2024.02.18
彼の母親から仕送りで送られてきたみかんを食べようと思った。届いてから少し時間が経ってしまったせいか、底にあった一個がきゅうとしぼんで白い煤を散らしていた。「ああ、もうこれはだめだ」と思って、隣に転がっていたもう一個を選んだ。コイツももう腐っているかもと思いつつ、何か甘いものを食べたいという欲求に逆らえずに口に放り込んだ。少しだけ苦くて舌がぴりつく。多分腐りかけだったと思う。
無性にいらいらする。腹が立つ。部屋はとっ散らかっていて、洗濯物は溜まるしキッチンのコンロはベタベタで、