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シリコンバレーの青い空

ニュースアプリのPulseでひさしぶりにSanFranciscoChronicleの記事を読んでいて昔を思い出しました。ITがWindows95で絶好調になってきたその頃、私はSanFranciscoのちょっと南のBurlingameという所に住みSanJose近辺の会社に通勤していました。生活と通勤には車が必須な米国ですから会社契約で格安のホンダシビックのレンタカーを借りていました。しかしそういう車は1ヶ月もすると飽きるもの。交渉の末数段格上のスカイブルーのサンダーバードコンバーチブルをわずかな費用の上乗せで借りることに成功。次の朝喜び勇んでルート101を会社に向かいました。しかし初春のシリコンバレーは結構寒いのです。オープンカーなので10分もすると体が冷えてきてしまいました。ヒーターもあまり効かないのでどうしようかと考えていると数百メートル先にToyzaurusの大きな看板が見えてきました。不思議なのですがその時はあそこへいけばあったかいコートかジャケットがあるなとなぜか思ってしまったのです。当然店内にはそんなもの売っている訳がありません。
しょうがないなと見回していると目に入ったものがありました。それは大人用のカンガルーの着ぐるみだったのです。私はこれは暖かいしうちでもパジャマ代わりに着れるなとほくそ笑み買ってしまったのです。お金を払い店を出て、さてとカンガルーの着ぐるみを車の中で着始めました。すると駐車場にいた人たちが私を指さし手を振ってくれるのです。状況を理解しないまま私は嬉しくなり車の座席の上に立ちしっぽを振ったりジャンプして、手を振ってくれている人たちに応えていました。根っからのお調子者で加減を知らない私は心の底より喜んでしまいました。そこで私は心を決めてしまったのです。このカンガルーの着ぐるみを通勤用ライダーウェアにしようと.... 。しかも紫外線の強い米国のハイウェイをドライブするにはサングラスは必需品です。
そのときから スカイブルーのコンバーチブルを、カンガルーの長い首下からサングラスをかけた人間の顔がのぞくワケノワカラナイ生き物が運転するという通勤風景がルート101で始まったのです。
続きはまた明日 !

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