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既存事業を守ろうとしてもイノベーションのジレンマで身動きがとれなくなる
うちの会社のことをグループの会長の川邊さんが語っている記事を発見。現状維持のまま変われないことの恐ろしさを説明する記事なのですが、私自身も15年以上一緒の会社で事業をやっていただけあって、むちゃくちゃ納得で身につまされる内容でした。
ヤフーはインターネットの世界でいち早く成長していたこともあって、どこよりも早く規模を拡大し、どこよりも早く大企業ならではの停滞に悩まされていました。
PCインターネットの世界ではNo.1でしたが、SNS創世記のmixi全盛時代には遅れて参入したYahoo!Daysで失敗、ガラケー時代にはモバゲーやグリーに人気を奪われ、YouTubeやニコニコ動画の隆盛期にはYahoo!ビデオキャストで後追いするも失敗、そして同記事にも掲載されているように元々1to1メッセージングサービスのYahoo!メッセンジャーを運営していたにも関わらずLINEで市場を奪われるなど、自ら新たな価値を生み出せず、競合の後追いでうまくいかないことが続いていました。
企業が大きくなって既存事業の売上が大きくなってきて、新しいことへの投資のインセンティブが働きづらくなってきたわけで、これこそイノベーションのジレンマの典型的な状態でした。この状態は経営陣も当然のことながら正しく把握しているので、これまでもスマホファーストの掛け声のもとスマホ対応に注力したり、決済市場に参入すべくPayPayを立ち上げたりと”ここぞ”というタイミングでは全力で取り組んできたのですが、それでも市場全体の動きの中ではまだまだ変わり足りません。
ということで、同記事で語られている「変わらないことの本当の恐ろしさ」を多少なりとも理解している者として、少なくとも自分の手の届く範囲では変わり続けていけるようにトライを積み重ねて行こうとあらためて決意を新たにしました。
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