俳句集2

食パンに植物性の朧月

観覧車長し亀鳴く二人きり

スポンジの指かたどりて春惜む

廃校に組まれし足場チューリップ

信号の青に変わりて笹起きる

永き日の慣れし足取り宮詣で

贅肉を手ぐさに春の終わりかな

フラれたら桜隠しの積もる積もる

春愁を拭える赤きタオルかな


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