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東南アジア横断日記⑤

2020年1月25日(土)

6時半頃列車の中で目が覚める。最近で一番深く眠れた気がする。はちびっとくん曰く寝相が悪すぎてカーテン越しにモゾモゾしていたという。落ちなくてよかった。

ドンムアン空港の横のドンムアン駅を過ぎていよいよバンコク市内に入るがタイ国鉄はとてもノロい。途中地下鉄に乗り換えができるバンスー駅でだいたいのタイ人は降りることが多いが特に急ぎでもないのでそのままフアランポーン駅まで行く。フアランポーン駅近くのルンピニー公園でもう一人のバカ、ザキと落ち合う予定だからだ。ついに旅は3人になる。三人寄れば文殊の知恵というが全員が全員の足を全力で引っ張りあう3人なので文殊も耐えかねて逃げ出すであろう。最強の布陣だ。

フアランポーン駅はとても旅情あふれるノスタルジックな駅で僕はとても好きだ。狂った人も結構いるし汚いけど。

ルンピニー公園でザキと待ち合わせ。この男はとにかく目立つので発見が容易だ。非常に長身なのだが姿勢が悪すぎてカッコよくない。死にかけのエヴァ初号機の様な感じを想像してもらえるとわかりやすい。今日からあいつの話が出てきたら知らない人はエヴァ初号機を思い浮かべてほしい。エヴァを知らない人はハウルの動く城に出てくるカカシでも良い。あんなに可愛くないが。

そんな目立つ男が公園の真ん中の池の橋で向こうから全力で走ってきたらまあ恐怖である。ノリが完全に新宿西口で待ち合わせしてそのままアルプスに飲みに行くときのノリだがここはバンコクである。勘弁してほしい。

彼と合流してからというもののバンコクを満喫していてここに書くネタも特にない。というか飯しか食ってない。

チャイナタウン、ヤワラートでブッダマシンを手に入れた。

こんな感じの音楽がなんと44曲も収録されているとてもありがたい機械なのである。喉から手が出るほど欲しかった代物なのでとても満足だ。

その後髪を切りに日本人の多いスクンビットエリアへ。日本人がやっている美容院に行き髪を切ってもらった。北海道から来た人らしい。

2020年1月26日(日)

体調は相変わらず良いがフルーツスムージーの飲み過ぎで腹を壊した。
この日はバンコク名物ウィークエンドマーケットに行くことにした。

そこにあった5バーツアイス。ジュースに塩を入れて氷水で冷やすやつ。小さい頃作ったよね。

これは僕が一番好きなタイ料理、カオソーイ。

プーポッパンカリー。これぞ究極のタイ料理。

……書くことがなくなってしまった。タイは本当に気休めというかミャンマーに向けて体力を回復させるために来たので本当にメシしか食べてないです。

2020年1月27日(月)

朝5時半起床。飯の食いすぎで腹の調子が悪いという元も子もない状態に。タイへの未練が体調にダイレクトに影響した。

ホテルのフロントに頼んでタクシーを呼んでもらいすぐにドンムアン空港に着く。ついに国境超えである。
今回は飛行機に乗るとはいえ向かうのは同じタイのメーソートという場所。そこから歩いて2キロでミャンマー国境だ。

やってきたのはプロペラ飛行機。飛行機に乗る機会がかなりある自分でも初めて乗る。振動と音が独特でメチャメチャ怖かった。

1時間も乗るとメーソート空港に。そこから2キロちょっと歩くとそこはミャンマー。空港の出口を探してウロウロしてたら警備員にタクシー呼ぶ?って聞かれたので歩いていく!と答えたらこいつらマジかよって顔をされた。2キロちょっとでタクシーを使うほどひ弱じゃねえ。

まあ歩いてみると普通に距離あるし暑いし犬いるので普通にタクシー使ったほうが良いです。頭おかしいのは僕らの方でした。

でも歩いてるとこういう標識が見れて楽しいんですよね。国境が近づいてくるわくわく感。今まで超えた国境はバスだから徒歩で超えるのは初めて。

これがタイ側のイミグレ。例にもよって一瞬で手続きが終わる。名残惜しいものだ。

タイとミャンマーの国境はこのサルウィン川。真ん中に見える船は名物不法入国するミャンマー人orタイ人。すげえ堂々と不法入国してた。

道路の車線が橋の真ん中で左側通行から右側通行に変わりついにミャンマーへ!!!!

イミグレで早速私服のおっさんが入国をサポート。誰だお前。
ただ英語堪能でレートの良い両替所を教えてくれたので一応信用してついていくことにした。国の入国窓口にあきらかな民間人が出入りしているメチャメチャフリーダムな国境だ。

パアンという街へ乗り合いタクシーでいくことにしたがあと二人集めたいとのことなのでその間におっさんおすすめのミャンマーカレーの店へ。案の定脂ギットギトのカレーだったが米がうまかった。ミャンマーも米どころだ。

ついに人が集まらなかったため多めに金を払うことでパアンまでさっさと出発する交渉成立。運転手はスペシャルシート、と言って我らがトヨタボクシーの後部座席を畳んで座敷みたいにしてくれた。とても親切な運転手だった。
Bluetoothで音楽流していいよ、と言ってくれたのでずっと日本の音楽を流していた。グロリアスレボリューションをみんなで歌った。みんなバンプ好きね。青春時代にバンプを聴いてこなかった男の子は信用してはいけない。

そういえばおっさんの写真が出てきたのでここで触れておくがこのクソ暑い中で赤い分厚いパーカーに野球帽にグラサンのクソ怪しい風貌のおっさんが国境からサポートしてくれた。多分この格好じゃなかったら二人すぐに集まったと思うがまあ仕方がない。

ミャワディからパアンへの道。コーカレイという街までは最近整備されたのかメチャメチャキレイだったがそこから先は酷道が続く。赤土むき出しで車はドロドロ、地面はボコボコだ。

途中サービスエリアに立ち寄った。売店のお姉ちゃんにミャンマー語でありがとうというと、はにかみながら日本語でアリガトゴザイマシタって言ってくれてもう完全に恋に落ちた。可愛い。とても。ミャンマーはいい国だなぁ。

車を走らせること4時間。パアンという街に到着した。その日は旅の疲れとどうも口に合わないミャンマー料理で完全に腹を壊してしまったが翌日には治ったので食あたりではなかった。
これからミャンマーでの冒険が始まるよ。

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