出産レポ

まずはじめに出産レポート。

2022年3月末日 朝
トイレに入って「おしるし」を確認。それまで前駆陣痛はあったけど、他の前兆は何もなかったから急にソワソワする。自宅にいた夫に報告、夫もソワソワし出す。


検診へ。子宮口2cm、おしるしをあったことも報告するけど「あと1週間ぐらいはお腹の中にいても問題ないですね〜。」と先生はのんびりしている感じ。あぁ、それなら今日ってことはないのかなと思って病院をあとに。

帰り、夫と近くの美術館へ。美術館を歩きながらなんとなくお腹痛いな…となるけど前駆陣痛レベルなので特に気にせず。今思えば、それまで臨月に1万歩〜2万歩歩いてたのにこの日はすごく歩くのがしんどかった、陣痛だったんだなぁ。笑


身体のしんどさは続いてたけど沢山あるいたし、疲労感と思って少し横になってから夕ご飯。夫には申し訳なかったけど作る元気もなくてレトルトカレーを食する。この時食べたレトルトカレーの味は一生忘れない。

やっぱりお腹が痛くて、横になりながら夫と映画を観るも痛みで集中できず流石に前駆陣痛ではなさそう、と思って陣痛の間隔を測ってみる。「10分以内が1時間続いたら」と助産師さんに伝えられていて、測ってみたら既に5-6分!病院に電話すると来てください、と言われる。義夫が雨の中車を出してくれて、病院へ。

内診されるも子宮口2cm、「朝か昼ですかね、入院します?どうする?」と聞かれその時もう歩くのすらしんどくて入院させてください…とお願いして夫とはそこでさよなら。事前のシミュレーションでは寂しくて泣くと思ったけどそんな余裕は一切なかった。

色々手続きを済ませて、助産師さんに「これから体力勝負なので寝てください!!寝られるうちに!」と言われて自宅に帰った夫と電話を繋ぎながら寝る体勢に。痛みで吐き気がひどくて、夕飯に食べたレトルトカレー全部吐いた泣 陣痛がくるたびにガーグルベースンに顔突っ込んで痛みを落ち着けてたら陣痛がない時は寝られるように。痛みの波に朦朧としてる私と電話を繋ぎながら夫は付き合っている時からの思い出話をし続けてくれていた。

あと何時間これが続くんだろう?とかどのぐらい痛くなったら助産師さん呼んでいいのかとか考えてたら、助産師さんが様子を見に来てくれる。この時点で陣痛2-3分。「ずっと陣痛この間隔ですか!?」って驚く助産師さん。内診されて子宮口9cm、ヒョエー!助産師も慌てて分娩室に誘導される。

夜勤で休憩に行っていた助産師さんたちが呼び戻され3人体制で分娩に...!団扇で仰いでくれるひと、陣痛MAXのとき腰を押してくれる人、記録してくれるひとだったかな...。分娩室での陣痛の痛みはほんっとうに忘れてしまって何かに例えようもないんだけど痛みのピークが来る時は毎回絶望感を味わっていた。

妊娠中に色々調べていた時リラックスが大事です!とか、いきみ逃しを上手に!とか、なんとか法とか見たけれどそんなの全部吹っ飛んでてどれがいきみのがしで、どれがいきんだのかはいまだにわかっておらず。気が付いたら「もう力入れなくていいよ〜!」と、息子が産道を通りするんって出てきた。終わった瞬間は泣くと思ってたんだけど、はじめて味わった無の感じ。本当に自分の中が空っぽになったような不思議な気持ちになった。

色々処置をして、息子を抱っこさせてもらう。しわくちゃで浮腫んでてお猿さんだったけど世界で一番かわいい、と思った。自分はあまり子どもが得意な方ではないと思ってて、愛せるのかと心配だったけど、妊娠期間10ヶ月を通してこの私にも母性が育まれていたんだなと思う。

産後の様子見のため分娩室で一人になり、夫と少し会話。立ち会いもできないし家でやることない中、産まれるまでずっと電話を繋いでてくれた夫に感謝。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?