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評価にも種類がある

評価にも種類がある

受講生がゴールしたかを確認するゴールテープ。
この評価はどのようにしよう?

「講座の終わりに受講生アンケートとろう」
「項目は、この講座はよかったですか?かな」
「あとよかった点や改善する点を自由記述で聞こう」
「評価いい講座だったらいいな」

こうした受講生の好感度を確認する評価は
レベル1 反応

これはこれでいいのだけど、
ちゃんと身についているのか、学べているのかはわからない。
「身につきましたか?」ときいて「はい」と答えられても
それが本当かどうかわからないですしね。

しかも、
こうした受講者の好感度を最終評価だと思ってしまうと、
身につけてもらう講座ではなく、
「ウケ」がいい講座を作りがち。
それは最終ゴールではないのに。

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評価には4つのレベルがあります
(Donald Kirkpatrick,カークパトリック4段階評価,1959)

レベル2は学習の評価
どのような知識が身についたか?スキルが身についたか?

でもこれも最終ゴールではなく、
知識やスキルは手段。
これらの知識とスキルをどうするのか。

レベル3が行動の評価
研修であれば、学んだスキルや知識を仕事でどう活かしたのか。
学びをどう活用したのかがここ。

でもやっぱり行動するのも
最終ゴールではなく手段。
活かすことで何を達成したいのか。

レベル4は結果の評価。
研修の結果、会社であれば組織の目標にどう影響したか。
また、それらによって売上はどうあがったのか(費用対効果)
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講座を作るときには、
レベル4から2に向かってゴールを決めてから
カリキュラムを設計しはじめたい。

受講生にどんな人生を送ってもらいたいのか?(レベル4を想定)
そのためにどんな習慣や活動が必要か?(レベル3を想定)
そのためにどんな行動ができるようになればいい?(レベル2)

それらの行動ができるようになるために、
何が大切だと知り、何を学び、何を練習すればいいのか。
これがカリキュラムの設計図になります。

そして確認したいことが、
講師自身の仕事の目的は何か?
何のために活動をするのか。
どんな世の中を作って、どんな未来を作りたくて?

その仕事の目的と、
評価レベル4の「受講生にどんな人生を送ってもらいたいか?が
外れていないかを確認したい。

これが外れると
「なぜ私はこの講座をやっているのだろうか…食べるため?」
みたいな現象になってしまうから。

講座づくりは、
講師自身の人生の棚卸しの側面もあります。
しっかり人生の目的、そこからの仕事や活動としての目的も
明確にしておきたいですね。

「受講生にどんな人生を送ってもらいたいですか?」

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