚
エネルギーをつけたアルセウスVが後攻1ターン目にやられてしまったケースで使います。予め出しておいたアルセウスVを進化させ、スターバースでキバナ回収、エネ加速+Wターボ回収でトリニティノヴァが無理やり打てます。
2匹目のジュラルドンVMAXが上手く育たなかった場合にも、タイミングが噛み合えば使うことがあります。

・カリンの信念:1枚
想定シーンは主に2つあります。①アルセウスが退場してサイドを2枚取られたとき、いちげきエネルギーと組み合わせて280の打点を出してVSTARを倒す。②アルセウスとジュラルドンが退場してサイドを5枚取られたとき、320の打点を出してVMAXを倒す。
ただ、なぜか僕の場合は序盤に手札に来ることが多く、ほとんどあくの塔のコストになっていました。

・セイボリー:1枚
ミュウやパルキア、ムゲンダイナのベンチを減らすのに使います。3枚とはいえドローできるのも地味にありがたく、ベンチが減らせないときでもやることがなければ使います。
ダイナ相手にはこのカードが無いと厳しいですが、そこまで数はいないだろうと予想し1枚の採用です。

・あくの塔:3枚
このデッキのキーカード。2枚ドローでサポを掘りにいきます。雪道を割るのにも使います。4枚でもいいですが、トレコが欲しかったので3枚採用です。

・トレーニングコート:1枚
クラッシュハンマー対策。闘エネルギーが割られてしまったとき、このカードがないと詰みかねません。パルキアにも採用されるカードのため自分で貼るケースは少ないですが、保険として1枚採用。

・鋼エネルギー:6枚
アルセウス1+ジュラルドン2+ジュラルドン2+サイド1で合計6枚。よくサイドに2枚落ちるので本当なら7枚欲しい。

・闘エネルギー:3枚
ジュラルドン1+ジュラルドン1だが、初手次第ではアルセウスにも貼るので3枚採用。

・いちげきエネルギー:1枚
カリンやベルトとあわせてVSTARを倒すのに必要。余ったらあくの塔のコストにもなる便利カード。アルセウスに貼れない、トリニティノヴァで貼れないなどのデメリットも考慮し1枚。

・ダブルターボエネルギー:4枚
後攻の場合に初手でどうしても欲しいので4枚。余ったらすごい傷薬のコストになります。たまに逃げエネにもなる。

3.各対面で意識したこと


ミュウ対面
当然ながら先行確保を目指しますので、ここでは先行の場合を解説します。後攻になってしまった場合は頑張って1ターン目にトリニティチャージを打ちましょう。

前提として、後1メロディアスエコーで270の打点が飛んでくるものとして考えます。
この場合、バトル場のポケモンはほぼ確実に気絶するため、2匹目以降のポケモンを準備する必要があります。ポイントは、アルセウスを2匹立てることです。
アルセウスジュラルドンの強みは「2-3-3のサイドを押し付けられること」という話をよく聞きますが、ミュウ対面においてはこれに拘ると勝てないと感じています。ミュウ特有の速攻でアルセウスが取られ、ジュラルドンにエネが加速できないままズルズルと負けてしまうからです。これを回避するため、アルセウスを2匹立てます。
なお、ここで記載するのは理想パターンのため、手札次第では実現できずそのまま負けます。そういうこともあると思います。

■先行1ターン目
バトル場がアルセウスで開始できる前提です。ベンチにはできればジュラルドンAとアルセウスBを立て、前に基本エネルギーを貼ります。ダブルターボではキバナでエネルギーが加速できないためです。おまもりを前のアルセウスに貼れるとさらにベターです。

■後攻1ターン目
相手がしっかり回った場合、次のような盤面になることが多いと感じています。

・バトル場:メロエッタ
・ベンチ :ミュウ×2、ゲノセクト×3

最初に書いた通り、メロエッタのメロディアスエコー(Fエネ3枚+タブレット1枚)で240の打点が飛んできて前のアルセウスVがきぜつします。このとき、ジュラルドンを場に出します。

■先行2ターン目
アルセウスをVSTARに進化させ、スターバースを使います。スターバースでは以下のカードを手札に揃えることを目指します(番号は優先順)。

①キバナ
②ダブルターボエネルギー
③あなぬけのひも
④こだわりベルト

要求が高いように見えますが、キバナでもう1枚好きなカードを回収できるため、4枚のカードのうち1枚が手札にあれば揃います(もちろんサイドの確認は必要ですが)。
キバナでアルセウスにエネルギーを加速、ダブルターボエネルギーを手貼り、あなぬけのひもを使って相手のVポケモンを呼び出します。このままでは打点が180でゲノセクトを倒せないため、ベルトを貼って210に底上げします。
ここまで頑張ってサイドを4対4のイーブンに持ってくることができます。

■その後
注意するべきはサイコジャンプです。ベンチにミュウVがいたり、空きがあったりする場合、ミュウVMAXを殴ってもサイコジャンプで逃げられてしまいます。カリンの信念を絡めてワンパンを狙ったり、ボスの指令を使って裏のVポケモンを呼び出したりして、サイドを確実に回収することを心がけましょう。

※相手のベンチにミュウV不在かつ5枠埋まっている場合はミュウVMAXを狙うのも間違いじゃないと思います

また、ダイミラクルでジュラルドンがワンパンされるケースは(たぶん)無いため、すごい傷薬で耐えながら好機を待つイメージです。博士の研究などのドローソースを駆使して欲しいカードを掘り当てましょう。

4.おわりに

ここまでご覧いただきありがとうございました。
アルセウスジュラルドンは使っていて爽快感もあり、また単純明快なため僕のような日の浅いプレイヤーにも馴染むデッキにだと思います。この記事がアルセウスジュラルドンを使用する際の一助になってくれると幸いです。
また、疑問点や追加で聞きたいことがありましたら、Twitterのリプライ/DMまでご連絡ください。なるべくお応えするようにします。
まとまり次第追記していきますので、その際はTwitterでもご連絡させていただきます。
ありがとうございました。


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