EPI法 DWI法
EPI(echo planar imaging)と拡散強調像(DWI)の対策問題です。
★過去問Check★
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第8回(8)拡散(31)EPI
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第6回(11)拡散(20)拡散(38)拡散
第5回(10)拡散(31)EPI
過去問は日本磁気共鳴専門技術者認定機構のホームページにPDFデータが公開されておりますのでそちらをご活用ください★
問題1 EPI法
次の各記述について,正しければOを,誤っていればXを記入してください.
磁化率アーチファクトは位相エンコード方向が目立つ.
化学シフトアーチファクトは位相エンコード方向に出現する.
折り返しアーチファクトは周波数エンコード方向に出現する.
N/2アーチファクトは周波数エンコード方向にFOVの半分だけ位置ずれする.
T2フィルタリングによる解像特性の劣化は位相エンコード方向に出現する
【解答】
O
O
X 折り返しアーチファクトは位相エンコード方向に出現する.
X N/2アーチファクトは位相エンコード方向に出現する.
X T2フィルタリングによる解像特性の劣化は画像全体に出現する.
【解説】
磁化率効果はGRE法で出現しやすく,EPI法で最も顕著に出現する.磁化率アーチファクトは位相エンコード方向が目立つ.
EPI法ではデータ読み取り時間が長いため,化学シフトアーチファクトは位相方向に出現する.一方SE法やGRE法では化学シフトアーチファクトは周波数方向に観察されるため注意.
関連問題として第5回(31)では「ケミカルシフトと同方向に歪みは大きく出現する」という設問があったがこれは正しい.EPIは位相方向の1pixel当たりのバンド幅が非常に狭く,歪み,ケミカルシフトともに位相方向に描出される.折り返しアーチファクトは周波数エンコード方向よりも位相エンコード方向に出現しやすく,EPI法も例外ではない.
N/2アーチファクト(エヌハーフアーチファクト)は位相エンコード方向にFOVの半分だけ位置ずれするアーチファクトのことである.EPI特有のアーチファクトで,k空間を右に進むときと左に進むときの信号の位相が微妙にずれることが原因で発生する.
高速SE法と同じく,各信号のTEが異なり後半の信号が微弱なため,TE平均化とT2フィルタリング,それに伴うボケが生じる.「解像特性の劣化」は位相エンコード方向に特有に出現するのではなく画像全体に影響する.
問題2 EPI型DWI
次の各記述について、正しければOを、誤っていればXを記入してください.
歪みの最大要因は渦電流である.
FOVを変えない場合位相エンコード数によって画像歪みに変化はない.
周波数方向エンコード数は歪みに大きく関与する.
歪みを改善するためにはTEを大きく設定する.
ショット数の設定は歪みに大きく関与する .
歪みを改善するためには受信バンド幅を狭くする.
b値の設定は歪みに大きく関与する.
静磁場強度が2倍になると磁化率効果の影響は4倍に増強する.
空間分解能を維持して位相エンコード数を減らす方法として,パラレルイメージング・half scan・長方形 FOV がある.
位相エンコードステップ数の低下はアーチファクトの発生やSNRの低下を引き起こす.
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