KING OF PRISM7周年にして初めて浴びた、プリズムの煌めき

※この記事は『KING OF PRISM by PrettyRhythm』応援上映の感想を綴ったものになります。

2023年3月4日、KING OF PRISM7周年記念上映イベント(17時50分の回)に参加してきました。

私がKING OF PRISMについて知っていることは、応援上映が有名であること、楽曲の素晴らしさ、「みんなに、言いたい事がありまーす!」というフレーズくらいでした。今回の応援上映の参加は応援上映そのものへの興味と、主人公らしき彼が何を言いたいのかがずっと気になっていたことが主な理由です。

映画を観てから応援上映に臨むか、初見で臨むか迷いましたが、90秒でわかる!という振り返り動画を3本視聴し、これは考えるより感じる作品だ、と感じ取り、キャラクターの名前、メンバーカラーといった最低限の情報のみを頭に入れることにしました。

当日。一条シンくんによる注意事項の説明と提供コールの後、Over The Rainbowのプリズムショーから本編が始まります。

「何…これ!?」

圧倒されるシンくん。それはこっちが知りたい、無限ハグってなんだ?と言いたくなる気持ちを抑えつつ、私もOver The Rainbowの謎の力に圧倒されていました。メンバーそれぞれの必殺技風アピールタイムが終わると河川敷へとシーンが切り替わり、速水ヒロさんが女の子と自転車の2人乗りをしています。

ヒロ「大丈夫?重くない?」
女の子「うん、全然平気」

こういう男女の2人乗りで女の子が前なの珍しいな、と少々の疑問を抱いたと同時に、これがただの鑑賞会ではなく、応援上映であったことを思い出します。女の子には字幕のみで声がついていない。観客が声を出すところだ、と瞬時に理解しました。これは初見でも発声ポイントが分かりやすくて親切だ。

次のシーンでは神浜コウジさんが前側で自転車を漕いでおり、後ろの女の子から差し出されるソフトクリーム(!?)に現を抜かし、よそ見運転をしています。

\前見て~!/ \危ない!/

あ、こういうタイプの声援もあるんだ。やっぱり難しい!

といった感じで、私の人生初応援上映がスタートしました。

「ぼくの名前は一条シンです!」
 \いい名前〜!!/

「はいっ!」
 \いい返事~!!/

当たり前のように声援が飛び交い、自転車やムチの動きに合わせてペンライトが振られる空間。昔テレビの特集で見て、へぇ今はこんなのがあるのか…と軽く流していたキンプリの応援上映に、まさか自分が参加するとは思ってもみませんでしたが、戸惑いは束の間、十数分後くらいにはこの場を楽しんでいました。
以前から好きで聴いていた楽曲『Shiny Seven Stars!』の「戸惑いは2秒 あとは楽しさが永遠さ!」とはこの事だったのか、と感動を覚えつつ(流石に2秒では無理)、プリズムエリートの方々に習い徐々に声を出し応援していきました。

序盤印象深かったのは、如月ルヰさんが一条シンくんを抱擁し壮大な音楽が流れるシーン。突如盛大な拍手が巻き起こり、”全米が泣いた”と宣伝文句をつけられるタイプの映画ばりにスタンディングオベーションな空気になっており、私もワケが分からないまま空気に飲まれ2人に拍手を送っていました。

それとファンがザワザワするシーンが何度かあったのですが、その度に劇場内も皆さん迫真の「えっ…?😨😥😰」に包まれるのが没入感があってすごく良かったです。本当に迫真でした。流石プリズムエリートの方々。

中盤では、仁科カヅキさんと大和アレクサンダーさんのプリズムバトル(?)が勃発。どうやら十王院カケルくんのご実家が開発したというプリズム測定器(?)でバトルの勝敗を決めるようです。同時刻、別の場所にいた神浜コウジさんと一条シンくんも、プリズムショーで対決することに。

カヅキさんとアレクサンダーさんがプリキュアの変身シーンさながらのフォームチェンジを済ませると、バトルがスタート。かかった楽曲は………

『EZ DO DANCE』
……………!!!?TRFだー!!!

ウヒョーーー!!!!
これにはカケルくんもタイガくんも、私も興奮気味です。一体、どうなっちゃうんだ〜!?

…………………………

EZ DO DANCE!Foo!EZ DO DANCE!Foo!踊る君を見てる🎶
武内駿輔と増田俊樹歌が上手い!
ワザがスゴい!!何それ!ウインドなんとか?なんて?とにかくなんかスゴいよ!!!
え!赤い糸で縛られてるよ!シンくん大丈夫!?
とんでもない大剣が空から降ってきたよ!アレクサンダーピンチ!うおおおおシックスパック最強!シックスパック最強!Go to heeeeeeell!!!!!
コウジさん、はちみつキッスって何ですか?なぜ尻からはちみつを出しているんですか?
シンくん覚醒!無限ハグ!無限ハグ!?無限ハグだーーーーーッ!!!

