寺岡呼人さんがミスチルについて語る

デビュー前からMr.Childrenを知る寺岡呼人さんがミスチルについて語ったこと(2012年)。

●出会った頃(1991年)のミスチルの印象

「友達のバンドの対バンで出ていて、たぶん僕が、この業界の中で一番最初に出会ってるんじゃないかなって思うくらい最初期の友達なんじゃないかと思いますけど。

当時、あんまりなかったポップスをやるバンドだったんです。世の中はバンドブームだったじゃないですか、バンドブームという中ではすごく浮いてたわけですね。もっと言えばロックっぽくなかった。その当時の世の中から見ると。だけど、今見るとどのバンドよりもロックっぽいんですね。そのやり続けたスタイルを貫き通すことがロックなのかなーっていう・・。だから、誰一人長髪でドラッグでセックスでという人はいないのに、ぁの4人が佇むとロックな感じがしちゃう。これが本当のロックであり、いわゆる日本のロック・・・」


●ミスチルの魅力

「20年間ずーっとクオリティーを保つアーティストを僕は見てないんですよね。そのクオリティが下がらないのがこんなに身近にいるなんてな感じですよね。だから、初めてじゃないですかね、日本のバンドで。それは楽をしてそうしてるわけじゃなくて、常に曲を書いてますからね。たぶん書け書けと言われて書いてるわけじゃなくて、能動的に自分から書くという事が日常になっていることがクオリティーが下がらないところなのかなって思います。
僕もバンドをやっているのでわかるんですけど、バンドはある意味「村」なんですね。そこが一つの社会で、ちょっとでもうまくいかなかったらその村はすぐ崩壊するし。だから、長年続けられるということは奇跡中の軌跡だと思うし、それがトップクオリティーっていうのはさらに奇跡中の軌跡で、そういう意味であの4人だけしかあり得ない奇跡的な関係性と奇跡的なお互いのリスペクトその融合がMr.Childrenなんじゃないかなという気がします。

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