「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」

リクルート創業者 江副浩正

あのリクルート事件後、すっかり姿を消してしまった江副さんですが、立派な経営者であったと同時に、もう一つ残した功績は、リクルートという会社が派出している数々の人材ではないでしょうか。今更ながら同社出身の経営者や起業家が多いのに驚かされます。
江副氏は「社員は皆、経営者である」といい続けてきました。また社訓には「自ら機会を創り出し、自らを変えよ」という言葉があり、それは今でも根付いていると言います。同時に、「PC制」、「new-RING」がこの社風を支え、多くの成功者する起業家や社長を生み出しているという話です。
「PC制」とは、会社の中にプロフィットセンター(独立採算で会社のような組織)をつくり、その長を社長として権限を委譲する制度です。この制度によって、社員はリクルートにいるうちから、組織のトップに立って収益を生み出す構造を体験することができ、リクルート卒業後の企業へと生かされていくのだと思います。
一方「New-RING」とは社内での新規事業提案制度の事で、入社年度によらず、すべての社員が新規事業の提案を行うことができる制度です。そして、提案が承認されると提案者自身により実際に事業化され、これまで「ゼクシイ」や「ホットペッパー」「R25」などが誕生してきたという話です。
まさに「企業は人なり」を証明するような話ではないかと思います。

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