……………………………


こんなことを言っていましたが、ちゃんと通しで見たらすごくアツかったんですよこのプリズムバトル。プリズムエリートの方々のペンラ芸も素晴らしかった。ペンライトを剣に見立てて振り下ろしたりトルネードさせているさまに、私は見よう見まねでついていくほかありませんでした。冷静に考えると何がなんだかワケが分からない。それでも、ワケも分からずブチ上がれる。これがプリズムの煌めきか、とここで思い知らされました。合っていますでしょうか、この感想。

そんなこんなであっという間に終盤。神浜コウジさんのハリウッド行きが決まり、Over The Rainbowは活動を休止することに。悲しみに暮れる会場。コウジさんからの伝言で、シンくんがステージに立ちます。

「一条シン、いっきまーす!」

シンくんのプリズムショーで再び湧き上がる会場。学校の屋上にシーンが移り、突如未成年の主張ばりにシンくんが叫びだします。

「みんなに、言いたいことがありまーす!」

ああ、CM等で何度も聞いたことのあるこのフレーズ。彼は何を言いたいのだろうとずっと気になっていたのに、その先を聞くことはありませんでした。

7年もの時を経て私はやっと、それに全力で応えます。

 \なーにー!?!!?/

おそらく著名なプリズムスタァであろう方たちの思い出ボムの中、シンくんが続けます。

「みなさんは覚えていますか?あなたが初めてプリズムショーに出会った時のことを!」

シンくんが言いたかったのは、プリズムショーに出会って周りの世界が輝きだしたこと、この心のときめきをたくさんの人に知ってもらいたいということ、そのためにぼくはこれからもずっとずっと歌い続ける、ということでした。

私にとっての初めては、まさに今日この瞬間です。覚えているも何もありません。
私はこの時、確かに感動していました。謎の感動で涙ぐんですらいました。ワケが分からないの連続だったのに。何かに対する“好き”という純粋な気持ち。愛や情熱はこんなにも素晴らしいものなのか。
雰囲気に飲まれすぎじゃないか?と、今振り返ると思いますが、これがプリズムの煌めきの力なのでしょう。
言いたいことがあると叫び続けてくれて、プリズムの煌めきを教えてくれてありがとうシンくん。君がいなければ私は、プリズムの煌めきを知らずに死ぬ人生だったよ。

言わずと知れた名曲『ドラマチックLOVE』とともに流れるエンドロール。たった1時間の映像だったとは思えない程の満足感と少々の疲労感に包まれ、私の初プリズム体験は終了しました。

この劇場版1作目を見てからまた改めて楽曲を聴いてみたのですが、“プリズムの煌めき”とは、世界が輝いて見えるくらい素敵なものに出会えて、心をときめかせながら生きている人が放っている輝きのことなんじゃないかと思いました。
スタァ達だけではなくて、スタァ達に出会えてファンになってくれたあなたもプリズムの煌めきを放っていて、あなたも誰かにとってのスタァなんだよ、あなたも輝いてる世界の一部なんだよ!と、何かを愛する気持ちを肯定してくれて、その素晴らしさを伝えてくれている。それがこのKING OF PRISMという作品の本質なのかなと。本編での伝え方は大分メチャクチャで、それがこの作品の魅力ではあると思いますが、カオスのひと言で片付けるには勿体ない。とても真っ直ぐで純粋な気持ちのこもった作品だと感じました。

『ドラマチックLOVE』や『366LOVEダイアリー』は、曲単体でラブソングとしての完成度がすごく高いなと思っていましたが、これらはきっとキンプリに出会ったファンの気持ちを歌った曲でもあるし、プリズムスタァたちがファンに向けて歌っている曲でもあるのですね。プリズムスタァたちはプリズムショーで、ファンは応援上映という形でまっすぐな気持ちを伝え合っていて、作品とファンとの間に相互関係ができている。だから7年もの間、たくさんのファンに愛されるコンテンツになったのかなと思いました。

と、長々と書き連ねましたが、シンプルに楽しかったです。『EZ DO DANCE』で完全に惹き込まれました。私を混乱させた90秒でわかる(90秒じゃない)(わからない)動画の映像が、まさかこんなにアツくなれるものだったとは。今も頭から離れません。電子ドラッグの類でしょうか。調べたらアレクさん×タイガくんVerもあるということで、以降の作品でまたアツいプリズムバトルが見られそうです。
とはいえ本当に、全盛期にハマりたかったと思わずにはいられません。初めて応援上映に来た人、という質問で手を挙げている人がほぼいなかったので驚きました。初めて見る作品で、しかも1人で応援上映って無謀なことしたかなとビビっていましたが、初見でも全然ノれますし、観ている間は会場一体になるので、1人でも関係なかったです。まだ見ていない劇場版とTVアニメシリーズがあるのでまだまだ楽しめそうですが、応援上映で観た方が楽しい作品ですよね…。プリズムラッシュもプレイしてみたかったし、ライブにも行ってみたかったです。

最後にシンくんはずっとずっと歌い続けることを誓っていたので、彼らに再び会えることを願い、待ちたいと思います。KING OF PRISM、最高


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