作曲は順序よく!私的作曲手順の一例
今回は自分が作曲する際の手順を記事にしてみようかと思います!
色々試行錯誤するなかで私的に失敗しにくい手順を書き殴りたいと思います。
主にどういう順番で楽器の打ち込み入力を行っていくかの話になりますので基本的にDTMに依存する話になると思いますのでご了承下さい。
なお、今記事はワンコーラス完成までの流れを書きます。
主に楽曲コンペでラフ提出の時などにやっている手順です。
それではいってみましょう!
1.ベースギターで全体を構成する
先ずはプロジェクトを立ち上げた0の状態。
何の楽器パートも入れていない状況で考えます。
ここで一番に入れる楽器は曲の構想が既にある、なしに関わらずベースギターのフレーズを作るようにしています。
何故ベースを最初に入れるのかというと、
ベースはメロディ、コード感、リズムの全てを牛耳ることができるからです!
ベースはバッキングのなかでは主にルート音を基調にして8ビートなら8分刻みでベケベケと鳴らしますが、
一定のリズムで刻みつつ、1,3,5,7というような感じでコード感も出しますし、しかもメインのメロディなどのスケールをなぞるようなフレーズやオブリガードなどの役割も比較的に果たしやすいパートとなるためです。
細かいアレンジは後々で良いとして取りあえず(特に構想が曖昧な場合)はベースのフレーズをある程度作っていくことを第一優先としています。
上記に上げた楽曲に必要な3要素の基盤ができるので肉付けがし易くなります。
例えるなら家を建てるときの土台や柱的な位置づけです。
2.メインのメロディを作る
おおよそ大抵の楽曲にはメインメロディ(テーマ)となるパートがありますね。
ボーカル、またはサックス、フルートなどの楽器は特にメインのパートとしておかれることは多いです。
やはりメインメロディなのでなるべく初めに持ってきたいのでベースの後としています。
既にベースが入っているので曲の尺やコード進行は大体できていますので、これをガイドとしてメロディをコードスケールやリズム(シンコペーションとか)などに当てはめながらメロディを作っていきます。
3.コード系楽器を入れる
ベースラインとメロディができたらいよいよここでコード楽器を作ります。
主にギターやピアノ、ストリング、オルガンなどですね。
特にギターとオルガン、ピアノとストリングのように相性が良い楽器のバッキングフレーズを先に作っておくと曲の完成イメージがし易いです。
取り敢えずコードとして入力していきます(ボイシングをしたものも含む)
ギターソロやピアノソロの構想があってもまだここでは入れません。
必要だと思うバッキングパートの入力をここで全て完了させておきます。
4.メインメロディ以外のメロディを入れる
ベースライン、メインメロディ、バッキングパートのコード入力と完了したのでここで遂に細かいアレンジを加えていきます。
例えばギターやピアノのソロ、リフを入れたりベースラインをもっと盛り上げたり、バックコーラスを入れてボーカルなどに厚みを加える作業をします。
ベースラインやコードパートの入力が既に完了していますので、基本的にバッキングに依存するハモりパートはかなり作り易くなります。
またメインメロディに合わせて3度、または5度でハモりパートを作る際もその小節でなっているコードスケールをガイドにすれば入力ミスも防げますので良いですね。
5.ドラムは敢えて最後に作り込む
個人の見解ですが特別な理由がない限りドラムはドラム以外のパートが全て完了してから入れるようにしています(その他パーカッション系も含む)
何故かというとこれはあくまで所感ですが、
ドラムを初めの段階でフレージングしてしまうと楽曲の質が下がってしまうことが懸念されるためです。
ドラムパートって全パートの中で最もアタック感が強く迫力がありますよね。
なのでメロディやコードアレンジが多少雑でもドラムが入ると良い感じに聞こえてしまうのです。
個人的にメロディやコードの掛け合いのみでどれだけ質の高いアレンジができるかをもっとも重要視していますので、この手順を取り入れております。
アレンジの完成度が微妙でもミックスやマスタリングで良い感じに聞こえたりもしますがこれも迫力が増すからだと考えています。
もちろん迫力を出す作業も大事です。
料理をするときに温かい食事は基本的に美味しいですが、素材や下ごしらえが良ければもっと美味しくなるのでそれと同じ感じです。
ただ例外としてドラムソロでイントロが始まる場合などの際は先にその部分だけドラムフレーズを先に作って全体を構成していくこともあります。
6.まとめ
一応上記の一連作業はプロジェクトを立ち上げてからワンコーラス完成までの流れはこんな感じという体で書いてみました!
フルコーラスまでの流れを書くと長くなりそうだったのでもし良い感じに纏められたらまた記事にしていこうかと思います。
楽曲コンペティションでは「ワンコーラス可」で募集しているものも多々ありますので、低クオリティでフルコーラスを完成させるよりは先ずハイクオリティでワンコーラス作り込むと一案件に対しての時短にもなりますし、採用率もグッと上がりますのでオススメです!
では今回はこの辺で。
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