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【考察】桜井和寿の詩のセンス。


B'z✖️Mr.Children「Unite」、ap bank fes '21お疲れ様でした(?)ミスチルファンからしたら怒涛のライブラッシュでお腹いっぱいになりましたよね〜

そんな最中、対バンでB'zファンからミスチルファンになった方がたくさんいるかと思われます。


ならミスチルの魅力、伝えねば!

てわけで、ギターこそやってるもののそんなに音楽の知識はないので僕からは桜井さんの作詞力?ソングライティング力?を書き連ねようかなと思います。もしファンの中で共感された方、魅力が伝わった方がいましたらいいねください!


魅力1,韻の踏み方



これは他方から言われているので有名な話ですし、一番聞いてて分かりやすいですよね。

例えばGIFT。「それを渡す時 ふと謎が解ければいいな。」と言う部分がありますが、ここに隠されています。「渡すとキフト」って感じです。
二番には「自分の胸に聞くと」で踏んでますね

続いてEverything (It’s you)では、「STAY
僕が落ちぶれたら迷わず古い荷物を捨て
STAY何を犠牲にしても 守るべきものがあるとしてそれを僕と思うのなら もう君の好きなようにして」

「STAY」と「捨て」、「して」で踏んでます。歌い方からしても中々秀逸な韻かと思います。

最後にクラスメイト。「陽は傾き街は3時
少し遅い君とのランチ 後ろめたさで微かに笑顔が沈んじゃうのは 仕方がないけれど」

「3時」と「ランチ」で踏んでます。少し遅い、という時間帯にぴったりの詩ですね。


韻というのは踏めば踏むほどキャッチャーになる代わりに歌詞の世界観がズレたり、ダジャレ臭くなる諸刃の剣でもあります。でも桜井さんの場合、世界観をずらすことなく意味を深めていく「道具」として韻をたくさん踏んでいることが分かります。


魅力2,ダブルミーニング



ダブルミーニングとは、その名の通り二つの意味が一つの文に込められている言葉遊びです。


NOT FOUNDは二つ隠れています
「愛と言う」→「IとYou」
「浮き沈み」→「Uh kiss me」

クラスメイトは
「しばらくは彼の話はやめとこう」→「しばらく別れの話はやめとこう」

ゆりかごのある丘からでは、
「She loves again」→「シーラカンス」(これは空耳っぽい感じ)

Overの「over」には、トンネルを越えるoverとTime is overがかけてあるといった感じです。


人生何周したらこんなフレーズ浮かぶんだ?





魅力3.「光」と「陰」


これが一番伝えたい僕の思うミスチル1の魅力です。非常に厨二っぽいタイトルですが、深く掘っていきましょう。

Mr.Children、来年で30周年を迎えますから、数えきれないほどの曲数があります。半分以上はポップで明るい曲があると思いますが、そんな曲の中には必ず「暗い」部分が書かれてます。

例えばfanfare
「歓喜の裏側で誰かが泣く定め」
スポーツとかではよくあることですよね。

次はエソラ
「やがて音楽は鳴り止むと分かっていて それでも僕らは今日を踊り続けてる」
鳴り止む=死ってことだと思っています。

終いには名もなき詩
「あるがままの心で生きられぬ弱さを誰かのせいにして過ごしてる」
深海期って言うのもありますが、明るい曲にどこか不安定さがありますよね。


Mr.Children、逆に暗い曲もたくさんありますが、そんな曲たちにも隠れた「光」があります。

まずはフェイク。
「全てはフェイク それすら」
最後に「それすら」とありますよね?これにより意味が逆転、「その全て真実」ってわけです。

次に過去と未来と交信する男
「安らいだ未来が見えます 暖かな陽だまりの中にあなたは座ってる」
全体的に暗い曲ですが、実はハッピーな曲だってことがよく分かるかと思います。

最後に掌
「ひとつにならなくていいよ 認め合えばそれでいいよ」
基本は人間の汚さを歌っていますが、最後には明るく解決しているような感じです。


Mr.Childrenの曲は明るい曲に暗い歌詞を含ませることで現実味が出てきますし、明るさに拍車がかかります。逆に暗い曲に一筋の光が差すような曲もたくさんあります。

これが桜井さんの詩に共感が集まる所以



だと思いますw応援ソングにも暗さを出すことで、頭ごなしに「頑張れ!」ってならないのです。疲れたら休んでいいんだよ、無理しないでね、そんな風に感じます。
to Uに関しては「頑張らなくていいよ」って言っちゃってるくらいですし。




いかがだったでしょうか?自分的にはかなり頑張って魅力を書き連ねたんですが、伝わったでしょうか?とにかく、ミスチルの歌詞は他のJpopと一線を画していると思ってください(ディスってないですw)


次回のnoteでお会いしましょ〜

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