ママ友への道 2003.4.12
■ママ友への道
今年になってすみれのクラスは子どもの数が倍になった。
今のクラスで仲良くおつきあいをしているようなお母さんがいない私は、新しく入ってくる人になんとなく期待していた。
お友達がいないので、転校生が来るとやたらとすりよっていく女の子のように。
自分と同じくらいの年齢で、いや年齢は上でも下でもいいから、同じような感性のお母さんはいないものかしら。
家を行き来して子ども同士楽しく遊べるような、家族ぐるみでおつきあいできるようなお友達がほしいなぁ。
今日の保護者会に、そんな下心を胸に参加した私。
しかし教室のドアをあけて、そんな野望は打ち砕かれた。
新しく入った人のほとんどは‥ヤンキーだった‥。
いいいやいいんだけどね。もしかしたらその中にも気の合う人はもしかしたらもしかしているのかもしれないけどね‥。人を見かけで判断しちゃいけないんだけどね‥。 でも下手したら私よりひばりの方が年が近いかもしれないんだよ。とほほ。
■園長の話 ~特例保育編~
特例保育を受ける予定の親だけ集められての説明会があった。
ここの保育園は認可保育園ではあるのだが、基本的に非常に「幼稚園」っぽい。
一日のスケジュールがきっちり決まっていたり、毎月絵本を持ち帰ってきたり、保育園の中で習い事の教室があったり、一応「春休み」や「夏休み」なんていうものもあったりするのだ。
もちろん保育園なのでそうは言いながらも普段どおりに保育はしてくれるのだが、「休めるご家庭は休んでください」といわれたりする。でも普通に会社に勤めていたら、春休みなんてありませんぜ。夏時間も冬時間も関係ありませんぜ、と思う私。
実際ほとんどの家庭はいつも変わりなく子どもを預けているようだ。
特例保育というのは朝7時15分から9時までと、夕方5時から6時15分までの時間をいうのだが、保育園としては「本当に勤務時間の都合でどうしても必要な方だけが受けてください」という姿勢を示している。
その説明会で園長のお話があった。
「ここの保育園では11時間保育を行っていますが‥」で始まる園長の話は、家庭で見られる時はできるだけ保育園に預けないで下さい、というような予想通りの話であった。
話半分で聞いていた私であったのだが、園長が「土曜日は仕事をお休みできる方は家庭保育をお願いします」という話の中で、「ここの保育園はご存知のように近隣にパチンコ屋がありまして」と言い出した瞬間に、何か面白い話に発展するのでは‥といきなり身をのりだしてしまった。
「お昼寝をしているときに、パチンコ屋から軍艦マーチが聞こえてくることもあり、決して恵まれた環境ではございません」
軍艦マーチってあなた‥。それは確かにひどい環境だわ。
で、そこからどのように話が発展するんだろうか。
一度落としておいて最後はあげるという作戦なのだろうか。
「先日は、ここのパチンコ屋に入った母親がパチンコに熱中するあまり、子どもが外に出たことに気づかずにいて、子どもはバックしてきた宅配のトラックに轢かれるという痛ましい事故がありました。」
えええ?パチンコに熱中?それってここの保育園の父兄ってこと?
聞き捨てならない話じゃないか、それは。
「幸いにもうちの保育園のご父兄ではございませんでしたが、いつ何時そういうことが起きるかわかりません」
なんだ。父兄じゃなかったんだ。
いつ何時っていうけど、その話と特例保育のどこに関連があるのかいまいちわからないんですけど。
「以上です」
わからないうちに話が終わっちゃったよ。ぶわははははは。
■お気に入りの絵本
最近すみれにはお気に入りの絵本がある。
林明子の「おでかけの前に」と「おいていかないで」だ。
「本を読んであげようか?」と聞くと、必ずこの2冊を選んでくる。
そして読んでやると、「だめだめ!」「おいてかないで!」と絶妙のタイミングで声をあわせてくる。
女の子がお人形を寝かしつけているところでは、自分もその人形を指でさすりながら一緒に「よしよしよしよし」と言っている。
最後のページの1つ前のページぐらいで、「もっかい!」と予約してくるあたり、ひばりとそっくりだなぁと思う。
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