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「汗をかかずにもうかるシステム」の議論を見て、本当の課題は顧客視点だと感じたという話

ちょっと前にtwitterで「汗をかかずにもうかるシステム」という投稿が話題になっていたのをご存知でしょうか?とある店舗さんがPayPay決済の扱いをやめたことを告知するポップに以下のように書かれていたのです。

PayPayの2022年度決算取扱高が10兆円と聞いてやめました
(中略)
「汗をかかずに儲かるシステム」への小さな抵抗です

このツイートをきっかけにネット上で賛否両論、様々な議論が沸き起こっています。特に「汗をかかない」という表記を受けて、ネット上では「PayPayだけでなくクレカも銀行も同様に、システムの維持のために汗をかきまくっている」といった趣旨の発言もかなり目にしました。

確かにそういった考え方もあるかとは思うのですが、そもそも店舗を経営される方がどの決済手段を導入するか各店の利益構造や考え方によるところもあると思いますので、そのこと自体には良し悪しはない、純粋な経営判断なんだと思います。このポップの論点は汗をかくことの有無ではなく、顧客視点のマインドの有無なのではないかと感じました。

このポップは顧客に対する告知のはずが、書かれていることが顧客視点ではないのです。決済取扱高が10兆円で汗をかかないシステムであることは顧客にとっては関係なく、本質的には以下2つの視点に集約されるのではないかと思います。

1.キャッシュレス決済が世の中に求められているか
2.自分の店舗で求められているか

世の中で求められているから提供するか、事情があって提供できないか。そもそも自店では求められているのか、求められていないのか。シンプルにまとめるとこういったことなのではないかと思います。

今回はもともと提供していたものを「なくす」という判断をしたのですから、顧客にメッセージを発するのであれば顧客視点でデグレを理解してもらう内容が適切だったのではないかと感じました。

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