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頚部検査

頚部検査の対策問題です。

★過去問CHECK★
第16回(31)撮像技術
第13回(47)読影・撮像技術
第10回(35)解剖

過去問は日本磁気共鳴専門技術者認定機構のホームページにPDFデータが公開されておりますのでそちらをご活用ください★



問題1 頚部の解剖について正しい記述はどれか.

  1. 中咽頭は硬口蓋・軟口蓋移行部から喉頭蓋谷までをいう.

  2. 梨状陥凹は下咽頭がんの好発部位である. 



【解答】

  1. O 


【解説】

  1. 鼻腔の奥から気管・食道の始まりまでのことを一般的には「のど」と呼ぶが,医学的には「咽頭」と「喉頭」とに分かれている.
    咽頭は鼻腔や口腔の後方に位置する食物と空気の共通の通路.
    喉頭は気道の一部であり,同時に発声器官でもある.

2.下咽頭は梨状窩,後壁,輪状後部に分類される.
下咽頭扁平上皮がんは50~60歳代の男性に多く,半数以上が梨状窩に発生し,後壁,梨状後部が続く.
喫煙や飲酒が危険因子とされる.
腫瘤を形成して深部組織に浸潤するのに加え,粘膜や粘膜下を主体として表在性に進展することがあるため,画像所見と内視鏡所見の対比が重要になる.


【参考文献】
1.磯辺智範 編集,松村明・阿部泉 監修,若葉マークの画像解剖学 第3版, MEDICAL VIEW,2019.154
2.高橋雅士 監修,前田正幸 編集,頭部画像診断の勘ドコロ,MEDICAL VIEW,2014,366
磯辺智範 編集,松村明・阿部泉 監修,若葉マークの画像解剖学 第3版, MEDICAL VIEW,2019.155


問題2 頚部の撮像技術に関する正しい記述はどれか.

  1. Motion artifactを軽減するため,受信バンド幅を広く設定した.

  2. Metal artifactを軽減するため,T1強調像をspin echo法からfast spin echo法に変更した.

  3. CSFのflow void軽減のため,T2強調横断像にfast spin echo法を選択した.

  4. 腕神経叢を評価するため,拡散強調像の脂肪抑制法は局所磁場均一性の高いCHESS法を選択した. 

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