見出し画像

偉い人のイエスマンに見える人でも、実は偉い人の右腕として組織を回している人がいる

Books&Appsを見ていたら「評判の良くない社長のイエスマンが実は会社を動かす原動力だった」という記事を発見。記事のタイトルそのままの内容なのですが、俯瞰して考えてみるとなかなかに学びの多い内容でした。

掲題のイエスマンは社長直轄部門の部門長に当たる方で、会議で社長が発言したことに対して常にすかさず賛同意見を言っていたとのこと。これだけ読むと、自分の意見を持つことなく、えらい人の言うことを無批判に賛成しているだけの人をイメージしてしまいがち。もしかしたら記事中の人も実際にもその通りなのかもしれませんが、それだけに留まらない価値を提供していたようです。

社長は発想に瞬発力があるがゆえに、あまり練られていないアイデアを思いつきでポンポン発言してしまうとのこと。普通であれば偉い人の思いつきの発言は現場からするとリアクションしにくくて対応に苦慮するものですが、どうやらこのイエスマンの人が社長の発言に賛意を示しつつ発言内容を具体的に咀嚼してブレイクダウンしていたようで、それゆえ社長の思いつき発言であっても、みんなが闊達に議論できるようなっていたようです。

これっていわゆるロジカルシンキングの一種で、ぼんやりしたことを具体化・具現化できるのは立派なスキルですよね。この方は意識してか無意識かはわかりませんが、そのスキルを社長の発言の具現化に全フリしていたように感じます。この価値を気付ける人はいるのでしょうが、気づけない人は「ただのイエスマン」と感じてしまうのかもしれません。この方のイエスマンぶりの良し悪しは実際に相対してみないと判断できないのですが、こういった「周囲から気づかれていないけれど、むちゃくちゃ価値を発揮している人」というのはどの会社にもいますよね。

価値を提供している様子がわかりやすく、誰もが理解できるものであればいいのですが、時には傍から見たら何をやっているかわからないけど、実はすごく重要なことをやっている人がいます。いわゆる縁の下の力持ちと呼ばれる人たちで、そういった人たちがいなくなると事業や組織が危機に陥ってしまう可能性大です。

そう考えると、特に管理職はメンバーたちの仕事の様子を人づての評判や噂話だけで判断することなく、できる限り自分で直接確かめることがすごく大切だと感じさせられる記事でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?