50代の青春18きっぷ鉄印旅(その2)
「青春」も「18」もそぐわない50代が「青春18きっぷ」を利用して鉄印を求めて旅した3日間の記録、2日目の模様です。
長良川鉄道に乗る
高校生の登校時間に重なりました。正当な理由での休暇気分と多少の背徳感がたまりません。観光仕様の車両が普通に通勤に使われているのが面白い。通勤時ピークの時間だったのか2両編成で運行されていました。
高校生たちは途中の駅で降りていきました。同じ制服の人間が車両中央の通路にズラーッと、内科検診か予防接種のときに見たあの光景のように、一列に並んで順番に降りていく様が新鮮でした。かと思うと、ホームには別の高校生たちが並んで乗車待ちをしていました。降りただけ乗ってくる、そんな具合でした。
長良川鉄道の本社がある関駅で途中下車して、1日フリー乗車券を購入しました。
次の電車に乗車。今度は美濃市駅まで乗ります。
さきほど途中から乗ってきたであろう高校の生徒たちで車内は満員でした。女子生徒のスカートの丈とカバンに付いているアクセサリーの量が始発駅で見た学校の生徒たちとは明らかに違う。学校のカラーはそんなポイントからわかります。
彼らも途中駅でザーッと降りていきました。本当に全員降りてしまいました。残った客は私ひとり。
高校生たちがいなくなったところから急に景色が変わっていき、生活路線から観光路線の雰囲気を帯びていきました。
終点の美濃市までワンマン運転に客ひとり。
また途中下車しました。
近くに廃駅となった名鉄美濃駅があるということで行ってみました。駅舎、線路、プラットホームが国の登録有形文化財となっているそうです。
いよいよ本格的に長良川に寄り添うように電車は進んでいきます。長良川の水の透明具合は電車の中からでもわかりました。
郡上八幡へ
そんな景観を楽しみながら、電車は郡上八幡へ到着しました。
いちど訪れてみたかった場所。戻りの列車まで1時間半しかないのですが、灼熱のなか、山の上の郡上八幡城を目指してみました。
天守の目の前までは歩いてこれました。しかし上る時間はなく入口で引き返しました。でも頑張った。
汗だくで駅に戻り、カフェで飲んだ地ビールの美味かったこと。
美濃太田まで戻ります。
美濃太田からはこの日最初のJR路線、青春18きっぷに今日の日付を押してもらい、岐阜へ向かいました。
美濃太田から岐阜は7駅。でも結構時間かかったなあという印象でした。
姫路へワープする
岐阜からは快速で名古屋へ。
名古屋駅に到着。昼食は「住よし」のワンコインきしめん。どのホームにもお店があるから便利です。すぐお店にアクセスできるよう、私は豊橋側の端の車両に乗っておきます。
ここで新幹線を使ってワープします。
姫路からのルートは翌日の動きから逆算して決めました。結果、少々複雑な乗り換えをすることになりました。
翌日の最初の目的を若桜鉄道(鉄印)としました。若桜鉄道への乗り継ぎ、そして戻ってきてからの乗り継ぎもスムーズに行いたい。若桜鉄道の一番列車(郡家6:54発)に乗ると時刻表上はうまくいきそうです。
今度は一番列車に乗るためには宿をどこにするか問題。乗り換え駅である郡家駅を通るJR因美線、乗り入れしている智頭急行沿線には駅チカリーズナブル宿が見つかりませんでした。少し離れるけれど、路線の中継地点でもある津山駅の駅前に宿を取りました。
では最後にどうやって姫路から津山に行くか。青春18きっぷを持っているので姫新線を使うのが王道です。でも…
鉄印集めをしながらの旅なので、できればこのあたりを走る智頭急行にも乗って鉄印をゲットしておきたい。鉄印をもらえる駅は…上郡だ!ただし17:10で窓口が閉まってしまいます。その時刻までにたどり着けるか調べました。
イケるやん。
上郡から先もうまく行けそうでした。
姫路からのハプニング
しかしふたをあけてみると…
姫路駅在来線ホームに行くと、遅延のアナウンスが聞こえてきました。しかも相当厄介な感じでした。
この日朝に起きた接触事故の影響が夕方になっても解消されず、列車によっては数十分〜1時間遅れという、ダイヤはグダグダな状態でした。
予定していた列車のひとつ前の列車がホームに入ってきたのが16:06頃。しかも網干までしか行かない。
姫路を発車したのが16:20過ぎでした。
網干で全員降ろされました。
正直、列車間隔が空いているんだから、もっと柔軟に対応できるんじゃないの?と思いましたけどね。
ホームで30分近く待ちました。
17:00前に本来乗る予定だった列車がようやく網干駅にやってきました。ここから相生へ。相生で待機していた電車に乗り継いで予定より40分ほど遅れて上郡へ着きました。
智頭急行上郡駅には、上に書いたような理由で、17:10までに行かなくてはなりません。
時刻は17:20になろうとしています。智頭急行の特急「スーパーはくと」はJRへ直通運転をしているので、もしかしたら遅延の対応で窓口はまだ空いているかも知れない。望みをかけて智頭急行の上郡駅改札まで行ってみました。
ちょうど駅員さんが3人集まっていて、窓口を閉めようとしていたところでした。閉まる扉に半分手を突っ込んだような感じで、きっぷを買うついでに「鉄印」も…と頼んで購入させてもらいました!
「鉄印」問題は解決したので一安心です。
駅前で1時間待ち、当初予定していた一本あとの電車に乗りました。
事故の影響はその後も続きました。行き違いの特急が遅延して、途中駅で予定より長く停車しました。そのタイミングで運転士さんが佐用駅で乗り換える乗客の有無を調べ(私は当然手を挙げる)、JRと連絡を取り、発車待ち、乗り換え時間の確保をしてもらえることになりました。そんな理由でこれ以降の区間での駅章、車両の写真はありません。
旅のスケジュールでは1時間の乗り継ぎ箇所を組み込んでいたので、結果的に予定とそれほど誤差なく津山駅に到着できました。ただ食事の時間は取れなかったため夜はコンビニメニューになりました。
最後の数時間で予定外のことが起こりましたが、ラッキーがあったり、待ち時間がクッションとなり、後に引きずる被害なく一日を終えられました。
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