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脂肪抑制法

脂肪抑制法・脂肪定量についての出題のまとめです。

★過去問Check★
第17回(10)脂肪抑制
第16回(8)Dixon(16)脂肪抑制(31)CHESS読影
第15回(12)脂肪抑制

第14回(19)STIR
第13回(22)STIR(23)Dixon
第10回(10)SPAIR
第9回(5)脂肪抑制(16)脂肪抑制
第7回(2)脂肪抑制・脂肪検出
第6回(2)撮像技術(10)脂肪抑制(30)原理
第5回(13)脂肪抑制

過去問は日本磁気共鳴専門技術者認定機構のホームページにPDFデータが公開されておりますのでそちらをご活用ください★
 
★二項展開パルス・化学シフトの計算問題はこちら★



問題1 脂肪抑制法 一般

  1. 拡散強調像には必要不可欠である.

  2. モーションアーチファクト低減に寄与する.


【解答】

  1. O

  2. O

【解説】

  1. 1拡散強調画像で一般的に使用されるEPI法では脂肪による化学シフトアーチファクトが顕著に表れるため,対策として脂肪抑制法の併用が必須とされている.

  2. モーションアーチファクト低減のためには,動きを抑えたり呼吸同期法や空間抑制パルスを使用する.血流によるゴーストに対しては,撮像時間を長くしたり流速補正や心拍同期法を用いる.脂肪抑制を使用すればモーションアーチファクトを起こす信号自体が低下するのでアーチファクト低減につながる.

【参考文献】
1.荒木力,MRI完全解説第2版,秀潤社,2014,271
2.荒木力,MRI完全解説第2版,秀潤社,2014,609


問題2 CHESS(chemical shift selective)法

正しい記述はどれか.

  1. 共鳴周波数の差を利用して特定の組織だけを飽和させることができる.

  2. 水と脂肪の共鳴周波数差は15.3ppmである.

  3. 脂肪の周波数領域に選択的にRFパルスを照射しその直後にデータ収集を行う.

  4. 選択的脂肪抑制法は静磁場強度が高いほうが有利である.

  5. 周波数選択的脂肪抑制法によってメチル基(CH3)の信号は抑制される.

  6. 脂肪抑制に用いる照射パルスの送信出力が大きいほど脂肪抑制効果が高い.

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