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歴史ショートショート(小説) まとめマガジン

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1分~数分で読める歴史ショートショート(小説)をまとめました。 お気軽にお読みください。
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#時代小説

『ユダの娘』

 押し寄せる兵たちのざわめきが、遠くさざ波の音のように聞こえる。  かすかに、火薬のにお…

美新流
3か月前
4

『二枚の鏡』

 江戸幕府老中・青山忠俊の肖像画は、見る人に強烈な印象を与え、不思議な感慨を抱かせる。 …

美新流
3か月前

真間の手児奈伝説異聞『恋ひてしあらん』

 一 「殿は、またふさいでいらっしゃるのか?」  阿保(あぼ)親王に仕える帳内(とねり)・藤…

美新流
3か月前
1

『武夫の道』

 一人の少年が、一本の真っ暗な道の上にたたずんでいた。 「あれ? 自分は今まで、いったい…

美新流
3か月前
5

『満月の夜』

 十六夜の月が、煌々と酒杯を照らしている。  今宵は神無月にしては寒くもなく、ゆるやかな…

美新流
3か月前
3

『刀身と鎌』

 東海道五十三次のうち、八番目の宿場町である大磯では、旧暦五月二十八日に降る雨を、「虎ヶ…

美新流
3か月前
3

『憂国の宴』

(いったい自分は……、これ以上、何をすればよいというのだろうか?  だが、今のままでは心の安まることなど、ありはしないではないか。)  男は声にならない独白を続け、その悲痛な心の叫びは、男の眉間に深々と皺を刻み付けていた。 「兄者よ、そんな顔をしながら酒を飲んでもうまくはなかろう。兄者も好みの女に酌でもさせればよいものを……。」  とある城郭の一室で、その国の領主である兄と、それを補佐している弟とが、並んで酒を酌み交わしている。食膳には山海の珍味が並び、上等な酒の薫りが周囲に

『希望の光』

「宙(そら)にまします我が母よ。  この土地はとても暗く、そして、とても淋しい……。  なぜ…

美新流
3か月前