【連載 北村先生に聞いてみよう】労災保険の加入対象が広がったと聞きました。私でも入れますか?(ねっとwork5月号抜粋)

4月から特別加入制度に「俳優」や「アニメーター」の方が追加され、労災制度自体も多様な働き方に合わせて変更がされています。

労災保険は主に仕事でけがしたときに会社が行わなくてはならない補償を公的な保険として代わりに給付する制度です。そのため、制度のほとんどは会社に雇われている労働者しか保護していません。しかし、建設業の一人親方や個人タクシーの運転手など、実態として労働者に近い働き方をしている方を「特別加入制度」で保護しています。

4月から特別加入制度に「俳優」や「アニメーター」の方が追加され、労災制度自体も多様な働き方に合わせて変更がされています。ここで挙げた職種の方はご検討ください。

また、昨年労働組合を結成し話題となったウーバーイーツなどの「料理配達員」や、フリーで働く「ITエンジニア」も年内に特別加入ができるように制度変更が予定されています。無条件で加入できるわけではありませんが、テレワークや副業が一般に浸透するなかで、今後も労働環境に合わせて拡大していくことでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?